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□後継者塾での指導現場

 再生ビデオを見る。「話している態度・話しぶり」「表現」「筋道の一貫性」「体験話題の適切」「内容 」「目配り」「間合い」「声、スピード」「ビジュアル化の工夫」はどうかを自ら診断する。診断所感を訊く。「早口でした」「言葉癖が気になりました」「半分も言えませんでした」「表情が固かった」「結構上手くいった感じ」と自身の鏡で答える。次いで仲間からの診断を促す。「落ち着いていました」「好きなことが良くわかりました」「声が通ってて聞きやすかった」「ええ、まあ、が多いですね」と率直に意見を出す。まとめて小生から助言を施す。 改善点は本人の自覚と仲間からの所感、そして小生の診断と共通することは多い。なぜ、事前に基本条件に関する演習及び、講義を施し、診断条件を共有化しているからだ。

 
やってみて(演習)言って聞かせて(講義)させてみて(第2演習(各自のプレゼン)褒め・改善(気づき)への指導支援の施しである。本人の自己診断を軸に置いた改善の気づきは効果的である。本気で変える決断から、試し、実践、そして継続による習慣化となり、本人の自信と進化したスピーチ力による影響は、関わる人からの協力温度を高めからだ。

 研修現場は後継者塾である。若手経営者・幹部・管理者(候補者も含む)が受講者。この立場の人が話が苦手、話し下手では通らない。なぜなら、企業風土の元気力はトップ幹部の挨拶力によって実現、社員の喜働感の高めは認め、褒め、励まし、感謝、ねぎらいのひと言の掛け。親和感の高めは快話であり、商談では折衝、交である。さらには、会議での提案、発言、その事に関わる深めの質疑応答もある。これらの話力の集大成が大勢対象のプレゼンテーションに生きてくる。話す機会は社内・職場での諸行事、朝礼での場対応に止まらず、社外での場、役割の行使でも必須条件だ。特にスピーチ力の巧拙は、自社の評価を如何様にでも決めてしまう。

□上に立つ人の話力磨きは欠かせない

 
当研修も19回を重ねてきた。塾長のN氏はかつての受講生であり、一年間の学びを卒塾し、以後、自社内外でトップ・幹部として活躍を重ねてきた。その体験を基に「是非、話力を磨く事を願う」と開講の挨拶で述べられた。だからこそ、受講者も相互に影響し合うことに惜しまず取り組み、仲間からのコメント、小生の助言を素直に受容する。研修後の懇談の場でさらなるやりとりをし、会場退室時に交わす握手は研修当初・研修中の緊張感がほぐれ、しっかり実践しますとの表情と心の響きが嬉しい。そこには苦手意識の脱皮、自信に新たな魅力づけのヒントを掴み、その実践へ向けての楽しみを秘めたのであろう。

 創業スクールでも指導は生きた。地元会議所主催の創業スクール講師団としてプレゼンテーションの研修テーマを担当した。他講師の絶大なる指導・支援で作成した各自の経営プラン発表への対応である。併せて創業後、トップとしての話力、営業活動時の基本スキルとしての支援指導である。演習、講義で基本を確認し、後日のプラン発表会は見事であった。創業の想いと、その計画プランの密度の濃い内容を活力溢れる舌鋒に、親しさみを加味した発表だから。起業し、その話力を生かした経営手腕の実践を早く見たいと期待感を膨らませた。伝えたい事を、伝えたいときに、伝わる為の必要な方法で話す。この能力は誰しも不可欠。とりわけ上に立つ人には必然的能力である。

□大勢を対象にした時の必要事項 

 それでは、大勢の前での留意事項を心得と場対応の2点から確認してみよう。
1.心得  聴衆を対象にしたときには1対1、少人数と違い緊張感も高まり、聴衆の目力に圧倒される。そこでの基本心得は
 
 大きく振る舞う ②少し大きめな声で話す(マイクの活用とかみ合わせる)
 
 ③明確な言葉で話す④物怖じしないゆったり感を持つ ⑤皆を見渡しながら話す

  ⑥間を生かす  

その心境への出だしの誘導は、
  
会場に入る時に挨拶、指定席に着いたら一礼、直前の方の話にゆったりと反応する。呼ばれたら「ハイ!」と大きな声で返事、椅子をきちんと入れ、背筋を伸ばして演壇に向かう。
  
出だしの「挨拶、名のり」この機会に、声をしっかり出し、丁寧にお辞儀をする。お辞儀の前後に聴衆に笑顔で目をかける。この時の振る舞い、声出し、スピードが以後の話しぶりを決めていく。

2.朝礼等での場対応  話す場、役割、目的は様々だが朝礼を例として5点確認してみよう。
 
①聞ける状況を造る自分の話をしっかりと受け止められる場づくり。朝礼時には皆が集まるまで待つこと。なぜなら、皆に意図を共有化させる事がこの機会。聞かなくても良いなどとは絶対あっては成らない。遅れて来た人は待たせた事の反省から次には遅れまい。

 ②聴く気を起こさせる
   
◆関心のあること、身近にあった話題での興味を起こさせる。
   
◆「昨日嬉しい事がありました。どんな事だと思いますか」といきなり問いかけて、「何だろう」との興味を引きつけ聞き手の心を掴む事も良い。

 
③聴かせ続けるコツは聞き手の表情、しぐさをキャッチし飽きさせない工夫を施す。
   
◆五感の活用(物の活用による見せる、触らせる、嗅がせる、聴かせるの体験)
   
◆問いかける(「皆どう思う」「こういうことがあるんじゃないか」などと問いかけ沈黙の時 間をつくる。回答は求めても良し、考えて貰うだけでも良い。聞き手が沈黙時間・質問が来るかもしれないの適度な緊張感が良い
   
◆動きを入れる(ゼスチャー・板書、歩くなど)
   
◆わかりやすい言葉を生かす(専門語、横文字、公式は聞き手の理解レベルに落とし込み同じ意味に取れる配慮)
   ◆終了時間をあらかじめ示す(いつまで?の不安は聴く余裕をなくす)

 ④アイコンタクトを生かす聴衆をしっかり見られれば話しぶりにも余裕ができる。でき ないと孤独感になり、次第に小心者の自分となる。「怖いから見ないでなく、見ないから 怖いのだ」その実践法は
   ◆うなずいてくれる人にまず目をかけていく
  
◆目があったらゆっくり止めて語りかける気持ちを持つ。必ずうなずきが返る。
    (話の段落、区切り、「。」で間をとり目線を送る。なるべく多くの人に目をかける。この時 目線の動きはZ型・S字型に移動する。


 ⑤あがりの対応絶対にあがらない人はどこか精神的?かな。あがるのは正常なる人の実証なり。なぜなら、程度の差はあれ誰でもいいとこ見せたいとの見栄もあり、失敗したらどうしようかの心配もある。ましてや準備不足の心は自信のなさにつながる。小生も長年講師を勉めているがこの気持ちを大事にしている。それは適度の緊張感は、場での謙虚さになり、最大の準備を施す事。なれすぎ、調子の良い話し手とならないためである。対応策としてあがらぬ法を紹介する。。
  あ=あがるのは他人も同じだと言い聞かせ   (自分だけあがっているわけでない)
  
が=がたがたしても自信ありげに深呼吸(大きな振る舞いは早鐘を押さえ余裕心を生む)
  
ら=楽な気で批判恐れず体当たり     (聴いていただける感謝心が相手の心に響く)
  
ぬ=ぬかりない準備で強い意欲沸き     (暗記せずとも、主張点、根拠のネタをメモ)
  
ほ=他の人、自分が思うほど気がつかず(先ほど抜けました。どこ、気付くのは自分だけ)
  
う=うそのよう、話す度に意欲沸き(体験が改善を生み、その実現が小さな自信をつくる)
  
                                                         ということ。

□伝えたい想いに、語り継ぐ話題を生かそう

 
今年の流行語大賞は「神ってる」が選ばれた。この言葉と共に25年ぶりのリーグ優勝はカープフアンのみならず今年の思い出として多くの人に語り継ぐであろう。「神」に繋げて「神がかかり」の一瞬の快挙で感動を呼んだのはリオオリンピックでの三宅選手の重量挙げ銅メダル。小生の尊敬する2020年オリンピック・パラリンピックを応援するおもてなし隊隊長O氏からのお誘いを受け、激励パーテイに出席。握手を交わし「是非メダルを!」と托した経緯もあるからだ。1回目あがらず、2回目もあがらず、3回目どうなる、固唾をむ。あがった。決まった。飛び上がらんばかりの感動だ。満身創痍、この一瞬に全てを駆けてきた。この一瞬に応援者全ての心が力となった。とはO氏からの後日談。勝利の女神が舞い降りてきたのであろう。晴れのメダリストのパレードは80万人の人出となった。主将を務めた吉田選手は「このパレードはメダリストだけでなく出場した選手全員の感謝です」と挨拶した。見事、素敵なスピーチだ。語り継ぎたいリオ五輪の思い出も多い。

 もう師走、今年も多くの出来事があった。年を忘れる事でなく語り継ぐ出来事は来たる年に向けての新たな望(想い)をつくる示唆として生きる。ちなみ忘年会でなく望年会と称する小生である。是非語り継ぎたい社内外の出来事を話題に、そこから導き出した想いを成すべき場でスピーチとして提起しよう。皆が共有している話題を生かした「こうする」「なぜならば」は理解を得、必ず共感を生む。時の変化に対応した話力の進化がそこにある。勿論、言行一致の信用成る話し手である事だ。

 
-1グランプリで「銀シャリ」の優勝が決まった。実にしゃべくりの面白さで楽しませてくれる。伝わる話の基本を踏まえ、この人の話だから信用できるの本物感に、面白さ、ユーモアの味付けも必要と、自省をしつつお役立ての一筆とする。

◆話力向上セミナー実施しませんか・・。楽しく磨き合いますよ。

 
********髭講師の最近の出講紹介(一部)*******

●経済団体主催 新人一年目社員研修2回目
 
県内企業からの受講者名。信用される仕事の取り組み、目標達成の喜びづくり、ビジネス話法の磨き方、早く一人間になる育てられ上手、叱られ上手のコツ・・。作業実習、報告演習、グループワークでスピーチ実習と会話の交流を盛り込む。熱心な受講態度は皆で創り上げる良き研修となった。

●県倫理法人会後継者塾 話し方教室
  19年連続での出講。運営も卒塾者が担当し、ビデオ操作等気心合った研修が進む。
  ビデオ撮影、再生、診断、改善のヒントづかみと緊張感持っての受講だ。さすが選ばれ ての企業参加。相互に磨き会う刺激交換も良い。

●経済団体主催 ほめ方・叱り方のスキルアップ研修
 受講者は幹部、管理者クラス。皆それなりの自信を持った人だ。モチベーションを高める働きかけから、部会育成でのほめ方、叱り方を確認する。最近の若い者はの都合の良い言い訳は御法度、部下は十人十色そして一人10色各々の条件をしっかり把握して、心の通った褒めと、アドバイスの施しの実践をお願いした。受講者間での実践状況をグループワークした。主催側からの好評だ。

●経済団体主催創業スクール  プレゼンテーション
 
学びとって作成した経営プラン発表会に向けての対応研修。専門講師陣の適切な指導の成果による内容は見事。発表も想いを秘めた強さ溢れる意気込みがあり、素晴らしい。内容が良くても想いの強さとその実現に向けた具体的一歩踏み出しの覚悟には発表者間でも差があることは事実だが・・。

●電気製品部品メーカー リーダークラス研修   2回
 
4月新任の監督者・リーダークラスのフオローアップ。半年間の活躍の自信と課題を確認し課題解決の取り組みをワークショップ方式で討議・発表、今後の方向付けとする。頑張りの紹介は良しでも、不安・あがきをさらけ出す事への抵抗があることは事実。終了時には吹っ切れて逞しさを見せる姿に小生ニコリ。問題解決の手順と技法の演習。さらなる逞しさを持った活躍へのモチべーションになった実感が嬉しい。

●行政市役所 指導力向上研修
  
主査対象。部下・後輩指導の手腕行使の基本、指導実践スキル、日常の意識した褒め、アドバイスの働き掛け等を柱に指導。指導体験OK、NOの事実を発表しグループ討議、要因とその解決策を見いだす。1日研修であるが、真剣な受講態度に日常もがきを秘めていたのであろうかと勝手な推測。時には相互・多面的視点で捉えることの必要性ありと受講後の雑談が嬉しい。部下・後輩の成長を楽しめる支援は楽しい。
                                      等などです。 

 ***********お薦め企画です***********

①伝わる話し方向上研修
  *話力アップは誰でも不可欠。その気はあってもどうする
  
●ビジネス話法力は協力関係をつくり実績向上を実現する
  ●聞き手に理解→納得→共感させる伝わる話し方の基本
  ●正しく伝わる説明力の磨き方その演習
  ●筋道立て、わかりやすく、印象深く話すスキルを伝授
  ●大勢の前でも楽しく、伝わる話スピーチの実践法

  演習と基本確認、個別コメントで実効をたかめます

②指導力向上研修
  *部下力を生かす活躍ぶりは上役の手腕。この力量なくては忙しさから解放されないならばどうする。
  ●指導力の成果が自身の目標達成率を決める。無精は自身の評価を下げる
  ●部下は十人十色各自が人材、ならばいなくて困る人財にどう指導育成する

  ●指導実践法はこういう具体策がある
  ●任せる覚悟と部下が「やった-。」自信を高めるその支援指導の実践法

  ● 褒め、叱りの極意それは・・。

□来春入社新人への指導員予定者に対応させ内容も構成します。

③先輩になる社員の憧れ力セミナー
今春入社した新人も来春は先輩となる。その自覚と新人の目指す社員に活躍ぶりを確認する。そのためにどうする
  
●新人から実力型社員への脱皮、それは任された仕事のできる人
  ●実力型社員の活躍期待に応えた活躍ぶりとは
  ●社員の基本言動は模範となっているか、マナーは、理念、規則は・・。
  ●仕事の信用度はどう、信頼されて任されるレベル確認と課題対応
  ●今後の成すべき実践策と、そのプラン作成


□新人研修早急受託中です。
◎実施については、実施条件に準じてオリジナル企画を提案します。
 実施予定段階で
ご連絡、ご相談下さい。互いに良い研修を創り上げて参ります。
 
指導料は相談に応じます。どうぞ・・・。

                                                                   

(2016年12月10日.髭講師 澤田良雄筆)
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