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  ホーム>髭講師の研修日誌

 本コーナーでは、"髭の講師"の澤田が研修で実際に体験し、見聞した事例を、日誌風に纏め報告しています。
 これまでの研修日誌はコチラ。 

◇今年抱負スピーチでの極意

 新たな年を迎えての恒例スピーチに、新年抱負があります。筆者は地元経営者らによる16 600からのモーニングセミナーでの恒例の1分間の抱負発表にお役だてしました。参加者32名、市内中小企業のトップ・幹部からの抱負例には、*一家(会社、所属組織、家庭・・)総出で行う=幼稚園理事長。*選手・関係者により感謝する、それは、今までは限界突破に類した言葉を多用していた事からの脱皮=サッカーチーム経営、兼監督*奥様の話をしっかり聴く、昨年に引き続く=物流企業経営者*社員の健康に着目した健康経営の充実=工具卸業トップ*遊働一致=経営コンサルタント*日々好日=訪問介護幹部*健康管理、現状の体重年内8キロ減=不動産経営者・・・等の発表が続きました。そして、「幽顕の探求」(幽玄の探求の言葉を独自に造語)掲げた建設機材メーカー経営者がいました。そのスピーチを再現してみますと「私の今年の抱負は幽顕の探求としました。なぜこの言葉にしたかというと、ここまでの業績の確保は、社員の貢献によるお陰との感謝を基に、各自のさらなる働きがいを創り出す施しです。そのための着目は社員の幽(見えない心持ち、考え)顕(顕在化された活躍ぶり)の内にある潜在的能力、欲求、希望をしっかりと観ていく(関心を示した見方)必要がトップシップとして必要と気づいたからです。今年は社員の持つ秘めたる魅力をうまく引き出す年とします」と、ほぼ1分で納めたスピーチでした。他の方々も30秒~1分内に納め、その組み立ては、抱負の主張、そして、なぜそう掲げたかの理由、簡単な説明を加えた筋道です。

 実は、話す場対応は、あらかじめテーマが決められ、多少の準備をして話すだけではありません。突然、問われて即、話さなければならない場面が大方です。その対応の極意は、抱負で体験した「こう思う」=主張と「なぜならば」=根拠・理由付けを単純明解に話す事です。今回はこのスピーチ力に着目してみましょう。

◇日常の話す現場は1分間程度で単純明確に対応することです

 トップ、幹部に限らず人との関わりでの話のやりとりは、相手からの問い掛け、相談に短時間で自分の意思をきちんと発信して、「なんでそう考えるの」「なんでそう言うの、その根拠はどんなことがあるの」などの疑問に端的に理解、納得を得る事です。この事は、日常良く聞かれるあの人は「話が長い」「何を言いたいか解らない」「一言で言えばどういうこと」と話し手に対する要望への解決策なのです。しかしながらその場対応は、活躍現場での突然「この事について端的に教えて下さい」「どう思いますか」「意見を述べて下さい」「態度を決めて下さい」などと即意思を問われる事が現実です。

 この対応が不備ですと「あの人に訊いても・・」「あの人に相談しても・・」「あの人に声がけしても・・」との信頼は薄れ、やがて寄ってくるコミュニケーションの現実はなくなります。よく耳にする「訊きに来ない」「相談に来いといってもこない」、時には「自分にいわず直接上に訊きに行く」との要因は、このスキル不足にもあります。

◇このスキルアップは、お題拝借1分間トレーニングです。

 このスキルアップの筆者の指導支援は、お題拝借1分間演習を施します。先日も、千葉県倫理経営後継者倫理塾の話し方教室4時間研修でも実施しました。当研修も27期(27年間)となり、筆者は設立当初から27年継続してこの講座を担当してきました。受講者は、企業から選抜された後継者及び幹部・管理者で活躍する人です。当然 自分の思いを発信し、協力者を得て、リーダーシップを発揮しての活躍です。当然、関わる社内外の人との判断・決断しての掛け合いは日常事です。従って不可欠なスキルは、単純明確に話すパワーです。

 ですから、このスキルアップのお役だてに「お題拝借1分間スピーチ」の指導を取り入れてきました。とりわけこの演習は、受講者の現実の話力を確認する絶好のお役立ての機会です。研修現場を紹介しますと、

*4人でチーム組みます
*チームの進行を当研修指導スタッフにお願いいたします 
*進行役にお題カードの封書を人数分お渡しいたします。(筆者が用意)
*スピーチの順番決めます。
*最初の方が起立し,進行役から封書を一枚とります
*封書の中のテーマカードを取り出します(皆に見せない)
*即座に話の組み立てをします 。

    ↑ 他の方はスピーカーに体を向け、最高の聴き手となります。

*「ハイスタート」と筆者が声を上げ,一斉にスピーチスタートです
*1分過ぎますと筆者がベルで合図します。終了です。大拍手

○筆者が、全体を観察、診断し、特段良きとする話ぶり、テーマへの入り方、時間内、時間オーバー時の対処などコメントします。

  ↑ これを順次繰り返します。 

○テーマは受講者全員違います
○筋道の作り方はあらかじめ、講義します。それは、

「テーマに対してこう思う→なぜならば←だからこうです」のポイントを話す。例

  1.挨拶  ・・・ 皆さんこんにちは
  2.名のり・・・ 私は(企業名・性名)です
  3.テーマ紹介・ 今回は( )について話します
  4.主張・・・ テーマについて思うことを一言で紹介
  5.根拠・理由付け・・どうしてそう思うかその根拠や、そのことの説明
  6.結び・・・ 以上で(テーマ  )について終わります
  7.挨拶・・・・ありがとうございました。

○テーマ例は、大谷翔平選手・顧客満足・当社の強み・当社の評判社員・サービスとは・品質について・私の健康管理・旅行の思い出・私の長所・リーダーシップ・企業倫理とは・・・などなどです。如何でしょうか。各自試してみませんか。

1分間で話す文字数は300~350(心の表現によるスピード、強調などにより一概に決められない)です。さて、演習後の受講者からの所感は、

*テーマが自分の体験を生かせたのでほっとし、緊張せずになんとか話せました
*普段考えたこともないテーマでしたので困った。見識を広めなければと思った
4人目だったので、仲間の筋道づくりが参考になりなんとかできた
*自分のテーマが何か、ずうーっと緊張した。この緊張感が話ぶりに余裕がなかった
*当初、自分にはできないと思ったが、思ったよりできたことが嬉しかった
*ゆとりがなく、早口、短い時間で終わってしまいました
*他の人がうまくできているので、段々自信がなくなった。でも、多少なりともできたのでほっとした

 などですが、当初のできないかも知れない、恥をかきたくないなどのいらぬ自己否定感もやってみたら自分なりにはできたとの安堵感を得られたことは事実です。他研修でも類した実感の声が直言されます。この体感、実感が今後に必ず生かされます。

○ちなみに、各種研修でのテーマの設定は、出講先の条件(民間・行政・業種・職種・立ち位置・研修目的・年齢・ニュース・出来事・季節・・に応じてその都度作成いたします。

◇「こう思う」の主張力を磨く極意は、よ・み・か・き・するの活用

 さて、肝心なことは自分の主張を持っていることです。主張とは、考え方、是々非々の判断などであり、主張には必ず「こういうことがあって、そこでこう思った。」との裏付けがあります。この裏付けの基は「よみかきする」とのことばに集約できます。

よみかきするについて確認してみますと

「よ」=読むことの学びから得る話題。新聞、雑誌、ネット、本、テキスト、データ ー、広告・特に 新聞には、出来事、スポーツ、政治、コラム、家庭蘭など幅広い。

み」=見る目に入る事柄で物、人物、情景、景色、状況等に関心を持ち、なんで、どうしての探究心が「観る」状態となり気にかける。

「か」=感じる事による印象深い事柄で、喜怒哀楽、悔しい、難解、好き嫌い、五感での味覚、触覚、視覚、聴覚、嗅覚での感じ方。

「き」=聴く事により得る学びの話題である。人、テレビ、ラジオで直接聞く、間接に聞く方法がある。

「する」=体験から学んだ話題は実践その事である。自身での実体験だからこそ情報量は豊富。聞き手にとっては説得力が増す。体験には成功体験、失敗体験があるが、失敗体験は聞き手が一番興味を持つ事も現実であることは周知のとおり

  そして主張点づくりに繋げるには、その都度、自分は「どう思う」と自己対話してみることです。対話のキーワードは、仕事上、生き方、対人関係、趣味、入会グループではどうかとの自身への問い掛けです。良く実践する例としては、本に線入れる、一言考えをメモるなどしています。これは、記されている内容の是々非々であったり、参考情報とするなどの意思の働きです。これをひと言で表現する事です。ここに「自分はこう思う」の主張が創られます。

 話すことがない、意見がない、ネタがないとよく言われます。それは、見れども観えず、聞けども聴けずのごとく、関心、感受性の弱いときがその要因です

 ここで確認して欲しいことは、「よみかきする」の経過や、状況説明、記載内容だけの紹介話だけでは、「だからなんなの」と問われます。きちんと自分の考えを創り出すことが肝心なのです。

 それに、「記億は消えるが、記録は消えない」の教えをいかし、メモしておくと良い。数点の考えが導き出されたら、キーワードを関連づけ図式化してみる事や大項目、中項目、具体的小項目と体系化させておくと論理構成が体系化され、時間条件に対応して、広く、深く、長く、話す場対応に生かせます。

 
◇明快・簡潔に話すコツは 

 簡潔な話しとは要点をついたすっきり感のある話です。そのコツは、

 ○見出しを付ける。例えば
   *一つめは、二つめは、三つ目は、
   
*名前は、価格は、利用方法は、購入法は・・・
   *何を、誰に、どのように、いつ・・・

 ○センテンスを短くする配慮
  「・・けど、・・まして」と話し続けるとスッキり感が薄くなります。「です。」「ます。」で区切 り、接続詞を生かして、「なぜかと言いますと」「そこで」「話は変わりますが」「さて」「とこ ろで・・と繋げ、または転換します。

 ○言葉のコツは 2つの調和
  ①相手の理解レベルに対応した言葉=専門語(技術、業界・社内語、横文字等)を   聴き手の理解レベルに落とし込む。難しい言葉で話す独りよがりは話す言葉の不勉強さから  来る一方的押しつけです「相手が理解できないのは話し手に原因あり」理解促進の  コツに物を生かす、ゼスチャー、体験の活用があります。そして、

 ②相手の心に調和する言葉=敬語的言葉の活用、社会的見識に基づく年齢、職階、  顧客、先輩と自身の立ち位置に留意します。不快感を持たせる言葉遣いは御法度で  す。なぜなら、理解、納得の努力を相手は放棄するからです。 

如何でしょうか。今回は、単純明快なスピーチ力に着目してお役だての一策を記しました。

 新たな年には、新たな想いを創ります。それは、新たな言動を成すことです。その影響力による協力度合いにより想いは実現します。その過程では、どうしても即断、即決的な意思の発信を単純明解に施す事が不可欠です。ましてや、対面型コミュニケーションではAIの検索よりもこの良さが大きな力となります。どうぞ、目にする現実、現場でお題を創り、1分間スピーチを楽しみください。そして、現実の場対応では、文頭に紹介した幽顕の探求に習い、表面的な相手への対応でなく、その奥にある「なぜ」の心中を察し的を得た「必要なことを、必要な人に、必要な時に、必要な方法で話せる人」として存在感を高め、寄ってくる人へのお役だてを楽しみください。

 今、筆者はかつて実践した山手線乗車時の体験を思い出しました。それは、各駅間で目にした光景で「上野動物園とは」「皇居」「ビル街」「東京タワー」「ビジネスマン」・・などとテーマを決め、即、駅間(約1分程度)を話し続けたことです。思い出を追いかけ、あのときの体験が現在に活きている、とふっと頬が緩みました。

     20261月研修・講演髭講師 澤田 良雄筆)

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