「今回の研修を生かし,正しい知識を教育する」「後輩の意見を引きだし,真摯に対応する」「後輩の目線に立って,実際に作業しながらこれまでの自分の成功。失敗した事例を具体的に伝える」「適度な距離感を大事にする」「実践で学ばせる」「良く意見を聴く」「良いところは褒め,悪いところは叱る」「丁寧にコミュニケーションを」図る・・・」これは、「ありがとうとの心を社名にしました」とブランディングしているS社東日本エリアのB・S研修で活躍の方向性をまとめ上げた発表内容の一部です。ここ5年ほど継続している研修であることから受講者には、「二度目のB・Sです。」また、「一昨年入社し、B・Sからの指導を受け、今回はB・Sとなりました」との受講者もいます。
C社は「人を大切にします。社員は人財です」と公言し,全社研修システムも充実しています。又、社訓には「,公言実行」、「自問自答」、「感謝」の3本柱があります。従って、当研修では、活躍の有り様を、「自問自答」してみよう,つまり,期待事項、実践法、さらには「観られる活躍ぶりは教育となる」事から現状の活躍ぶりを確認する事に着目しました。施した研修内容は,B・Sに限らず新人を迎え,育成し,定着を実現していく上ではお役だて出来ると確信し記します。まず、
1.選ばれた誇りは、活動の活力の元です
現在、誇りと自信を持って活躍し、さすがの実績形成を楽しむ、真の実力型社員としての存在があるからこそ、 B・S(ブラザー(兄)・シスター(姉)と見立てて、新人の仕事の進め方の指導、職場生活心構え,不安などの指導、支援を委託される制度)選ばれたことは、より楽しみを得る機会です。
「期待される自分」こんな嬉しいことはありません。職場は力のある人のところに仕事が集まります。それだけ能力と人望が認められた証なのです。このB・Sでの活躍の経験は、将来に向けて,人間力、指導力などなどの底力を付けていけるときです。従って、託された誇りを持って、期待に応えた活躍を楽しむことです。具体的には、
●自分が選ばれ、期待されることは誇りある自分である。そこから更なる成長への新たな実践がある。
●新人の育みを支援指導出来るとは、双方の人生の良き思い出づくりであり、将来の人生のパートナーとなる
●役割を果たす楽しみ(やった・できたの達成感・特に困難な仕事は感動)
●自己成長できる楽しみそれは(能力(・仕事の質、量、技術、知識、)人間性を磨ける機会である。なぜなら、周囲からの期待で観られる事は自分を磨く機会だからです。
●B・Sとしての志の実現はチャレンジ精神に基づき、楽しむ事です。
●役割を果たす楽しみはやった・できたの達成感・特に困難な役割への取り組みだからこそ感動があります。それは順調でないときほど得られるものです。
2.新人からの期待の確認は・・・
今年の新人は・・・と諸々意味づけての紹介や、入社翌日退社・・現実の超特例を用いて特徴付けられていることもあります。しかしながら,オール新入社員ではありません。
誰しも描く社員像は、選んだ職業でプロになることであり、選んだ企業ブランドにふさわしい早く一人前になる、先輩から褒められる、任される・・を描いていることも事実です。筆者の新人研修で直に交わし合う事実なのです。
誰しも、認められたい認知欲求があり、成長欲求があるのです。そして、初給料で両親に感謝のプレゼントをするとの言明する新人もいました。
勿論,働く体験は初めてではありません。既にアルバイトで稼ぐ楽しみも得ていますし、バイト先で,リーダー的役割を成した人もいます。だからこそ、先輩及び指導者への有り様の条件を持ち合わせている事も現実です。
そこで,新人の描く先輩条件を確認して観ると、
①憧れの先輩であって欲しい=専門力と実績ある活躍ぶり、人物的評判
②模範的行動を示して欲しい=言行一致、
③仕事を丁寧に教えて欲しい=指導力
④気がつかないことはどしどしアドバイスして欲しい=成長への支援
⑤ダメなところはきちんと叱って欲しい=信頼できる人物
⑥仕事のカン、コツを教えて欲しい=キャリアの豊かさ
⑦良いところは誉めてほしい=認知欲求の実感
⑧相談に乗って欲しい(仕事・プライベート)=人と人との関係 等々あります。
「筆者の職業人生は時計メーカーSEIKO(国内トップメーカー)で製造現場からスタートしました。現在、現役研修講師として活躍能力はSEIKO時代に身につけたもの。そのもとは入社時の指導員Yさんからの最初の指導にあります。それは、最初の出逢いが「澤田君待っていたよ」との笑顔での迎えでした。そして、「世界のSEIKOの時計は3,000人の人の技と、汗と、心と、知恵が結集しているんだ。例え2,999人の人がしっかりやっても、たった一人のいい加減な気持ちでやった人のミスがあれば世界のSEIKOの名が汚される。今日から共に3000人の一人として仕事をしていこう。」と「何のための仕事」かをきちんと話されたことです。筆者を一役を担う仲間として存在を認めて話すYさんがまぶしく、こんな人になりたいと憧れ感を抱いたこの場面は、現在も鮮やかに残っています。このスタート時の出会いからの指導が、それ以後、職場を離れて、師弟関係がなくなっても、何かとお会いし、親交を深めました。実は、ご縁から20年後の小生の結婚式にご臨席頂きました。 筆者に限らず、入社時、最初に親身になって指導頂く先輩には感謝であるとの声は多く、そのご縁は人生のパートナーとして相互支援を楽しむ事もあります。「時代が違います」との言葉を聞きますが果たして,そうであろうか・・・。自身の施し不足を都合良く言い訳する論としてはいないだろうか。
◆日常の関わり心得
ですから、日日の関わりにも、本気・本心・本腰で取り組みます。勿論 担当職務を怠らず現実を踏まえてのことです。 例えば、
①自分の知っていること、経験は惜しみなく与える
②求められれば、いつでも、どこでも率直に意見交換する
③新人の個性、良いところを認め、他の人へも紹介ししていく
④妙に新人を甘やかすことは控える
⑤言うことによく耳を傾けて、話すことを楽しませる
⑥問題、不安、悩み事には察してこちらから声がけする そして、
●仕事上での基本、規則はきちんと守った取り組みで、正しい模範を示す
●指導に当たる時には、優しさと厳しさをバランス良く施す
●上役からの本人対する情報は適宜知らせる
●忙しい中での指導実施もあろうが時間創出や、他の人からの協力も頂く
●上司に適宜報告、相談し指導支援を仰ぐ
如何であろうか。既に新人が配属となって職場の現実では類した指導・支援を実践をされていることでしょう。
だからこそ、一週間でやめた,五月連休明けに出勤なし、退社手続きに専門家が来た。・・の現実はありますまい。多分新人の声は、筆者が例年担当する各社での6ヶ月フオローアップ研修で報告される,入社後の喜びの事実事例に類していよう。例えば、
①親切に教えてくれて、やる気が出た
②褒められたり、ねぎらってくれたりすると嬉しい
③先輩、指導員が朝の挨拶どきニコニコ声がけしてくれるとほっとする
④指導された仕事がうまくいったときは嬉しい
⑤他の人からほめられたときは、指導者が気に掛けてくれたと感謝でした
⑥話をじっくり聴いてくれたときには安心感が出た
⑦「その考え方いいね」と自分の考えを認めてくれた
⑧「売れました」この報告に「よくやった」とハグしてくれた
などなどです。正に、努力の実りとして新人の居心地の良さ、成長の実感やこの会社での働きがいとはこういう事だの新人の学びです。
3.対人関係を良好にする相互理解を深め
新人時代の不安は何か、アンケートをとると「対人関係」との回答が多い傾向があります。「対人関係力とは、他者を理解し、自分も理解してもらい、互いに協力関係を創り出せる力」のことです。ですから、新人との関わりでは、仕事ができる事にプラスして新人に寄り添い理解する人間味の豊かさも欠かせません。それは、温かみ、思いやり、を兼ね備えていることです。しかしながら、初対面から気が合うといいのですが、どうも気が合いそうもない、苦手なタイプもあります。しかしながら、先輩も新人を選べないが,新人も指導員を選べないのが現実です。
ならばどうする”その、極意は、ひと言を掛け合うことと、快話をする事による相互に理解し合うことです。その、極意は、何を話そうでなく、相手から学ばせていただくかに着目することです。それは、「訊く」ことの実践です。 訊くためのキーワードは、「テニスと竹よ」です。
テ=天候、季節感{暑さには強いですか}「どの季節が良いかな」「サンマ美味しいよ」
二=二ユース、出来事「大谷がホームラン打ったが」「学生時代の楽しい思い出は」
ス=好きな事柄「好きな食べ物は」「趣味はどんなこと」「好きな歌、歌手は・・」
ト=友達「学友と会いますか」「同期・職場の仲間と楽しんでいますか」「家族での」
タ=旅の話「旅の思い出はどん事ですか」「修学旅行は」「連休はどう楽しみますか」
ケ=健康「体調はいかがですか」「よく寝ていますか」「疲労感は」「心配事は・・」
ヨ=長所発見「明るい人柄良いですね,」「手先が器用だね」「その方法見事ですね」
と問い掛けての快話は,双方の共通項を引き出します。 例えば、「〇〇さんのご出身地は、どちらかな」の相手の答えに、「旅行で行ったことがあります。良いところですね」と共通点を挙げられれば、一挙に親しみを増してきます。
4.いきなり「やめます」 これって気配りのコミュニケーションの無精です
「いきなりやめますと言われて・・」との声があります。それには、気配りのコミュニュケーション不足があります。なぜなら、定着への動揺、悩み的心中は行動によりシグナルをおくっている事が多いのです。気にかけて観れば、挨拶、出勤時刻、歩きの後ろ姿、事への取り組み時の活力等の変化が一例です。その変化は相手から「気づいて欲しい」とのシグナルです。大事なことは、本人の状態(兆候)に早期に気づき、尋ね、聴き、小さい芽を摘みとっていくと良いのです。
そこには「気づく」「察する」「静かなる雄叫びの心を聴く」気配りのコミュケーションにより小さな不安や疑問が,やがてメンタル不全に落ちることを防ぎます。確認します。突然やめますの事態は、「気が付きませんでした。言ってくれれば良かったのに」の後追いの自省は他責にすぎないといえます。
気配りのコミュニケーションの実践として二つの方法を提案します
①引き出すコミュニケーションの実践
心して欲しいことは引き出すコミュニケーションの実践です。それは、「何か・・」あるのだろうと指導者の察しの配慮により、「あのー?」のこの言葉を新人から
掛けさせるだけで良いのです。なぜなら、そこから自然と「何か」と指導者から訊くことに繋がり「実は・・・」と話しは進展していくはずだからです。
実は、小生は、新人指導でこの「あのー」と声がけする指導で、質問の仕方の上手さなどは現実はいらないとしています。指導者側の訊く、聴く、そして内容の確認をし、その対策方法を指導として施しの実践に他ならないのです。ここに寄り添っての指導が現実化するのであり、新人の持つ、考え、知恵を浮き彫りにでき、活用できるのです。
②寄って来させるコミュ二ケーションを生かす
「訊きに来る」「相談に来る」は新人が寄ってくるコミュニュケーションです。よく耳にする言葉に「何かあったら言ってきてください。と言っておいたのに」「忙しい時に、あれこれ言って来て!」とか「言ってくるはずだ、言ってくるべきだ」「言ってこないから大丈夫らしい、ようだ、だろう」の無精はないだろうか。これでは、「新人に寄り添って、指導していきます」の心地良い言葉の実態がありません。新人の現実は、「訊きたいが」「相談したいが」との迷うことも多いのです。
さらに、人間性の不信が芽生えていることもあるようです。従って、「訊きに来て下さい」との言葉には「このような人になりたい」「聞きやすい」、「丁寧に教えてくれる」この先輩の条件を踏まえての言葉なのです。気持ちよく迎えて、可能な限りの時間を工夫して、じっくり聴いていくことです。
5.迷ったときは上司、(人事)の協力を仰ぐことです。
当初に紹介した受講者の発表に対して,人事担当者から,「新人はどうしても当社、職場で早期戦力として活躍して頂く事が肝腎です。だからこそ、職場ぐるみ、会社ぐるみで育成しているのです。ですから、関わる人達の一体となった取り組みが不可欠です。この事の確認し今後の活躍をよろしくお願いします」と助言を頂いた。正に筆者と同意でした。
自分なりに精一杯成していても、時には、厳しい状況が起こることもあります。それは、自身の仕事の多忙さや、新人の課題が発生する事があります。この時どうする。それは一人で抱え込まないことです。実践する事は
上司への報連相を生かす事により、現状を正しく理解頂き、適宜適切な支援を仰ぐことです。実は、上司もそれを待っています。任せた、責任持って頑張ってくれとの言葉の前提は「必ず、うまくいくように自分がカバーする」との覚悟があるからです。従って、迷ったときには、いつでも声がけすることを望んでいます。上司としても頼られる、この存在が楽しみなのです。良く成功の軌跡を語る話題として「今の自分があるのはあの苦しい時期があったからこそである」との体験の賜です。
新人も入社して半年、指導者・新人双方に共通する楽しみ方として「ピンチをチャンスに」この体験、経験智を将来の肥やし、根となるものです。
(2025年7月 研修・講演髭講師 澤田 良雄筆)
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