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◆新人0.5才研修での相互の信望が嬉しい
「選ばれ、期待されて入社し半年過ぎた。入社時の研修で当社社員 としての活躍の有り様を学び、以後喜働の心で活躍を重ねてきた。そこには、創造・挑戦・共生の当社の人財条件に基づく高い志をもっての活躍ぶりがある。まさにSANKOブランド社員としての誇りある「高い想い」での活躍である。 さて、現在の活躍ぶりはいかがであろうか。今研修では、共に入社後の活躍ぶりを振り返り、さらなる期待に応えて来春には後輩を迎える先輩(実力型社員)となる。その覚悟と成長を創造して行く道筋づくりを目指す。」
これは、先般実施した、建設工具トップメーカーサンコーテクノ(株)新入社員フオローアップ2日間研修の実効目的です。 その研修内容は、
● トップ講話 「当社の現状と皆さんへの期待」を基調として
●半年の振り返りとして・「当社の現状と皆さんへの期待」を基調として、当社企業人への脱皮と,本気・元気力あふれる活躍ぶり、入社後の活躍ぶりを確認する・当社社員としての活躍確認・当社の常識テスト現在の自身のキャッチフレーズ作成・・・ ここまでを半年間の活躍確認と診断とし、
●以後は、現在、一担当者として任され、責任持った活躍を楽しむ実践策を学び合う内容として、実力型社員の仕事を楽しむ活躍の仕方・当社の人財条件の確認 ・稼げるプロとは・協力関係をいかすコミュニケーションスキル(チームビルディング)・貢献するリーダー・メンバーシップ・発信と傾聴による考えの創造・自己評価を高める報連相の極意・基本能力ビジネス話法を磨く・5S活動と改善を楽しむ・考働の習慣化・自己発電型社員の自分磨き・自分でできるリラクゼーション実践法・現状の課題と解決策・受講者間でのエール交換=(プレゼントカードを仲間に作成・交換し合う)・担当部門の総括による講評・助言・期待
●更に、来春4月までの活躍準備として、自己実践目標の設定←上司助言(職場指導とリンク)以後自己管理し、来春新人からの憧れの先輩に成長へと・・
それは筆者の持論である単に、今回の点研修でなく、以後へと繋ぐ線対応の研修だからです。ちなみに、ワークショップでまとめた骨子内容は、
1.失敗を恐れず、未来に向けて挑戦し、学び続ける
2.現状に満足せず、変える事に挑戦し、当社発展に貢献をする
3.常に良い状態で仕事を楽しむために、健康をしっかり維持する
4.新人としての考えを、正しく伝える話し方スキルを磨く
「同期での助け合い、互いに高め合って成長しよう。」
です。今研修のトップ講話をしっかりと受け止め、その実践ヒントを掴んでの価値ある集大成でした。
筆者は、当社へのお役立ては30余年に及び、当研修は、15年の継続となります。その元は先代とのご縁から現在、敬し、人望を寄せる現社長始め、担当部門との認め合いのある相互協力関係にあります。それは、共に研修を創り上げ、筆者と担当者が研修現場で協働し、受講者に寄り添った是々非々の着目と、助言・講義の指導支援にあります。
今回も人望寄せる洞下英人社長の講話(30分)内容は、実に含蓄に富み、新人のみでなく多層社員の立場にも共通する示唆でした。ここで紹介いたしますと(部分)
◎「何のためにこれをする」それは、当社の「社会のおやくに立つ・・」この理念を自分の仕事に常に問いかけて成すこと
◎成功者は学ぶ事を重ねてきた。そのひとつとして「読書する」この事を進める。それは、単に知識を得ること以上に読書するこの時間を持つゆとりが肝心。
◎先を観ての取り組みをする。それは計画もある。現場でのゆとりを持った心持ちがここで生きる。
◎新人としての変える働きかけを希望する。新製品は従来からの常識を破ることにある。
◎人・・これこそ考える、新たなことを産み出す素晴らしさである
◎物事には、相反した裏表がある。どちらかでなく、バランスを考慮した判断が必要」・・・。でした。
この訴求事項は。現実に自ら実践し、企業業績の向上を実現し、内外の関わる人々から「洞下社長のお陰です」と信頼を得ている現在です。
◆新人の貢献実感は成長欲求・認知欲求を実現する指導に関わる人の人望如何です
確認して観ましょう。新人の育成環境の条件は、「良きトップのいる会社」「いい人に出会えた・このような社員になりたい・この職場で良かった」・・との人望高き人がいることです。この実現に向けて筆者は、「最大手鉄鋼所の55才研修では、後輩、若手社員の育成は「憧れのシルバー社員であること。それは将来あの人のようなオーラを魅せている、あの人に最高の技術を是非教えていただこう・・・」の指導者でありと説き、「、ありがとう」を社名にしましたとの山九株式会社(物流、設備、生産支援・・等の大手企業)のB・S(ブラザー・シスター制度)研修では、「憧れの先輩」のときめきを抱き、その「憧れの実像に向けての学びを楽しませるより添いの施し」を求めています。それは、人望を寄せる指導者であれと言うことです。それは、育成の基点は。「少しでもこの人に近づきたい」にあり、このような人への憧れ、人望はある人は成長欲求を高め、学び力を高揚させる育てる力を持ちうる人だからです。それは、新人が成長を自ら楽しみ、知らない知識情報を学び、できていないことはやって見せ、やらせてみて相手が身につけたい事を自らやりたくなるようへの導きは、技術の体得となります。即ち、新人の成長欲求・認知欲求の満足を実現し、貢献実感を得る指導は関わる人の人望如何です。
確認して観ましょう。人望とは=広辞苑によると、「人望は「世間の多くの人々がその人に寄せる尊敬・信頼・又期待の心と定義されています。特に、ビジネスにおいては、「周囲からの信頼と尊敬を集め、協力や支援を得られる力と言えるでしょう。
◆長嶋茂雄さんに学ぶ人望の高さと賞讃
そのような人・・・筆者は、「巨人は永久に不滅です」の長嶋茂雄さんもそのお一人だと心しています。実は、先日行われた「長嶋茂雄さんお別れ会」に開場1時間前から並び入場、祭壇に飾られたまさに満面笑みの長嶋茂雄さんの写真にお迎え頂きました。報道のごとく22、800人の一人の筆者です。そして、「長嶋さん、私も笑顔を大事にします」と記したメッセージカードを祭壇の最前列で献上、合掌させて頂いた。
既に執り行われた指名献花者からのお別れの言葉は新聞等での紹介記事を読み込み、長島茂雄さんの素晴らしさを確認し、上に立つ、指導者、プロ・・としての人望の有り様の学びとしました。当日の指名献花者からのお別れの言葉には、
◎「道を示し、照らしの導いてくれた私をジャイアンツに導いてくださり、大きな愛情と情熱で接して頂きたくさんの事を授けてくださり、ありがとうございました。私の野球人生は監督によって、私の人生は美しく彩られました。・・・私は自分の心の中にいる長島茂雄と話し合いながら私なりの道を進んで参ります。・・・」松井秀喜さん
◎「長嶋さんが示してくださったプロとしての矜持と姿勢は、どんな時代が訪れようとも繋いでいかなくてはなりません。多くの後輩たちが長嶋さんの精神を受け継ぎ、個性あるプレーでフアンに喜んで貰うことが、長嶋さんへの最大の恩返しではないでしょうか。・・・」イチローさん、
◎「・・長嶋さんと初めて食事をご一緒させていただいた時、僕はそのお姿に後光が差しているように見えました。そういうふうに見える方というのは初めてだったので、今でもその衝撃をよくおぼえています。・・・」大谷翔平さん。
◎そして、北大路欣也さんは、「・・長嶋さんからの本年2月20日いただいたお手紙を紹介します。「小生、今年で89歳になりました。色々体験してきましたが一つだけしっかりと体に染みこんでいるのは野球魂でしょうか。誕生してから89年目。本年は野球年と言うことになります。夢中で取り組んできた野球人生で、野球年を迎えられた事を何か誇らしい気持ちになりました」・・私には強く響きました。89.役者人生。役者魂。光を貰った様な気がします・・・」*89=野球
如何でしょうか。まさに身近に置き換えても「おかげさまで、この人の元で成長、成績残せました」「この人がいたからこそ、この会社、この業界の発展があります」・・の言葉に通じます。まさに人望の高さの賞讃と感謝です。
◆人望を寄せられる人の15の実践
確認して観ましょう。「あの人には人望がある」とよく耳にします。この人を引きつける人望は決して天性のものでなく、それは、心がけと修練によって身につけられます。長嶋茂雄さんの言葉に、「私は天才でない。努力の人。努力する姿は見せない。それがプロ」と言うのがありました。周知の言葉にも「水鳥の水面をスーと泳ぐ見事な姿の水面下では、懸命に掻き分け続ける足の努力があります。」との例話があります。それでは、人望力を磨くうえでの実践はどう成すのか?
それは、専門力を生かして実績を形成することと、人間性の魅力を兼ね備えた人物像に他なりません、ならば、具体的な磨きかけの実践ポイントは、何をどうする・・ここでは、3つの柱立てをし、15のパワー磨きの実践力として提案してみます。
1つ目の柱は.態度・言動の実践です
①自己管理力=巡り来る機に応じて統率力・自律する・倫理観
②指導・支援力=職場のメンバーや後輩を育てる関心が高く、自分のやり方や考えだけを押しつけない
③行動力=プラスと思うことはすぐに行動を起こし、途中で何らかの障害があっても新たな工夫をし、乗り切る
④話力=相手の特性に対応した話し方の工夫ができる
⑤傾聴力=人の話を否定する事なく相づちを打つ、うなづきの反応を示し、心を汲み取る聴くことができる
2つ目の柱は.精神面(マインド・内面)の持ちようです
①目標志向力=自分の本来あるべき姿や、自分の描く理想を持ち、見失ったり達成の意思が薄れたりしない
②決断力=事の大小に関わらず自分が判断し、意思決定しなければならない場面では勇気を持って決める
③受容力=異見(自分と違う考)や、相談を持ちかけられたとき、忙しさを顔に表す事なく心の余裕がある
④挽回力=逆境に強い。ピンチに立った場合いでも自分なりの信念を持って這い上がる
⑤自己改革力=昨日自分に今日の我勝つが如く、昨日よりも今日、今日よりも明日と、絶えず自分をイノベーションする具体的な学びで、新たな変わり様を目指す
3つ目の柱は変えていく創造・思考力です
①問題解決力=事が起きたとき客観的に原因を分析し、何から手を打てば良いかの適確な判断力で状況を変える
②先見力=常に先を読みとろうと心がけ、そのための情報収集の方法を探り実践する
③洞察力=物事を判断するとき、表面的なことに惑わされず、その本質を考え、何が問題なのか冷静に把握し、分析する
④創造力=新しいことに関心を持ち、自分なりにオリジナルなものを創り出そうとし、アイデアを生み出す
⑤計画力=何をするにもストリー化し、優先順位を考え計画し行動する。決して「計画100点、実効なしが玉の傷」計画倒れにしない。
以上です。如何であろうか。立ち位置、キャリアの長短により、各実践力には多少の幅がありますがこの機会に自己確認、診断の一助になれば幸いです。
今、筆者の手元には、今春の弔事時にいただいた一枚の葉書があります。
「よくこの方なくして自分がいないとか、テレビ、雑誌等で見かけますが、正に私がこれまで頑張って来れたのは先生なくして他を見ません。お世話になり心より御礼申し上げます。ご自愛ください。 息切れが強く・・・さようなら。話好会の皆様にもよろしくお伝えください」 剣持 幹博
これは、筆者が主宰している葛飾区の生涯学習「話し方教室話好会」(35年継続)の受講者であった剣持さんがお書きになり、奥様から手渡しされたものです。筆者と師弟関係は、ほぼ20年。将棋と読書を趣味とし持論を直に発信する刺激ある受講者でした。しかも、ガンと闘い、毛無の状況でも可能な限り参加していた男気の強い人でした。2024年12月死去 享年76才。ご連絡頂き、駆けつけた折りに奥様から手渡しされました。死を間近にお書きになった状況を描き、且つ、初面会でしたが母娘さんから「いつも先生の話を聴かされていました・・」とお聴きし、涙腺が緩みながらも「こちらこそ学ばせて頂きました・・・」と謝辞でお答えしました。
社会の一隅の花の存在である筆者ですが、人望の片鱗を実感できた自分でした。
(2025年11月 研修・講演髭講師 澤田 良雄筆)
**髭講師のお役だて情報です。*********
◎活躍を楽しむビジネス話法
◎リーダー必須の話し方向上研修
◎話し方教室シリーズ講座
◎単純明快な話の極意
◎部下を生かすコミュニケーションの極意・・
*当メールで気軽に連絡いただければ幸いです。
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