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 本コーナーでは、"髭の講師"の澤田が研修で実際に体験し、見聞した事例を、日誌風に纏め報告しています。
 これまでの研修日誌はコチラ。


人材育成の支援(研修・講演)が多い日々である。実効ある実施に向けて打ち合わせ時のご担当者部門とのキーワードは「なぜ研修するの」のが基点。従って、経営理念、今日までの伸展の事実、企業動向、今年度の計画、対象者への期待事項、その実現に向けた強味、啓発必要点・・を談義(異見交換)し、実効に向けてパートーシップを構築していく。担当者と共に創り上げる研修がそこから形成される。
「なぜするの」その柱は次の3点である。

 1) 経営理念の末端までの共有による自己確立の促進
 2)チームワンの目標を必達する熱い仕事集団の醸成
3)各自の能力条件を自ら学ぶ楽しみづくり

今回はこの3点を切り口として提起していこう。

1) 経営理念の末端までの共有による自己確立
  

  
まず、経営理念の末端までの共有について切り込んでみると、先日Sテクノ社の新入社員フオローアップ研修を担当した。数年継続し携わってきた研修である。開講のトップ講話でH社長は「人のお役に立つ事」を我が喜びとする精神は、創業以来、私たちSテクノが守り続けてきた企業理念です。従って、入社して約半年経った社員として、今後は自分の仕事を通して「人のお役に立てる」事は具体的にどんなことがあるのか、そのために何をどうするかを考えた仕事の取り組みを期待します。」と話された。半年間そのための「守」=基本を幅広く育成し、いよいよ「破」=自分なりの提案をなし、やがては「離]=自己確立を成して下さいとの訴求である。Sテクノ社は後付け建材メーカーとして50余年リーデングカンパニーとして伸展してきた開発型企業。従って、研修担当者T氏との打ち合わせ時からキーワードは「考働力」。即ち人の持つ考えるパワーと、即行する実践力、そして、関わる人との連携を意図とした活躍ぶりができる社員育成。半年経ち信用を重ねてきた新人から、任され、責任持って活躍する社員へのランクアップである。責任持ってとは、自己の持ち味を加味して関わる人の協力を得ることが欠かせない。だからこそ「働」。敢えて文字の意味合いを解すると、人の力を重んずる、人の力を重ねるといえる。「お役に立てることは何ができる」それは、人だからこそできる「今見えないことを想い浮かべ、こうしてあげたら喜んで頂けると智恵を産みだし、ならば先手で施しができることであり、おもてなしの実践にほかならない。ここまでの半年の学びの経験値は更なるお役立てを高めていく経験智として生きてくる。Sテクノ社は人財3条件として、創造(新たな価値を提案、推進できる人財)挑戦(失敗を恐れず果敢に行動する人財)共生(多様な価値観)を尊重し、共に高め合える人財)を掲げ、目指すべき社員像の育成を推進している。更に組織力も上に立つ人の「考働」によるメンバーの潜在能力を引き出す牽引力によって強化されている。だからこそ成せる開発創造型企業としての伸展がある。 来春には「憧れの先輩となる」このビジョンを設定し、各自が実践目標の設定に落とし込み、指導者からのアドバイスを得て、以後、自主管理を実践する。PDCAサイクルのスパイラル化は、「お役に立つ事の高度化」その「実現の為の考える」「新たな考えを産み出す」機会であり、考えの創出には「新たな学び」が不可欠である。

2)チームワンの目標を必達する熱い仕事集団の醸成
 
  
Kシステム社の決算会議での特別講演の依頼テーマは「人材育成とチームワーク」である。K社は、創業以来22年、紆余曲折の業容を重ねて現在は確実なる存在感ある企業である。当日、時間前に会場に伺った。玄関を入りエレベーター利用である。待つ間に女性と一緒になった。乗車した。すかさず「何階ですか」と問いかけを頂く。「8階お願いします」と答える。すると「澤田先生ですね。本日はありがとうございます」挨拶をなされた。小生にとって初顔の人である。サッとひらめいた。これから講演するK社の方。でも小生の名前までもと・・。「私Nリーダーの部下です。ですからもしやと思いました。」と紹介する。Nリーダーとは、打ち合わせ時に対応頂いた女性管理職であり、仕事のできる人との印象の強い人である。当決算会議の主管責任者にほかならない人だ。なるほど、主管部署内での協力関係は強い。チーム力としての評価ができると判断した。講演の掴みにこの事実を取り入れたこというまでもない。

 K社のモットーは「世の中、人の為になる仕事」であり、システムの納入でなく運用サーポートサービスを主業務としている。業界の特性である個々社員の持つクリエテイブパワーをフランクに交換してきた組織風土が特色であり、人材育成の推進は社員による教育員会を設置し推進している。従って、受講反応も良くここにも育成文化の一端を確認する事が出来た。改めてチーム力に関して確認すればその意味合いは「チームの目標達成のために各自が自分の役割を果たすことである。そこには互いに支援し合い、影響し合うことにより一人一人で別々に活躍するよりもプラス条件が生まれる。良く1+1+1=3でなく、3プラスアルフアの相乗効果が出るという。それは三人寄れば文殊の知恵といった創造性であったり、技の連携プレイだったりする。また、異質メンバーの相互の影響は個々の能力向上も及ぼす素晴らしさがある。職場の組織活動に置き換えれば次の7条件が伺える。

●チームワンの強い仕事集団の7条件

 ①努力の方向性の一致      (経営理念年度計画部署目標の共有)
 ②役割の当事者意識と相互協力  (責任協働関係・法令遵守)
 ③心の通った対人関係          (挨拶会話相談)
  ④提案・知恵の発信と活用        (改善提案小集団活動)
 ⑤個人力が協働力の活用        (協力関係リーダーシップ・メンバーシップ)
 ⑥柔軟な動きで総合力向上       (楽しい風土、柳のしなやかさ)
 ⑦適切な報連相で風通しの良い親密性 (コミュ二ケーション相互関心)

 そこには、各メンバーが最高実践を施すにも協働力が形成され集団力の強さとして高められている。即ち「協」は上の力は大きく下に支える小さな力が  (りっしんべん) 心一つとなり大きな力となる。即ち協力のを生む。「働」は人の力を重んずる、人の力が重なると理解ができる。環境によって人は育ち、上司の影響により、士気も高まり、仕事の面白さが生まれる。それにはこの7条件」を職責に応じてリーダーシップ、メンバーシップに関する適切な育成の施しが不可欠である。ワールドカップでジャパンチーム選手の「目標達成は必然である。」「チームで成し遂げた」との言葉の現実化を産み出し職場員全員で大いなる乾杯を愉しみたいものである。

3)各自の能力条件を自ら学ぶ楽しみづくり

  大手製鉄所での熟練者の研修担当も長い。世界1の鐵鋼製造力を総力を結集して実現している企業だからこそ熟練者の受講者と確認する。それは「一人一人が現担当のプロとして世界で一番、一流、そして他社(人)の追随を許さないオンリーワンの専門力を有している人ですね」である。勿論その答えは首をタテに振る。それは、仕事での瞬間瞬間は他の人がカバーできない。勿論事が起こってからの支援は別だが・・。とすると総力の一役担う人は、瞬間瞬間最高の力を完璧に施す事となる。逆説すれば、たった一人のたった一瞬の対応の未熟さが他の人の力を無駄にしてしまうことになりかねない。ここに各自の人材育成の「なぜするの」切り口がある。それは各自の最高実践のレベルアップを産み出す自ら学ぶ事への支援である。

●実績形成能力の5本柱とは
 そこで、実績形成をストリー化して、5つの能力軸を記してみよう。

①専門・基本能力=これはインプット能力で、専門的知識、技術力、組織機能の理解、方針、法令、条例の理解、お客様の理解、情報力、関わる人の理解力、先見力、教養、計数感覚・・。
②企画提案能力=①からアウトプットを創造する力。多面的思考力、改善革的創造力、計画(実施方法発見)力、企画提案内容の理論構築力、発信する判断・決断力、課題解決力・・。
③意思伝達・折衝力=②を発信するには、自己表現力(話力、文章力、ビジュアル)聴解力、そして折り合い、調整の折衝力が欠かせない。 
④人間的魅力=頭が良く、弁が立っても日頃の人物的影響が協力温度を決める。共感性、誠実、信念、熱意、そして巾のある遊び心。要は職場内外から信頼関係を得る人間性。
⑤実績達成力=計画満点実行せぬが玉の傷、努力したが結果実らずでは恥ずかしい。自らの先手の実践力、想定外の事態発生時の問題解決力、経過を診る管理力、そして心身の健康管理力。特にメンタル不全に要注意。

いうこと。この5本柱はどれが欠けても新を見出し、新たな目標を掲げても協働力を活かして成果を産む活躍は不可能だ。しかもこの条件の個々の内容は変化する。例えば専門力でも、広さ、深さ、新鮮さをどう増幅していくか不断の育成と啓発が決め手となる。なぜなら現有能力の蓄電池は使えばなくなる。だからこそ自己発電型で常に新たな能力的エネルギーを蓄えることにほかならない。自己啓発の必要性は解っている。だからこそ、その支援に社としての支援策、上司からの自己啓発方法の指導が不可欠である。

 サーカー選手の三浦知良選手は54才。34年ぶりにJ1に昇格するチームの現役選手である。「サッカーが好き。だからもっと技術を磨きたい」と語る凄い人である。チームの大半の若手プレイヤーの良き影響を与え、まさに、レジェ ントとヤングパワーの融合と言える。
その実現には、「お役に立てる喜びを創る当社」「チームワンでの仕事集団」「自家発電型の学ぶ各自」こんな人材育成の3つのキーワードを今回は記してきた。
 
「社員の成長が当社の成長です」今年も大手製油所構内管理のC社のA社長と確認し、中途採用の多い新人研修を支援した。ここ数年で最も多い受講者数であった。

◎御社の研修に身近に支援します。打ち合わせ、企画、講師一貫して担当者様と共に創り上げて参ります。講師料などは寄り添いの心で対応いたします。

    


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*鬚講師の昨今の研修実践状況です****

●ドアメーカー若手社員研修
 
新社長の思い入れによる人材育成戦略に対応。先の管理職クラスに続いての実施。
 忙しいそれは第一線社員の活躍の賜。それだけ選ばれ続ける条件を現実に提供しているから。活躍の楽しみ方、チームワーク等の内容でグループ演習を適切に入れ込む。今後の半年間の方向性づくりと各自の実践目標を設定し、半年後にフオローアップへと繋ぐ。トップ幹部が同席しての全社ぐるみの育成へ取り組みが受講者の研修態度の良さを助長している。を

●情報システム企業の全社員研修
  決算会議での特別講演。テーマが「人材育成とチームワーク」。事前打ち合わせでの要望事項を生かし、今後に向けた強さづくりへの支援内容とした。とかく対人関係を軽んじる業界の特性に比してトップ思想に基づく一体感を感じる企業パワーが印象的であった。

●大手製鉄所55才研修
  先方企業の3日間研修の最終日を担当。さすがの各自の自信と品格の良さが醸し出された。事前レポートを提出この内容を共有化し人生100年時代に向けての有り様を確認した。それは現職での貢献力向上、技能継承、後輩役職者への支援、そしてどこからでも頼られる専門力の決め手づくりを示唆した。「いつまでもいなくては困る人材として存在する」受講者のレポートの一文を軸として研修とした。G発表には担当主管者の見事なコメントが締めくくった。

●トップの学びの会研修
  ベスト業者会と称する食店舗に関わる企業のトップの学びの会。ここ4年連続で年一度の出講。今回は「交渉力の向上」とテーマにこの分野のコンサルタントの協力を得て実のある研修とした。「皆の喜ぶ笑顔が大好き」会長のポリーシーに即しての内容でお役立てした。

●行政「住民トラブル管理職対応力研修
  部下の住民との思わぬトラブル的事態が生じたときの管理職の対応。教材事例を分析、対応のシナリオ作成、住民側、管理側を担当してロールプレイ。振り返りを観察シートを生かしての相互コメント。小生がまとめる。受講者の事実体験例も紹介し合い現実に結びつける。住民側の諸処のタイプの住民を演ずることにより迫力あるロープレとなった。コメントで皆で掴み出した対応の具体的スキル集としてまとめ上げ今後のヒント集とした。

●社会教育シルバー大学院研修
 生涯大学卒で編成された高齢者の学びの団体。「人との話し方」のテーマで人生100年時代での心豊かな人生の楽しみ方に着目。挨拶、会話の極意を講義で確認。会話の演習。受講者の元気に笑顔でしゃべる姿にこれで良しとのポイントを浮き彫りにまとめとする「人生一生勉強 」それは学ぶ楽しみを自ら求め、仲間と共に学び会う楽しみと、そこから派生して得た楽しいい時間のヒントを実践する事。それが心豊かな人生づくり。

                                                            等等です。

     ●●○○○ お薦め研修プラン例 です ○○◎◎◎

◎やはり存在感のある人は話が出来るだからこそ磨こう←話力向上実践研修
● 話し下手では活躍の魅力は乏しい、階層、職種にかかわらずビジネスの基本スキルとどうしても磨く事が不可欠。その基本確認と演習指導による実践型コース
  *伝わる話とは
   *わかりやすく話すコツ
  *好感度高い話し方
  *プレゼンでの話し方

  *筋道の作り方
  *説明法
  *説得の話の進め方
  *大勢の前での話す心得
  *テーブルスピー チの対処法
  *セールス話法の基本力・・・等

◎協力関係を上手につくる それには←折衝能力向上実践研修

●協力関係を構築せずでの仕事の遂行はない。ならばどう協力をいただくかそのスキル向上を目指す実践セミナー ぜひ実施しませんか
  *仕事は縦・横・ナナメの人の協力関係で進む
  *折衝の現実の体系
  *折衝を進める3 段階法
  *聴解力の実践スキル
  *理解を高める説明スキル
  *心を動かす説得話法
  *断り に対応する応酬話法
  *折り合いをまとめるスキル
  *基本スキル聴解力等を内容として
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最適な実習を織り込む。ロールプレイング、デベート的討論を取り入れる。

上司になってよかった。ならどう活躍するまず、 ←新任リーダークラスの研修
● 選ばれたリーダーとしての心構えと活躍の軸そして実践スキルの修得を組み込む研修
  
*期待に応えた活躍条件
   *実績形成の人・仕事のマネジメント
   *目標達成の組織力

   *協働関係を生かすリーダーシップ
   *コミュニケーションスキルアップ・・
  *部下力を高める指導実践スキル
  *強い仕事集団創造の働きかけ・・等

  生涯現役決め手づくりと高め方・・・演習、グループデスを生かして進める。

◎第一線社員の活躍ぶりが企業の評判を決めるだから←若手・中堅社員研修
 
●定着策それは、社員が浮き浮き仕事ができること。その活躍の有り様をしっかりと確認する機会。更に企業内外でのメダリストになる楽しみをどう創るかを指導します。
  *本物企業は第一線社員の社員で決まる
  *いなくては困る社員の活躍はこうする
  
*実績形成の仕事の取り組み方
  *チーム力を生かすリーダー、メンバーシップ
  *対人関 係はこうすれば楽しめる
  *存在感は話す力を磨くその秘訣
  *自ら強さを高める自分磨き の法
  *内外で通用するマナー上手の確認
  *活躍ぶりを売り込む報連相の実践法・・等

◆御社・団体で実施をお考えの研修イメージがおありでしたらご一報ください。ご相談・ご支援いたします。(無料)当メールでご返信ください。お待ちしています。

(令和元年11月 研修・講演鬚講師 澤田 良雄筆)

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