ビジネス教育の株式会社ホープ Web Site
Humanrelations Organization Plan Education
  ホーム>髭講師の研修日誌


君原さん完走に歓喜

 「75才君原さん完走」の4/18の新聞記事に心躍らせた。早速現地で応援する学友に「おめでとう」と電話を入れた。「もうみんな歓喜でお祭りですよ」と弾んだ声だ。現地応援ツアーの皆さんでの完走を祝う会は異常に高まり、喜びの言葉と拍手と涙の渦巻きだったと進行役を務めたT氏からの報告も聞いた。勿論、君原ご夫妻、ご子息を囲んでの祝賀の宴だ。ご存じの120回ボストンマラソンだ。当大会は50年前の優勝者を招く事が恒例で、1966年の覇者君原さんが招待されてのことだ。50年前の25才で走った優勝記録は2時間17分11秒、今回の完走記録は、4時間53分14秒。
 半世紀ぶりにボストンのまちを駆け抜けた君原さんは「完走が最大の目標だった。50年前の喜びと変わらないくらい満足」とインタビューに答えている。ちなみに50年前の心意気は、現役時代のユニホームから外した日の丸を縫い付けてくれた奥様との結婚直後で、「結婚しては走らなければ笑われる」と奮起したと述べている。2年後のメキシコオリンピックで銀メダルに輝き、以後、ミュンヘンオリンピック5位、ほか国内外での優勝も多い。現役引退後も走り続けて通算73回のマラソンを完走を果たしている。その内に秘めたる志は、「ボストンという目標があったから今まで練習してきた。記念すべき大会だから歩いてでもゴールしたい」と大会前の取材に意気込みを語っている。
  思い起こせば昨年秋の福島県須賀川市の円谷幸吉メモリアルマラソンでは、ハーフマラソンに出場し完走。前日には円谷さんを墓参、恒例の缶ビールを半分飲み、墓石に半分捧げる事は周知の話。既に33回欠かさずの参加で、10キロ市民と共に走ってきた。だが昨年はハーフマラソン。今回のボストンマラソンに向けての練習である。「円谷さんにハーフマラソンを完走できました。ボストンマラソン頑張ってきます」と伝えたと自身のコラムにも記している。小生等円谷さんの学友の君原氏との交流は、このメモリアルマラソンが縁である。

「努力を糧にゴール無限」

 
50年前のボストンマラソン、今回のボストンマラソン、挑む事は変わらずとも、目指す志(目標)は違う。だからその練習(努力)方法は違う。しかも、高く、高くと目指す事でなく、今、持ちうる条件を最高に生かした志を決断し、必達する努力の執念である。5年前東日本で被災した学友のH氏が、君原さんから頂いた色紙に「努力を糧にゴール無限なり」との言葉があった。変化に準じた目標は常に新たにする。そこには新たな努力が求められると納得がいく。
 
完走後、熊本の被災地に向けて「この完走が良いニュースになれば良いですね」と述べてもいる。今回の完走も「無駄に終わる努力などあり得ない」「人間に与えられた、最大の力は努力です」「努力の成果なんて目に見えない。しかし、紙一重の薄さも重なれば本の厚さになる」・・君原氏の言葉そのものである。

新管理職の昇任に心新たな志と努力

 
 志に注目してみればこの時期、人事発令に伴う新任・新転地での新たな活躍に志を秘めた人も多い。F県で新任管理職研修を担当した。研修の軸は「管理職になっての志は何か」とした。「ならばどう実現する」既に持ちうる持論があるのが現状。ならば異見を鏡に氏、善し悪しを診断すること。受講者の異業種、異職種はその鏡である。管理職には蛸壺思考は許されない。自信家は要注意。よく言う鳥の目(広角度視点)魚の目(流れを読む)虫の目(足下の観察)にプラスして、コウモリの目(逆さ、相手のからの目)が肝心である。その目は顧客、相手先部門、部下の立場、トップ幹部の立場で考えることだ。知将石田三成が秀吉に見いだされるきっかけとなった三献の茶のエピソード(大きな椀でぬるめ⇒多少椀を小さく、温度上げ⇒小さな椀で茶の味が楽しめる熱め)があるが、チャンスを生かせる施しは次なる力となる。それは、支援力となるからだ。「これまではこうだった」「これからはこうしよう」と自分を変える、統轄部署を変えていくことである。そうでなければ「○○さんが管理職になったからこそ・・」の期待に応えた昇任の意義はない。確認してみよう。知将石田三成か、熊本の礎を築いた猛将加藤清正か、トップ陣を支える管理職にタイプはあるが、組織は人と人の成合いである。

組織力を生かした管理職8つの心得
 
  組織力を生かす活躍の有り様を末広がりを念じ、8項に絞り提案してみよう。それは
  
①部下力の最大活用⇒=1人動くよりも組織全体を最適に生かす
  ②強い仕事集団形成⇒目標の旗を掲げ先導する
  ③目標必達⇒部下力を高める指導の実践
    
掲げた旗に到達するためには、部下の現存能力では不足である。知識、技術を広く、深く、新たに付加
    すること。目標未達は、部下育成如何である。
  
④新発想による壁の打破⇒新たな施しは、好奇心に基づく感じる発見
    「出来ません」咄嗟に起こる心境である。その前提は経験則での先読み。経験則が自らの壁を創っている。
    出来る策は、「おやつ」「何故」「どうして」「こんな事って」などと、興味を持って観て見ると「なるほど」「そう
    だったのか」と正しく理解することや新たな発見がある。「ならばこうしよう」と新たな策を創造できる。好奇
    心を持つことが、洞察力を促す。切り口を変える、視点を変える、発想の転換、よく使う言葉だ。

  ⑤部下の喜働力の喚起⇒ 自発式での活躍ぶりを助長する伝える実践
  ⑥示範力による信頼性の高め⇒即断、即決、即行のスピード力の発揮

    組織活動は順調な時ばかりでない。まさかの事態は自身の立場にも起こるし、部下の活躍現場でも起こる。
    そのときの対応力が問われる。自身の身の丈を素直に認め、自署で出来る事、上司を巻き込むこと、部下
    に託すことの判断が大切。そして、解決に率先して取り組む。時に見せる背中の力量は自身の信頼性を
    より高める。
  
⑦異質が織りなす総合力の強さ⇒人を繋ぐ親和のベルトがけ
  ⑧人を動かすプレゼンター⇒伝わる話力の向上
    
異の条件でのやりとりではきちんとした論理思考に基づく提案力・折衝力は不可欠。伝えるのでなく伝わる
    話力はどうしても磨くこと。その人の話の味が生きたさすがの話力は、相手の拒みを態度変容を促す影響
    力となる。

◆人間力が支援力となる

 ならば「俺が俺がの「が」(我)を捨てて、お陰お陰の「げ」で生きよ」その人間力が決め手である。推薦された、選ばれたその力は、部下・上長始め関わる人や家族等多くの人々の献身的支えのおかげである。
 
君原さんは「先頭争いをしているような熱のこもった声援を頂いた」と沿道の声に感謝したと述べている。沿道には、地元北九州市の人、故円谷幸吉氏学友ほか、君原さんの人徳に惚れ、是が非でも現地で応援したいとの仲間もいた。多分に一心同体であった事は察しがつく。
 
管理職としての活躍は、どれだけ献身的支援を頂けるかが肝心。謙虚、感謝で応えた活躍で「おかげさまで」と関わる人から新たな喜びを報告いただく事を楽しむ事だ。喜びの共受、共有、共感がより、絆を強くする。
 
 研修終了時の声がけが嬉しい。「自分の器の小ささを思い知りました」「他社の強さを学びました」「独りよがりの自信過剰は禁物ですね」「自分の決め手をどう生かすかそのヒントを掴みました」「部下から学ぶゆとりが課題ですね」「必ず名を残す(設計・研究)事をいたします」「生涯現役で活躍できる存在感を高めます」と名刺交換をしながらのやりとりは、小生の志が実を得た喜びの共受の時でもある。おかげさまです。

 
新任管理者・部下育成に関する研修引き受けます。
  
  ******* ●髭講師の昨今の主な出講です。*****

 ①新人研修
  
1)外資系電子部分メーカー
    
工場勤務者の働く喜び、対人関係・造る仕事の取り組み方、そしてマナーを確認した。
     
皆、良き緊張感を持ち好感度高い新人であった。担当部門との協働が生きる

   2)商工会議所主催セミナー
    
3日間研修の終講を担当、今年の受講者増は良かった。志をしっかり持った新人が頼もしい。
     作文の提出、その審査発表もの内容に大きな拍手を送る。

  
 3)、4)法人会主催セミナー  2カ所
      1081日、でも皆、きちんと対応する受講姿勢に拍手。長年の信頼関係が嬉しい。

   
5)商工会議所主催新人営業職セミナー
    
 営業職の楽しみ方、基本スキルの高め方、アプローチからクロージングまでのストリーに応じた基本
     スキルの実習など・・・。さすが望んだ職種への食いつきはOK

 
  6)工具トップメーカー2日間セミナー
    
担当部門との事前打ち合わせから協働。全1カ月研修のまとめ的担当。本社、工場オール対象での
     実施は今後の活躍に向けての効果も高い。皆、意欲も高く、学びからの変化 も顕著。半年後フオロー
     アップ研修予定。現場での指導による逞しさの成長が楽しみ

 ②経営者協会主催新任管理者研修
  
 異業種、異職種の受講者の特長を生かした研修の工夫。さすが選ばれた柔硬者の反応、発信力も良い。 確認できた志の実現に向けた喜びづくりを是非実践の累積を祈念。地域企業へのタイミング良い開催は素晴らしい。その意図に応えての尽力も楽しい。

 ③建設工具トップメーカー特性要因図法研修
  
5S改善活動での問題解決スキル研修の一つ。工場中心グループの受講者の取り組みは見事。以後の活動にも可能な限りの科学的思考に基づく改善活動の推進となる。
         
                                                                などなどです。

  *********お薦め研修企画 ********

部下育成力を高めるこの手腕なくして上司の存在はない」

◆ネライ
   上司の実績は部下力によって決まる。部下は上役を選べない。だから上役によってマインドも成長も左右される。困った部下それは上司の育て、生かす手腕のなさの現れだ。ならば、どうする、我なりにやっています。そこに改めて注目してみる。さらなる育成力を見いだす最適な機会とする。

◆内 容
  
1.日常の示範力それが育成力を決めている
  
2.部下5つのタイプ。それは育成力によっての必然性である
     
 いなくては困る・いた方が良い・どちらでも良い・いない方が良い・いては困る
  
3.人材から人財に育てる事が育成手腕(なるべき条件とその到達への育成)
  4.計画的育成の進め方はこうする

  
5.日常機会を生かした意図的指導の実践法  (現場・報連相)
   6.任せる育成と絶対成功させる指導支援の責任
  
7.指導実践場面でのスキルはこうする
  8.褒め・叱る極意
  9.指導者としての人間力の磨きかた
 10.指導事例演習を試みよう

 11.「なぜ」「どうして」その説明力の磨き方
 12.部下タイプの応じた指導法(特性と実際法)


◆実施に向けて
  実施の覚悟ができましたらご一報ください。ネライ、時間帯、柔硬者の特徴などをお示しいただき、最適な実施要領をまとめ、提案いたします。必要に応じてお打ち合わせに参ります。実施ご担当者と共に創り上げていく研修が小生の姿勢です。研修費用は相談に応じます。
  
 メール sawada@silver.plala.or.jp
  
HP 澤田良雄でクイック ビジネス教育の株式会社HOPE をお開き下さい。


           
                             以上です。

(2016.5月18日.髭講師 澤田良雄筆)
Copyright(c)2007.HOPE.,LTD. All rigrts reserved