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◆トレンド的視点で今年を捉えてみる

 お役立て情報として国内、県内、市内「今年の重大ニュ-ス」、流行語大賞、今年の漢字等学ぶ経営者仲間に提供した。トップ幹部として年末、年頭なにかと挨拶場面が多い事にお役に立てればとの想いである。作成の過程で面白いのは、今年の・・・ともに過去3年、5年、10年と確認できることだ。例えば今年の漢字でも今年は「金」(オリンピックで金メダル12個獲得・金にまつわる問題・ブレイクしたピコ太郎さんの服が金色・・)昨年は「安」(安全保障関連法の不安・テロ事件、異常気象の不安・・)一昨年は「税」(消費税5%から8%に引き引き上げ)であり、何故この文字が選ばれたかの解説に注目するとその年の特徴が再認識できる。いわば年を追って変わりゆく現実が読める。

 師走、今年を振り返る時にこのトレンド的視点で捉えてみる事は極めて大切なこと。過去(歴史)を知り、現在の進化ぶりを素直に捉え、是々非々で評し、予測を加味して新たな想いを創る、これが新たな年へのタスキである。決して、過去、今年をリッセットはできない。なぜなら、何事も点対応でなく線対応で成すべきであり、その線が可能な限り、上昇型スパイラル状態を目指すと肝に銘じているからだ。

 今年も関わる企業様で60周年・70周年を祝し、さらなるパワーを創造し、80年,100年企業をめざすとの覚悟が期された。まさに老舗にみる歴史と改革の強さに通ずることである。

◆利他主義の施しに学ぶ

 洋上研修船受講者の花見船も今春で20回目となった。21年前の参加者(東京港~香港、12日間、客船オリエントビーナス号、全国各地企業から選ばれた受講者450人)の班による年1回の同窓会である。出港地の晴海埠頭をめぐり、天ぷら船で隅田川での花見を楽しむ。20回の継続だ。凄い、小生の自慢の集団である。広島、大分、姫路、群馬、栃木・・各地から集まる。当初からをたどれば、勤務企業、本人の立場、家族もどんどん変わる。既に定年を迎えた人、また他界したメンバーもいる。実施の継続も東日本大震災に伴う自粛への対応判断もあった。メンバーに部下、家族、知人も加わった。今回も35名の参加だ。小生 当研修講師としては12回乗船したが、同窓の集いを継続しているのはまれである。ましてや20回、同船宿の天ぷら船での開催は見事、船宿からの配慮も嬉しい。なぜこうなる。そこには献身的尽力を惜しまない二人の世話役がいるからだ。毎回どう実施するか、どう楽しんでいただくか、に創意工夫を重ねてきた。小生も適宜相談に乗り、可能な限りの支援対応を施してきた。例えば、自粛へはキャンセルによる船宿の二次被害は避けると提言した。新メンバーにも研修船受講者とし、修了証を授与する。各自の企業での新たな立場での相談事に親身に対応等である。常に新たな智恵力を施す事による継続力である。下船時の世話役・常時参加者・初参加者そして小生と「叉ね」「おかげさまで」の共感が嬉しく、来年度のさらなる智恵を期する。二人の世話役の「忠如」(心を尽くし人を思いやる真心との意味=論語)の人徳に学ぶ事も多い。本年倫友と学び確認した利他主義にも通じる。

◆「継続は智可ら成り」ですね

 今年も5年、10年、15年と継続出請した企業様がある。各社の取り巻く環境に準じた戦略は新たな想いが加味される。さらには3回(月一)シリーズ研修もある。だからこそ重ねてきた内容の確認と新たな施しに考慮する。小生の新たな学びによるアウトプットの楽しみがそこにある。変化、継続とは新たな学びを強要し、そこから新たな発想の創出を求める。また、重ねる研修機会は同受講者に対するフオローアップ研修も担当する。目標設定の半年後、どう実践してきたか、更にランクアップした業務への取り組み法についての累積研修である。半年前の各自の特性、約束事の実践による変わりようを捉えての指導も楽しい。
 こうしてみると年の瀬には重ねてきた実践を確認し、次ぎに向けた「重ねる新たな成すべき事」を浮き彫りにする機会である。継続は力なりとは、基本を完璧にこなす継続力に次には「継続は智可ら成り」である。つまり変化対応は新たな智によって可(能)と成るということである。現状維持は退歩なり。一所懸命にも上昇型スパイラルの方法による実践がなければ置いてきぼりだ。

◆試練は厳しさへの対応もあるし、成功の維持もある

 もし、上手くなかった、失敗した事があれば自省に基づく原因探求から失敗は成功の元になる。そこには新たな学びによる新たな強さが体得される。苦しんで得たものこそ本物である。失敗がない人ほど挫折に弱い事もある。それは成功は失敗の元に通ずる。順調なときほど驕らず、関わる人への感謝とより厳しく次の成長の糧を謙虚に見いだす事が大切だ。体験は財産なり。良きも悪しきも次ぎに向けた力と成すべき事である。
 試練は厳しさへの対応もあるし、成功を維持する試練もある。

  熊本地震で訊ねた現地のお店の張り紙の「昨日の涙は強雨は笑顔・陽は叉昇る」の言葉が目に浮かぶ。「まさか」の事態を受け止め、復興への道は辛苦を克服する新たな覚悟と受け止めた。寄り添う心を持ちつつ早くの実現を祈念する。 

  相田みつをの言葉に「花を支える枝 枝を支える幹、幹を支える根 根はみえねんだなあ」というのがある。根が重ねてきた底力であり、歴史であろう。そこには、悲喜こもごもの事態に遭遇し、さらなる肥料として学ぶ事の施しがある。肥えた土が新たな改革力を産み、その栄養分が逞しい幹の年輪となる。そこには新芽、枝、花、実の実績の産み出しがある。と解釈ができる。

  新たな年に向け、根ざしたパワーを確認し、新たな想いを期したいものである。

◆タスキをどう繋ぐ

  4月ボストンマラソンを完走の快挙を成した君原健二氏は77才。マラソン人生を駅伝の如しと評した。人生には節目節目がある。だから、その節目を中継点として自らタスキを繋いでいくとし、色紙の言葉は「努力を糧にゴール無限」とお書きになる。各中継点を新たな目標とし、その間の走行は、距離、道状態、気温、風、他ランナー状態、順位、自身の体調条件は決して同じ事はない。だからこそ新たな努力を有するのだ。
  今年から来たる年へ、駅伝のタスキのようにそこまでの道のりをきちんと繋ぎ、次なる想いに重ねてきた底力を生かして着実に到達したいものである。勿論まさかの想定外の条件があってもである。
 
  今秋いただいた 経営者の学ぶ会H会長の創作画に目をかける。「皆さんの喜ぶ笑顔(顔の文字は笑顔の絵)が大好き」。と描いてある。喜びを喚起できる人材育成の施しをする。そのためにどうする。心することは、著名創作家 箕輪宗廣氏(40年来交流)から先日学んだ 世に恐るべき事 

 「目あれど美を知らず 耳あれども楽(がく)聴かず 心あれども真(まこと)を解せず 感激すれども燃えもせず」の言葉。人の機微に触れる、琴線に触れるこの希薄さを憂いての示唆である。感受性を高めよ、表面だけみるな、視点を変えよ、長年携わってきた、だからこそ、断定する、おごり高ぶる、言い訳で無理強いをする、この気配を自律せよ と改めて心する事とした。

  師走。年賀状を書く。書くとは自筆で一筆記し心を届けることである。そのヒントは今年届いた年賀状であり、近年交わした会話の思い起こしである。千通越してもお一人お一人の様子を描いて語りかけの心情で書くことは楽しい。人生のパートナーとしての交流の線対応と心している。各位はいかがであろうか。

   やがて除夜の鐘を聴きつつ近隣神社に初詣、仮眠して河川土手で初陽を拝む。翌日皇居参賀と50余年続く正月行事だ。成す事は同様でも、道すがらの情景は違うし、成し方も違う。想いも叉違う。これこそ新年お芽出灯である。

 
本年もお引き立て、ご支援ご指導ありがとうございました。感謝しつつ師走の想いを記してみました。どうぞ良いお年をお迎え下さい。

 (平成28年師走 研修・講演髭講師 澤 田 良 雄筆

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