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入社おめでとうございます。
秘めた心意気でスタートした一年目、さすがの活躍ぶりを楽しむ実践法に着目し支援しよう。

◆注目の中で、フレッシュさが生きた”華”となる
 
 ”華”とは新人だからこそ発揮できる凄さだ。それは、就活で選ばれた能力、笑顔、ハツラツ、活き活き、一所懸命さの実践力だ。そこには「よろしくご指導下さい」との素直さ、謙虚さを感じさせる。だから、動きにもスピード感あり、さわやかな声の響きになって職場を一変させるオーラとなる。その華やかさは迎える側の注目する活躍期待、人物像との合致である。そこから先輩からの係わりが期待できる。さらに先輩の初心に立ち返る機会となり、日頃の言動力を改善させるほどの影響力を為す。フッレシュさ溢れる魅せる華やかさは、新入社員ならではの魅力ある。

以下8項目その極意を伝授しよう。

1.第一歩は挨拶力が生きる 
 
 ならば、挨拶でも、=明るく、=いつでも、何処でも、誰にでも、=先に、=ついでに感謝の一言。この挨拶上手の実践だ。感謝の一言とは、関わる人からの施しに対する素直な謝意だ。たとえば教えていただいたなら、「ありがとうございました」ということ。さらにお名前を加えるとよい。お客様への挨拶でこれができれば「よき社員が入りましたね」と会社の評判を高める貢献がすぐできる。 専門力を活かした活躍はすぐできずとも、入社までに磨いてきた力を発揮しよう。「新人は何もできないわけではない。今できることを最高実践する。」華あるフレッシュさがいきた挨拶は、新人活躍の第一歩である。   

2.ABC、一期一会の悔いなき実践
  従って「あのときやっておけばよかった」の悔いは絶対してはいけない。わかっている、できる、やろうと思ったとやらずしての言い訳は御法度だ。仕事は「何をどうしたか」の実践が評価である。知行合一(知識と行動が一致)の即行力が自己を生かす極意である。一期一会という言葉がある。茶道の極意として表され、この茶席は二度とない。ならば差し上げる一服の茶に最高の技と心を・・という事だ。たとえ小さな事でも悔いなき最高実践の施しだ。その心構えはABC。A=当たり前のことをB=バカにしないでC=ちゃんとやる。ということだ。
 マナーは就活時に身につけたはず。それを本物にしていく継続の実践が必要。マナーも会社、職場での場面での対応は、就活で身につけた応用での言動が求められることもある。指導者からの指導を素直に受け入れ仕事の使えるマナーとしてABCすることである。

3.理想を現実化する企業人に脱皮
  その源は、なぜ当社に入社したかだ。将来どういう自分になりたいかその源となる覚悟が必要だ。単に働きやすい、給料が良い、通勤しやすいというのでなく面接時に売り込んだ自分の思いである。それは職業観であり、自身の生き方でもある。そして、当社を選び、入社した初心である。I商工会議所の新人研修の受講者で「私は設計、自分の設計した放送車が走るのを観る」「私は環境業、ゴミに関して日本一の識者となる。」と記した新人がいた。N法人会では「測量・設計の会社、将来、自分の事務所を持つ」O法人会では「ブライダルに関する相談事業、必ず独立することを目指す」との覚悟も聞いた。小生の激励は生涯現役、70,80才になっても「頼ってきてくれる認められるプロになれ」と示唆する。
  夢、想い、希望を描くことからどう実現するかのスタートを切った。確認しよう。学生から社会人、そして選んだ企業に入社することは企業人となる事である。企業には歴史があり、理念があり、戦略があり、独特のルールもある。素直に理解、納得し、実践することだ。たとえ違和感があってもなりきる覚悟が必要だ。「あそこの会社は良いな」、「当社は云々」という評論は学生気分そのものだ。胸張って「当社はこのようにすばらしい・・」と言い切る人が、自身が選んだ企業人である。

4.覚悟の強さは先輩社員の期待を膨らます
  N社の新人研修に伺ったときに、昨年入社社員が、昼食時挨拶に来た。良い顔している。「Kさん、社内報に新製品開発メンバーとして写真載っていたね」「見てくれたのですか」「うれしかったで・・」と思わず握手。握り返す自信あふれるパワーと、じっと見つめ返す目が、次も必ず見て下さいとのメッセージにとれた。彼は製品開発部だ。必ず新製品を生み出すとの覚悟での1年目の活躍だ。覚悟の強さは先輩社員からの期待を大きくさせる。

5.これだけはだけは押さえたい仕事のポイント
  
それでは、続いて、業務遂行での実践心得を支援しよう。

 
1)専門基本力を早期にものにする
   「任された」「褒められた」「売りました」「あなた新人、先輩に変わって」「自分の失敗を先輩が怒られた」これらは入社半年後研修で出される、嬉しかったこと、あるいはつらかったことの体験事例だ。だから、この悔しさを、以後専門知識を猛烈に勉強した」と続く。新人の心意気が生きる条件は専門力の基本を速くものにする事だ。それは、企業・組織・制度・製品・業務遂行知識、技術の早期修得への取り組みである。企業は今や厳しい競争関係でどう、お客様にえらばれ続けるかだ。自身もその一役を担う1人となった。ならば、安心、信頼される社員に早く成長することだ。まだ新人だからとの甘えた時代ではない。

 2)素直に力を借りること
   だが、すぐ満たされた能力を蓄えることは難易な事だ、そこで、先輩、上長に素直に支援を仰ぐことだ。実は先輩はそれを待っている。「未熟な自分を素直に認める」これができるかがポイントだ。 例えば、自分なりに一生懸命やっているといっても、他部署、お客様には関係はない。関係部署やお客様には、組織での対応力だ。そこに職場の組織があり、チームワークの良さがある。組織の一員としての新人が、関係部署やお客様からの不審の要因となることは許されない。ましてや部署業務のブレーキは困りもの。「あのー」の一言を勇気を持って発する事で先輩は快く支援するのがチーム力だ。

 3)報連相を不精しない
  組織の仕事は風通しの良さが生命。従って、自分の現況を知らせるコミュニケーションを不精しないこと。その基本は報告、連絡、相談だ。実践は言われる前に自分からが鉄則。特に、想定外の事態・緊急事態の発生や、ミスは直ちにする事だ。なぜなら、それを解決する力量は新人である自身には十分でないからだ。必要なことを、必要な人に、必要な時に風を送るのが報連相。一方、報告によって自身の努力は上長に理解され、相談は仕事のスピードと質を高め、心配事の解決にもなる。報連相は自分の為でもある。

6.身につけたい能力と磨き方
   実績づくりは、考え方×能力×行動力である。ここでは、何を、どう身につけるかに着目し支援しよう。

 1)適性は造るものと覚悟する
     組織で活躍する条件は「する事は選べない」「人は選べない」事だ。辞令により担当職務は決まる。向いている、向いていない、そんな能力はない等の逃げは通用しない。できない→できる自分づくりが必須条件。その覚悟は、「適性は、ものにする執念に基づく努力累積によって造るもの」である。積小為大との言葉がある。小さな事でも積み重ねればやがて大を為すということだ。向いているとは為されたそのレベルを表してのことだ。プロも元はアマだった。やれば出来る。自身の可能性は無限なり。

 2)育てられ上手の実践法
  
その過程では先輩からの指導支援をいかに得られるかである。それは育てられ上手・育て甲斐のある新人である。その具体的実践を示すと、
 
①指導説明は最後まで聞く。早のみこみは素人の判断。
 ②実践は忠実に。仕事の進化は守(基本)、破(工夫)離(独自)であり、個性とは守破があってのこと。
   基本なき我流はミスの元。まずは基本を
100点満点に実行できること。
 ③不安、気になる事は直ちに確認指導を受けること。
 ④注意は感謝心で受け止め、素直に自己改善する。指導者の本気で育てる愛情はあえて叱るそこにある。
 ⑤復習、修練は惜しまず重ねる。できるとは頭に、身体に覚え込ませる事だ。自学心が成長を早める。
 ⑥指導に「ありがとう」、褒めに「おかげさまで」の一言が指導者の育て甲斐を増幅する。


7.   対人関係力を磨く
   関わる人も選べない。ならば関わる人とどう心を通わせ、協力(協働)関係を形成するかである。もっぱらIT活用、気が合う連む(つるむ)対人関係から、苦手なタイプ、気が合わない、馬が合わない、好けないと思える人でも、どう自ら好感関係を築くかだ。関わり方の工夫を4点あげておこう。

 ①鏡の原則=鏡に向かい笑えば、鏡面の自分も笑う、嫌な顔すれば嫌な顔が映る、以心伝心、ならば、
          苦手な人だからこそこちらから笑顔で声掛けしよう。

 ②長所発見法=人は十人十色、長所もあれば短所もある、単なる印象や思いこみで嫌いと決めると、
          短所ばかりが目につく。短所も見方を変えれば長所。長所に目を転じ、会話を通して、親しき
          良き人に転ずる。

 ③自分を診る=他人への指摘事項は案外自分にもあるものだ。自分と似たとこあると思えば親近感がわく。
 
④異質な人との関わる機会を造る=異質な人との係わりは対人関係力を磨く。会話、会食、サークル、部活
         、自主勉強会等々、職場内外の人との係わりを楽しむことだ。そこから人になじむ、人に学ぶ、
         人脈ができる対人関係力は磨かれる。


8.聴き上手のすすめ
  指導を受ける、好かれる自分づくり、その基本能力は聴ける力である。無表情、反応なし、こんな聞き下手は
  敬遠され、支援は得られない。聴き上手実践法を示そう。


   ①姿勢・態度は聴かせていただく感謝の念で、親しみでの整えだ。
  ②親しみのある目を合わせ、相手の気持ちを素直に受け止める。
 ③うなずき、あいづちの反応を示す。
 ④言葉の意味と、気持を汲み取る。

  ⑤わからない事は素直に訊き、正しく理解する。
 ⑥必要に応じ、理解内容を確認する。
  ⑦ポイントのメモ。記憶は消えるが記録は消えない。聴くことは責任が生じ、次の実践に生かすことだ。
  ⑧自分の考えを構築して聴くこと。これができれば成長の証だ。


以上の実践は、育てられ上手に通ずることは察しのごとくである。

      ◇◇エール「あなただからできる」を贈る◆◆◆

 自身が選んだ会社は、社会・お客様に役立つ喜びの創造を楽しむ舞台である、まさに働きがいのある宝庫で
ある。こんな素晴らしい人生を歩み始めたフレッシュな心意気にエールを送り、そのための自己管理を支援する。

 ①心身の健康に留意せよ
特にメンタル不全に陥らぬよう、先輩・指導者、人事、上司に気軽に胸の内を吐露する事だ。不安を抱えた
思いこみはストレスをためメンタル不全に発展する。


②まさか」の遭遇はプラス思考で
 まさかの状況は時にはあるもの。成長の機会と捉えて前向き思考で振る舞うことだ。明るく振る舞うから
 明るい心が醸成される。そんな姿勢に必ずサポーターが寄ってくる。

戸惑いながらも面白さを感じるのが一年目、「あなただからできる」とエールを贈り、「あなたが入社してくれ
たおかげ」と感謝の言葉のシャワーを職場、お客様から浴びている姿を想い結びとする。
 
                                                    以  上


(2016.4月.髭講師 澤田良雄筆)

ビジネス教育の株式会社HOPE代表取締役
企業教育コンサルタント・NPO法人とうかつ経営支援グループ理事


*新人への指導テキストとして活用ください
*指導場面で講師支援が必要ならば連絡ください。対応いたします

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