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◆卒園児の見事な動作は褒め指導4者の成果

 幼稚園の卒園式に来賓出席した。3年前の入園時には、親元を離れることが怖くて泣きじゃくっていた116人の成長ぶりに目を見張る。保護者挨拶では、「この子がこれほどしっかりと逞しくきちんと事をなすことは信じられない。ありがとうございます。これが素直な今の気持ちです。」と感きわまる言葉だ。確かに修了書を授与する姿は見事だ。一人ひとり「ハイ!」の元気な返事で席を立つ。左右確認して歩み、階段5段を背筋を伸ばして昇り、舞台の中央にたどり着く。お辞儀をし修了書入りの筒を受け取る。園長から「おめでとう」との言葉に「ありがとうございます」と返礼。一歩後ずさりして、お辞儀する。おぼつかない後ずさりは一瞬緊張が走るようだ。正面を向き会場全体からの拍手を受ける。まさにスターだ。背筋を伸ばして舞台の袖に向かう。小生の前を通る。ほっとした子、まだ緊張が続いている子もいるが「おめでとう」「良く出来たね」声かけるとニコッとする。いい笑顔だ。勿論、指導範囲を超えているので、どうして良いかわからず緊張が解けずの園児もいるが「ありがとうと」言って下段する。本当に良く出来た動作に思わず涙腺が緩む小生だ。116人終わるまでおしゃべりなし、居眠りなしだ。最後の父母への感謝の言葉は唄三曲続く、三番まで唄い抜く。よく覚えたものだ。父母祖父祖母からはカメラのラッシュ。このために早くから席を取ったパパもいるのだろう。進むにつれてハンカチが目に行く。まさによき成長した我が子への褒め心であろう。

 終了後、園長に3年間でここまで成長するのはどうしてだろうか訊ねた。「大変ですよ。先生の献身的な暖かさときめ細かい指導です。きめ細かいとは良い状態に目をかけ褒めてあげること」だという。保護者にも「よいところは褒めてあげて」とお願いしています」と紹介いただく。まさに、教員の「指導すれば必ずできる」の献身的な継続的教えと、指導された子供の実践状態に対する保護者のフオローの育成だ。教育とは教え育む事。まさに園と保護者の連携の見事さである。教える人、教えられる人、教えを願う人、教えの環境を創る人それぞれの褒め上手による4者の幸福の共感である

 企業では新人が入社した。まずはきちんと事を為す成長を期す育成の時である。園児教育と共通事項としては4者(指導者・新人・企業、出身校、家族・職場)の願いは同様であり、最適な連携教育がなされているだろう。そこには適切な褒めの施しが生きている。

◆研修現場での褒めの実践

 経済団体主催の新人教育に出講した。110名の受講者だ。30分前会場入り。既に10人ほど席に着いている。席は自由選択だが最前列に坐っている受講者がいる。問いかける。「どちらの会社ですか」「○○会社です」「どんな仕事ですか」「広報関係です」「自分の作品が生涯残りますね」「ハイ!」「いい仕事に就いたね。頑張ってね。」「ハイ頑張ります」。OKな新人だ。研修が始まる。会場の中程、後方にも動き、「貴方の聴き方いいね。そのうなづき大事。」「座り姿勢綺麗だね。遠くからでも目立つね。」「メモする。いいね。記憶は消えるが記録は消えない。いい習慣だ」「敬語書けてるね。だいぶものにできたのかな」「指示作業がきちんとできてるね。その取り組み方は信用されるよ」「手を一番先に上げた。その勢い今後も生かせるね」「名刺交換上手いな。立ち姿も綺麗。それなら営業でお客様に好感持たれる拍手です」「結構相手のこと解ったようだね。人を見る目があるね」「電話の声が通るね。ハキハキ新人らしいね。」「建設関係の仕事。資格を取ったんですね。強みだね。これからも取れる機会あったら挑戦だね。」「はいそうします」・・。対話型講義、演習への取り組みで見いだす受講者の良さをタイミング良く褒める。新人表情に嬉しさが浮かぶ。褒めネタは受講者の学びの共有化したネタとして生かす。つまり「なぜその実践が企業人、新人として評価されるか」裏付け理論を施すのだ。単に褒めの浮き浮き感だけでは指導にならない。受講者にとって「このような言動は認められる事」と新たな価値観を得ての実践は小さな自信を持った逞しさを醸し出すからだ。

 休憩時に名刺交換に来る、理想と配属先での現実のギャップの迷いを正しに来る。終了後に挨拶に来る。「当ホテルに是非来て下さい」「私のツアー企画にいつかご参加いただけるよう頑張ります」「言い作品創ります」と耀きの目で握手もいただく。充実した1日研修のお役立てである。終了後の余韻に「ありがとうございました」の言葉が重なると嬉しさが募る。褒めのシャワーは誰でも嬉しい事である。

◆引き出す育成で、褒めのシャワーを掛ける

 
新人も入社1ヶ月近くなる。どんな成長状状態であろうか。”2日で退職”などの報道が取りざたされるがあくまでも他のこと。就活では企業をあれこれ評論することは良い。しかし、選択、決断し企業人になったからには評論家ではない。その企業の実務家である。「学生から企業人に脱皮せよ」この事さえ出来ずして、あれこれ自己中の拙論を翳す事は改めねばならない。指導の第一歩はここにある。だからこそ職場・指導者は、新人と真っ正面から向き合い、共に当社社員としてを徹底した教えと、その育みの重ねだ。時には「やってみせ、言って聞かせて、させてみて、褒めてやらねば・・。と褒めのシャワーを掛けている。掛ける人は先輩指導者であり職場全体である。

 具体的実践は「良いところに目が行く」その実践に裏打ちされている。短所、欠点に目をかければいくらでもあるが、褒め上手は良いところを観て認めていく心の豊かさである。

 
褒める事は「人・物・起きてる事の価値を発見して伝える事である」とは「褒め達」(褒める達人)と称するN氏の言葉だ。褒める事で「褒め脳」が活性化され、みえなかったことが見える感覚になると説く。それだけ良さの視点が磨かれるのだ。

 案外、欠点ばかりが気になる人は、その人の良さが見えないことが多い。それは見る枠が自然に駄目枠としてできているからだろう。人は誰でも長所もあり短所もあるし、できている事もあるしできてない事も然り。新人が出来る事はまずは多くない。しかし、小さな成長の変化でも関心を示し気にかけていくと認め所が見えてくる。特に以前と比較しての成長の良さに気づく発見もある。他の人や自分の体験を基にした相対評価よりも、本人の変化に注目した絶対評価の視点が大事である。そこには長い目で観ていく心得がある。

 その段階では失敗によっての成長もある。新人の失敗は指導者がリカバリーできる範囲である。ならば可能性を信じ、敢えて思い切って取り組ませることも良い。新人とっては不安はあるもの認められるチャンスであり、指導者が見えなかった能力を発揮する事もある。それは引き出し育成の実践だ。”新”とは内に持っているものを引き出し、顕在化させた新たたな活躍として生かす事の意味もある。要は出せるように環境を整える度量如何が問われる。そこにはやってみせ、言ってきかせての目指す的を共有している事が前提条件であるが・・。引き出し育成は認めと、醸し出す取り組み姿勢と成長の累積は創る。褒めシャワーがここでもかかる。

◆大事なことは誰が褒めているか  

 
あの人に褒められただから嬉しい。これも実態である。我が娘は保育士。小さい頃からの憧れの職であり楽しんでいる。園ではすこぶる評判が良く園児、保護者後輩から一目おかれているようだ。保護者が子供を褒める時に「梢先生が褒めていたよ」と言うそうだ。子供はにこにこっとするとの事だ。事実はどうであれ、親ばかな小生は嬉しい。

 
褒めも叱るも誰がいっているかによる影響力は否めない。指導者研修では「新人の憧れの人に近づく事」と説く。それはどんな人。新人から入社半年後に聴くキーワードは、仕事の実績を持っている人。言行一致の言動で信用信頼できる人、指導に本気に取り組んでくれている人、気にかけてくれている暖かさ、自分の活躍を是々非々で正しく評価してくれる、良く話を聴いてくれる、褒めてくれた人などなどがある。このような人から認められ、褒められるから嬉しいということだ。とすると褒めの実践もそのときどう上手く褒めるかなどと点対応で成す事でない。教える人、教えられる人、教える環境の生身の人同志の線対応での心情的交流である。時として「誰々さんも褒めていたよ」「そうですか!嬉しい」と言われる直接指導者の「後押しする誰々さん」になる上司の存在感は見事な育成の連携である。

◆この時期新人指導褒め上手11(いい人)箇条
  以上を踏まえて新人教育褒め上の手実践心得として次の8箇条を提言してみる。

①教えたことに対して、行動変化が目についたら、直ぐに認めの言葉をかけ、何がどうできたか、その事はなぜ良いかを説く。

②相手のレベルを目線とし、良さを発見する目を意識的にいかし、小さな事柄でも認め、褒める習慣を磨く。それは自身の心を豊かにすることでもある。

③目標、決意紹介に対して、いきなり満点を求めない。現時点をから変化を観ていくゆとりでその努力を評価する。目標・決意と関連づけての良さの説明が生きる

④本人が観て欲しい、気が付いて欲しいとの欲求を察して、その点に着目してはっきりと褒める。効果は大きい。それだけ努力をみてくれているとの喜びを高揚する。

⑤こういう所が良い、なぜかと言えば・・と具体的に褒める。具体的事実への着目はそこまで観てくれているのかと嬉しさは高まる。

⑥地味なことでも継続している行動に目をかけ褒めていく。案外派手な活躍に目がいきがちだが、当たり前の事でもきちんと成す事は素晴らしい事である。

⑦くどくならないよう褒める。叉あれもこれも重ねない。褒められ所が印象に残らないし、 褒められた実感が薄れる。時には煽てととられる事もある。

⑧報告時をいかす。訊ねて、応答内容での隠れている努力、考えの良さ、取り組みの良さをズバリと褒める。結果までのプロセスでは必ず努力がともなっている。

⑨注意点、自己の改善には、褒め所を際だて、このような良い点があるんだから必ずできると引用する。本人の無理感の払拭に通じる。

⑩褒め言葉には「ありがとう」「ごくろさま」の感謝、ねぎらい言葉も効果的である。認められた、お役に立てたとの喜びに通ずるからだ。叉、強めの言葉は「さすが」「すばらしい」「凄い」「見事」を活用するとよい。

⑪褒めは全身で。褒め心は表情・目線・ゼスチャー・語調に現れる。特に目線の添えと語尾を一秒止め間をとるとよい。思わず肩を事もあろう。

◆入社当時の褒め指導のおかげです 

 5月病。なにかと取りざたされる時期だが、新人の当初の意気込みが「この会社だからいけそうだ。だって褒められた、認められた事が嬉しいから」の実感があるなら、このままこの会社で良いのかなどのふらつき感情は起こらない。
 
 
例え「7・5・3の原則」(入社3年間で中卒者7割・高卒5割・大卆3割はやめるとの説)がまことしやかに論じられようとも、それは自社、自職場、ましてや自分が指導する新人の話ではない。10割定着の新人である。それだけ信じ、共に成長する寄り添いの指導マインドと指導力を備えた指導者である。だから褒め上手の実践が自然であり楽しい。

 
褒めの施しは、喜びを創り、小さな自信を持たせ、成長する楽しみを増幅する。それは新人にとって「選んだ会社にまちがいなし」の企業人として、働きがいを感受する楽しみの日々を創造できることである。ましてや何よりも褒める本人(関わる人)が新人の成長ぶりを目の当たりにし喜働感が高まる。新人が指導者、関わる人の喜びを新たに提供してくれる種であり、芽でもある。だからこそ見事な花に育て上げたいものだ。植物の花も褒め言葉を掛けていくとより綺麗に咲くと聞く。

 「入社当時の○○さんの指導のおかげです。いつも気にかけていただき、褒められた事も多くありました。今があるのはその時のおかげです」何年後でもいい。一言の感謝の言葉が必ず贈られる。ニコッと「貴方が頑張ったからだよ」と思わずハグする光景が目に浮かぶ。


新人フオローアップ研修(新人・指導者)お引き受けいたします。

 
         ***鬚講師の最近の主な出講研修です***

●運送企業管理職研修

 2回シリーズ。当社の強みのグループで演習の発表・幹部トップのコメント助言、組織力を高めるマネジメント、協働力を高めるリーダーシップ、管理職の実績を高める部下力の高め、コミュニケーション実践法とについて学び合う。今回もトップ幹部と協働での実施、研修総評のトップの所感として学び合う社員力の向上機会は今後も重視ていくとの意向も示された。品質・安全、効率、人に着目した各々のシステムと全社を統合する仕組みのより充実を目指す事への寄与できた研修となった。

●自動車部品メーカー新人研修

  企業人への脱皮・プロ条件とそのスタートのあり方・造る取り組みへの心得、指導の受け方、自己磨き、プレゼン力の(話力)基本と実践法などを、対話型講義、個人、グループでの演習を施 し、配属先の注目の中でいい新人が来たとの好感と育てがいのあるとの評価を得る事へ第一歩の支援指導とした。例年の関わりでの研修だが今年も意気込みと、実態とスタート前の自己改善に積極的取り組む受講態度は嬉しい。

●経済団体新人研修

① 商工会議所 長年お役立てしているお引き立てに感謝。3日間の充実した教育である。   最終項を担当。企業は様々。いよいよ職場へ。その心へは受講による学びでOK。研修 中の課題作文が審査されて優良賞として表彰される。受賞者からの披露読み上げがあり、 主催者からの一言コメントが実に良い。今の活躍に向けてのエールとなっているからだ。  全体総評を托され、このコメントを生かす事、受賞者だけでなく他の人も皆同様の心意 気、なすべき事、将来に向けての抱負として確認する。

② 法人会新人研修 会員企業様が自社研修と連携させた4月半ばの開催。110人の1 日。入社半月。企業、配属先での指導が生きている。その事を元に、自信持っての活躍ぶりを新人としてどう魅せていくかをカバーする研修とする。会場で捉えた言動を是々非々で捉え、褒める、あるいは出せていない最高実践に向けての改善ポイントを支援する。 講義の聴き方、演習への取り組み方、他社受講者との親交など良き対応であった。

●電気工事企業新人研修

 
5名での実施。稼ぐ社員の条件を確認し、ビジネスマナー中心。挨拶、自己紹介、言葉 遣い、名刺 交換、電話 応答、説明の仕方、話の聴き方など、基本確認と演習での個別 指導を施す。少数だからこそのきめ細かい指導は本人の今後の自信となる。終えて互いに交わす心地よい疲れと充実感が嬉しい。

●伝わる話し方の講話

 
  経営者の学び団体。伝える事と伝わることの確認。伝わる話し方の3条件(伝える人へ の評価・伝わる話し方の極意・伝わっっているか、伝わったかの確認)について講義。 日常の話している事への診断に役立てた。さすが聴く力は見事。 
                                                                    などなどです。

   現在、新人研修への対応に尽力中である。

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  今年度の関わる企業様はじめ情報観る事業方針に「人財の育成」が際だつ。多少の上向き感を持続的成長に定着させていく覚悟である。だからこそ、社員の成長が当社の成長、ならば成長し続ける社員であれということである。社員本人の自家発電型能力の蓄積と、部下の持つ可能性を引き出す失敗をさせる決断での上役の育成力を最適に融合させていく事である。その計画はいかが進めであろうか。
 いくつか、提案して観ます。

●新任役付き者研修

  新任の管理・監督者・リーダー・チーフとして活躍するうえでの上司力を学ぶ。期待事項、組織集団力を最適にまとめ成果を生み出すマネジメント、リーダーシップ、部下力を高め生かし得る育成、モチベーションコミュニケーションスキルアップとの内容を組み立てる。最適機会として少数であっても実践するとよい。

●新人3ヶ月研修

  3ヶ月の配属先での活躍実態においての新人の喜び体験を浮き彫りにし、更なる自信へと繋げる時期でもある。今後の職場の期待は本格的に厳しさを増す。それに対応していくマインドを明るく持つ事への仕向けともなる。叉、理想と現実にギャップを感じ、先に向けての不安も自分枠で考えていく時でもある。この時にその解決を見いださせる機会とする。同期の仲間とのやり取り、小生からの支援が必ず役立つ。定着対策の一部寄与にもなる。

部下力を育て生かす指導力向上研修

  解っているならばどう具体的に施す。この対応研修。指導計画、指導実践法、日常でのタイミングを捉えた指導実践、褒め上手。叱り方、この人の指導だからとの人物的影響力、基本スキルの説明力、聴解力のスキルアップ法、部下タイプに応じた指導法などを内容に事例研究、指導ロールプレイを折り込み実践型研修とする。

●折衝力向上研修

  協力を得る具体的スキルは折衝力・営業活動の基本スキルでもある。職種・立場のどの社員(職員)にも必要能力である。受け入れるスタートは好感人間・会話・説明。・説得・断りへの応酬話法・的確に的を得る話は聴き上手・などを内容として、基本条件の確認とその実践演習を通して体得できる研修とする。
 
 などです。ご担当者様の実施条件(目的、人数、時間帯など)に対応してオリジナル企画を共に創り上げ実施して参ります。どの研修も小生が長年施してきています。講師料などは本気で実施する事を前提に特別設定いたします。

 
*このほか、研修必要をお考えの時にはお気軽にご相談下さい。小生の指導キャリからご相談に応じ、研修実施に向けての支援指導をして参ります。

  ( 平成29年4月 研修・講演鬚講師 澤 田 良 雄記)

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