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◆新人研修で確認

N社の新人フオローアップ研修を担当した。まず、半年たった現在「貴方(○○)のキャッチフレーズ紹介」を発表。「正直・誠実を踏まえた行動する○○」『電気のことなら○○」「確かめをきちんとする○○」「いつも笑顔の○○」「慎重に事に当たる○○」「周囲を明るくする○○」「懐に飛び込む○○」『チャレンジ精神実践の○○」「覚えの早い○○」「出勤一番の○○・・であった。気づくことは入社時研修の抱負発表時の皆一応の発表トーンに比して、各自に微妙な差が伺える。それは配属先での現実に取り組み、その結果を実感する心情である。従って「乗っている」「新たな迷い」「多少の心配」の現況の紹介だ。むしろトーン差に各自の真意の発信がある。配属されるまでの想いは、現実知らずの心意気。想いと現実にはギャップがある。だからこそギャップに本気で取り組む指導を受けての実践だ。が思う通りにいかない。ならば更にどうする。この継続的成長意欲が小さな自信の重ねであり、やれる事への楽しみだ。そこには周囲の評価も気になる。半年たった自身は描く想いでなく実像である。キャッチフレーズはその素直な自己表現だ。

 やってみせ、言って聞かせて、させてみて、褒めてやらねば・・・。とは指導実践法だが、新人側では、わかった、やれる、でも果たして出来るか、出来た事実が果たしてOKかの不安を持つ。その打開は実践することによっての確かめだ。まさに頭心行。わかった(頭)しっかりやる(心)との段階は仮想。実際にやってみる(行)この段階で真実の能力の確かめができる。実践して「確かめる」新人の成長には不可欠条件。だが「確かめる」事は全ての業務推進でも必要実践であることは明白。盛り土問題が取りざたされるこの時、身近な実践法を確認して診るタイミングの良さとしてみよう。読者諸氏は如何実践されているだろうか。その第一は足で稼ぐことだ。

◆足を運ぶ、4現主義の実践、しかし、地図は現地にあらず・・・

 
百聞は一見しかずとは目で確認する事の必要性を説いた言葉。それは現物、現実。現場を掴め、さらに発信者は当事者である(現人)か、又聞きは都合良い意図も入る。即ち、3現にプラス現人として4現である。

  昨今の移転問題の根源はこの不十分さにありと断じる人も多い。勿論、組織活動では立ち位置による対応策は一様ではない。自身が足を運んでの4現の確かめが不可能ならば報告内容に4現に基づく構成かの判断力が必要。不確実事項には問いかけの確認だ。勿論組織の縦・横の正しい信頼関係が前提であるが・・。

 しかし、3現は現状スケッチである。地図は現地にあらず。先般出講先で街を散策した。目についた広報掲示板に猿回しの発祥の地ここから500メートルとの案内。興味に惹かれて現地を目指すが、一向に見当たらない。やむなく、、福祉施設を訪れお訊きする。「あそこだったね」と、地図を開いて丁寧に説明いただいた。再び地図メモを頼りに猿回しの発祥の地との看板を探す。見つからない。折良く出会った近隣らしき人に問いかけ、現地についた。看板なし、記念標識すらない。本人は既に引っ越し、空き家は手入れなしの状態だ。がっかり。福祉施設を再訪問し「行けました」との感謝と併せて、現状を報告し、掲示板の改善を管理機関にお知らせいただくよう提案した。

 現場、現物、現実は変わり行くもの。だからこそ、前はこうだったの思い込みによる判断は禁物。トレンド的変化の確かめが必要だ。過去から現在そして今後の予見の精度を左右するからだ。

◆体感での確かめ

 4現主義で確かめた事実をさらに体感を加える事もある。それは五感活用即ち、視覚・触覚・嗅覚・味覚・聴覚での確かめ。現物を観て美味しそうだ、じゃ食べてみる。柔らかそうだ、じゃ触ってみる。似合いそうだ、じゃ試着してみよう、良い香りですよ。ホントかな、じゃ嗅いでみようとの実践は多い。そこに実感に基づく正確なる理解納得が形成される。

 先日、熊本県内に出向いた。震災の実際状況を実感する事である。既に諸処の報道で知りうることは多々あるが、それはあくまでも聞かせたいことを聞く、見せたいところをみる範囲。観たいところをみる。聞きたいこと訊く、食べたいものを食べる。4現と五感の確かめだ。重文熊本城の壊滅に絶句し、訪れた町での重厚家屋倒壊の凄さ、ブルーシートのまま、壊したあとの空き地、部分修復、新設建て家、道端の瓦礫集積、傾いた家屋にコツコツと手入れをされる方を眼前にし、立ちつくす。企業、店舗の閉鎖、倒産に関わる人への心に寄り添いも試みた。凸凹地を足で確かめ、工事中での埃を受ける。食堂で当地のお薦め料理を食し、紹介品を手に取り、銘菓を試食し土産品とする。

  ふと、街通りの店舗ドアーに張られた二枚のメッセージに目が止まる。一枚には「多くのご支援ありがとうございます」もう一枚には「、陽は叉昇る」と大きく書いてある。「まさに昨日の涙を、明日の笑顔に」の心意気だ。商店主、町工場経営者、工事関係者、道行き人にふと問いかけ、お答えいただく結びは、「ショックから抜けて、頑張りますよ」の結びの言葉が実感として裏付ける。目線を交わし、無言でかわした握手に再起に向けたエネルギーの凄さの感受もそこにある。そして、「現地に来て下さい。それが活気を生みます。どうぞ伝えて下さい」と託された。以後、機会をつくりこの実践をさせていただいている小生でもある。 あくまでも、その日時の小生の捉えた場所・人お訊きした事実に限った所感である。確かめは訊く実践もある。

◆質問力を生かす

  「おや?」「どういうことかな」「こういうことで良いのかな」「ちょっと違うのではないのだろうか」・・結構多い場面。この時の対応で「多分こうだろう、らしい、ようだ」の自分なりの解釈に止め、確かめを無精がある。それが正確なる伝わりを阻害し、行き違いのトラブル要因となる。時には「あの時、質問されなかった。ですから了解したと判断した」との攻めを追う事も。先の新人研修でも、半年間の活躍状を「嬉しかった事」「辛かった事」「具体的努力したこと」との事実例を報告しあった。そして他者の内容への質問をしつこく促した。正しく共有化するためだ。質問力はビジネスでは不可欠。確かめの訊き方は「こういうことですか」「こう解釈いたしましたが」「どうしてそうお考えなのですか」「私はこう考えますが」との実践例だ。質問は攻めることではない。正しい理解を得て判断し、最適な対応策を練る前提条件だ。

 「100聞は一見にしかず」「100見は一考にしかず」(見るだけでなく考えてみる)「100考は一行にしかず」(行動に移すこと)と続き、「100行は一果が問われる」(結果が如何か評価される)と結ぶ。結果は4現、五感、質問の確かめによる事実データを基にした最適方法の導きによって決まる。「忙しくてとても・・。」忙しいからこそ成すべき確かめの実践だ。「あの時に確かめておけば良かった」こんな悔いと付加価値を生まない後追いの忙しさは御法度である。

 新人も、来春は憧れの先輩となる。N社では全体最適を推進。折良く、「自らの現場に立ち、五感をフルに使って、それぞれの分野のプロとして明るく、元気に前向きに腕を振るって下さい・・。」との後期に向け全社員へのM会長のメッセージがあった。新人へのエールでもある。
 企業も半期の節目、確実なる確かめを基に、先を見通す施策が当初目標の必達に繋がる。目的に対応した最適方法の実践がそこにある。

      □■髭講師の最近の出講メモです。■□

●建設器材メーカー小集団発表会
 
  当社の魅せる化・5S改善活動の一環としての製造現場の小集団活動、半年間、推進スタフと共に支援・指導の施しでの発表。日常大勢の前で話す事は苦手メンバーも見事に一役を担う。問題解決ストリーに基づき、各種手法を取り入れた内容は見事である。パワーポイント利用は得意なメンバーの出番が生きている。お礼状には 無形の成果は「自分たちに自信が持てたこと」と記されていた。嬉しい。潜在能力を生かす機会はここにもあり。

●大手ステンレスメーカーの55才研修

  継続的に携わって来た。今回も節目の時を踊り場とし、現在の熟練パワーを生かした活躍ぶりを確認し、その貢献力を今後の活躍にいかしていく心意気を固める。結びはグループワークの発表。担当部門長のコメントと助言も見事。共同で創り上げていくからこその実効も高まる研修である。

工具トップメーカーの新人フオローアップ研修

 
 4月担当した受講生の半年後の成長ぶりと来春の憧れの先輩への橋渡しである。担当者様と配属現場での活躍情報を交わし、可能な限りの密着感を持っての施しである。逞しくなった、変わったな、丸みが出たな各自の多少の変貌ぶりを伺い、活躍ぶりの相互報告、気になる課題ヒントの作成、ビジネス話法のスキルアップ、憧れ先輩像を確認し、その実現に向けての指針を作成、各自の活躍目標管理へと落とし込む。長年担当してきた担当部門様との研修であるが、毎回受講生の特性、企業の期待の新たな内容を加え、受講者各自に即した指導に尽力。

●地域企業対象中堅社員研修
 
  地域貢献のNPO法人主催。小企業7様から2~3人の受講者。15:00~18:00の時間帯。二人講師で対応。活躍の能力アップ法、任され責任もっての期待事項に応えた活躍ぶり、スキルアップのコミュニケーション・・を確認し、受講者間での交流とした。他社の方と交わす親和感も地域だからこそ企業名は知っているうえでの事であり、盛り上がりが良い。握手しての縁を生かした今後の相互支援が生きる事を願う。

部品メーカーの上司力アップ研修 2コース

 監督者、主任、リーダークラスを対象の1日コース2クラスの実施。キャリア、職種、立場の違いを超えてのやりとりは立場交換しての気づきも起こる。持続的企業への貢献のありよう、組織力を生かした総合力、部下力を高める働きかけなどを確認し、個別、グループ演習を駆使した参画型も最適に施した。出だしの距離感のある受講者間が次第に素の関わりになっていく気配が良い。全社一丸となってとの旗がこれを機に実践力の向上になると診た。

●県経済団体新人研修

 4年目となる担当。経産省定着対策への対応セミナー。中小企業各社様から48人の受講。3回連続コースの一回目。半年たっての活躍ぶりを確認し、初心忘れず、いなくては困る社員の存在を確実にするための意識、活躍への取り組み、マナーの習慣化、他人関係について指導し、受講者間の交流は名刺交換、会話、自社紹介、対人関係の演習。会場入りの緊張から帰るときは互いに帰路を共にする姿が嬉しい。次回、最終回の再会が楽しみだ。

                                                                等などである。

  *****研修実施への情報提供します①*****

 年度も後期、既に来期への予定を組むこの頃である。お役に立てる事を祈念、しいくつかの研修・講演の企画例を紹介いたします。出講先での現場、ご担当者とのやりとりで掴む育成ニーズを基に情報提供し、豊富な指導経験力を生かしてのご担当者への最適な指導支援を心しています。

◎上司力研修
  管理・監督者・リーダーを対象。各職分に対応して具体的コースを組み立てる。 事業家マインド・戦略・戦術への取り組み・組織力を生かすマネジメント・実績形成の取り組み方・今流リーダーシップ・部下力を生かし育てるモチベーション、育成の実践法・人間力を磨く等の内容。自己診断、実習、事例研究、集団討議等など最適に駆使。

◎中堅社員クラス研修
  このクラスの育成は肝心。ネクストステージに向けた活躍ぶりも含めて常に改善力を秘めた仕事へ楽しみ方に着目して行く。 会社の評判力を自らの活躍で高める・挨拶力、目標達成必達への取り組み・協力関係をつくる人付き合い方・改善力の生かし方・ビジネス話法のスキルアップ
   *若手社員クラスにより近づけての組み立てで実施する若手社員研修でもOK。

◎新人研修
 企業・団体様の条件に対応する。単なるマナー研修でなく、企業人への脱皮、対人関係・ミスなしの仕事への取り組み、指導の受け方(聴き方・訊き方・自己鍛錬・叱りへの対応)自己啓発法・心身の健康管理等、職場の一員として活躍する基本力を指導する。

■コミュ二ションスキルアップセミナー
  どうしても磨かねばならないスキル・一言・快話・報連相・プレゼン力・誉め、叱り・ 説明・説得・質問力・大勢対象の話力・聴き方など基本条件と実習を通して体得。個別コメント指導を最適に施す。

■折衝力向上研修
 仕事は協働関係の構築で推進する。その実践スキル。提案・依頼時の説明・説得・応酬の具体的演習を重ねて、折衝のロールプレイングで仕上げる。営業活動への応用も加味する。

■指導力向上研修
  指導具体的実践時の方法とスキル実践を磨く。人材→人財への育成プラン・指導時のスキル・褒め、叱りの極意・タイプ別部下への働き掛け・基本スキル説明力・報告時のタイミング指導の仕方・事例研究に基ずく指導ロールプレイの演習を施す。
                                                        等などです。

 問い合わせ、ご相談の一報いただければ(メールでOK)目的、対象者の特性、時間に対応したオリジナル企画案を作成いたします。  *記しました研修項目を短時間研修・講演テーマにすることも良いですね。

                                                                   

(2016年10月9日.髭講師 澤田良雄筆)
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