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  ホーム>髭講師の研修日誌

 ◇お役立て企画紹介です◇

◎第一線社員の活躍ぶりが企業の評判を決めるだから←若手・中堅社員研修

●定着策それは、社員が浮き浮き仕事ができること。その活躍の有り様をしっかりと確認する機会。更に企業内外でのメダリストになる楽しみをどう創るかを指導します。
  *本物企業は第一線社員の社員で決まる
  *いなくては困る社員の活躍はこうする
 
 *実績形成の仕事の取り組み方
  *チーム力を生かすリーダー、メンバーシップ
  *対人関 係はこうすれば楽しめる
  *存在感は話す力を磨くその秘訣
  *自ら強さを高める自分磨き の法
  *内外で通用するマナー上手の確認
  *活躍ぶりを売り込む報連相の実践法・・等

◎やはり存在感のある人は話が出来るだからこそ磨こう←話力向上実践研修

● 話し下手では活躍の魅力は乏しい、階層、職種にかかわらずビジネスの基本スキルとどうしても磨く事が不可欠。その基本確認と演習指導による実践型コース
  *伝わる話とは
  *わかりやすく話すコツ
  *好感度高い話し方
  *プレゼンでの話し方
  
*筋道の作り方
  *説明法*説得の話の進め方
  *大勢の前での話す心得
  *テーブルスピー チの対処法
  *セールス話法の基本力・・・等

 高める話力のスキル来春は先輩となるならば憧れの先輩にどう今からなるかぜひ実施を!

◎協力関係を上手につくる それには←折衝能力向上実践研修

●協力関係を構築せずの仕事の遂行はない。ならばどう協力をいただくかそのスキル向上を目指す実践セミナー ぜひ実施しませんか
  *仕事は縦・横・ナナメの人の協力関係で進む
  *折衝の現実の体系
  *折衝を進める3 段階法
  *聴解力の実践スキル
  *理解を高める説明スキル
  *心を動かす説得話法
  *断り に対応する応酬話法
  *折り合いをまとめるスキル
  *基本スキル聴解力等を内容として
最適な実習を織り込む。ロールプレイング、デベート的討論を取り入れる。

◎上役は忙しいならば部下を生かそうその育成は←指導力向上実践研修

● 部下力を生かし育てる指導法に関するスキルアップを目指す実践セミナー
  *指導力は自らの実績を確保する
  *人材から人財に育成する指導法
  *日常の業務の中で育成する実践スキル
  *ドクター的指導の展開法

  *褒め・叱りのスキル
  *指導者としての人物的影響力
  *基本スキル説明力
  *訊く・聴く実践スキル
  *コーチング的指導の実践法・・等方

上司になってよかった。ならどう活躍するまず、 ←新任リーダークラスの研修

● 選ばれたリーダーとしての心構えと活躍の軸そして実践スキルの修得を組み込む研修
  
*期待に応えた活躍条件
  *実績形成の人・仕事のマネジメント
  *目標達成の組織力
  *協働関係を生かすリーダーシップ
  *コミュニケーションスキルアップ・・。
  *部下力を高める指導実践スキル
  *強い仕事集団創造の働きかけ・・等

◎選ばれたじゃ期待に応えた活躍はどうするまず←新任管理職クラスの研修
 
●第一線の経営者としての期待に応えた管理職としての活躍を為す上での考え方施す諸 策叉必要スキルアップについて基本事項を修得する
  *強い企業条件と管理職の貢献
  *経営感覚と戦略思考
  *マネジメントの確認
  *組織力を生かした業績確保の活躍条件
  *リーダーシップと協働力
  *モチベーション・コミュニケーションスキル
  *部下育成の手腕
  *管理職としての人間力
  *内外に通用する魅力ある管理職の条件 等

◎活躍に意欲喚起をどうする それには←モチベションアップ研修

●意欲を持って活躍を楽しんで欲しいのだがとの声は多い。その為の意欲喚起の施しの実践法を指導します。
  *部下が意欲を高める条件
  *内発的動機付けとは
  *指示の仕方
  
*任せる実践*褒めの効用
  *この人ならついいていく人物的影響力を診る
  *部下のタイプ別働きの実践法・・等など

◆内観”体験の記 児童時からの追想に涙とまらず

 
秋。追憶してみた。それは内観の体験である。当時を思い起こし記してみる。

 奈良県大和郡山市の「内観研修所」(現大和内観研修所)の近くの駅におり、思わず「来たぞ!」と腹を決め、地図を頼りに歩き出した。商店街を一筋奥に入り込んだところに板塀に囲まれた古い屋敷風の建物が目に入った。辺りのシーンとした静まる中で一瞬の緊張をふり払うように、「ウン」と、再び腹に力を込めて研修所の玄関に入った。頭髪の薄い、丸顔に丸縁の眼鏡を多少ずり落ちかげんにかけた老人が「よくきました」と愛想なき表情で迎えた。この人が導師の吉本伊信所長である。

  応接間に通され、テープで内観の心得を聞く。内観とは心を素直に見詰めることだと再確認できたが、でもどのように進んでいくのだろうか見えない先への不安が押し寄せてくる。「こちらへどうぞ」と若い指導員の案内で、離れの八畳間に通された。目に飛び込んできた部屋の四スミにはそれぞれ屏風が立っている。「あちらへどうぞ」と示されその一角に入る。ここが、これからの一週間、私の生活の場であること告げられる。そこは、屏風と壁に囲まれ、何もなく、他とは遮断された一坪の狭い密室空間だ。修業の場としてはまさにふさわしいと無理矢理言いきかせる小生であった。

  荷物を置き、座蒲団に座ると、早速「それでは、まず、お母さんとの小学校低学年(1・2・3年生)時代のかかわりについて、お調べください」と指示を受ける。

 調べるポイントは、
 ①していただいたこと
 ②してさしあげたこと

 
③迷惑をかけたこと       3点。2時間かけての調べである。

 30余年の前のことだ。母に「してもらったこと」は何か、「して返したこと」は何か、「迷惑をかけたこと」は何か、じっと考えた。でも直ぐには何も浮かばない。あぐらをかき、足を何度も組みかえ、ついには壁にもたれて追想する。フッと関係ないことに気がいく。座禅で「空の心になれ」と言われても邪念が次々と浮かんでくる状況に類似している。無理矢理集中せねばと心し、額に指をあて考え込んでいると浮かんできた。そうだ、小学校入学時の事だ。農家に疎開していた当時、母は小生の通学のカバンを買う金がなく、配給の砂糖などをかき集め、知り合いを回って金に換え、布地の白いカバンを買ってくれた。「セガレが学校に行くのだ、どうしてもカバンを」と願う母であったのであろう。しかし「こんなランドセルなんてはずかしい。いやだ。」と子供心で解っていながらもダダをこねた自分。その時の困った母の顔が急に目の前に表れた これで指示通りの答えができた。一瞬、安ど感を覚えた。しかし「して返したこと」がこれだと決まらない。

 2時間後、廊下を軋ませて、部屋に吉本氏が入るのがわかる。ドキッとする。他の三方の面接をはじめられる。一人、二人、三人その気配になぜか気がいき緊張感が高めってきた。やがて屏風がずらされ、「おじゃまします」と独特の口調で深々とお辞儀をされ、吉本導師の面接が始まる。私は、思い起こしたことを、一生懸命に答える。吉本所長は、ただしっかりと聴いてくれるだけである。「そうでしたか。それでは次に、小学校4~6年の頃を振り返って下さい。」とおっしゃって立ち去った。ほっとし、しばらくは緊張から解放されて意味なく時を過ごす。以後、小学校高学年、中学校時代へと3年刻みで3つの項目を自問自答し追想を辿って調べていく。

 五時起床、20分の作務を終えると、夜9時までこれが続く1日である。この間一切、他の人とはことばを交わさない。すべてを忘れて、ひたすら自分自身を見詰めることに集中する生活が続く。結構疲れが貯まってくる。

 「母」を終えると「父」そして「妻」へとすすむ。現在まで{当時40歳}の3年刻みの調べが続く。調べが進むにつれて、単なる事実が現象面だけではなく、その時の相手の心までもが洞察できて来た。しかし、出て来る追想は「してもらったこと」と「迷惑かけたこと」がほとんどなのだ。「して返した」事実が中々出てこない。たとえあっても、いい子に見せたい、また甘えたい、そんなこざかしさの自分が透けてくる。

 進むにつれてだんだんと自分を裸にして行き、思いあがりの自分、わがまま、甘え、嫉妬心、劣等感、見せかけの自分に思い至り、自己嫌悪に陥ることもある。

●生かされている自分がある

 時おり、部屋に放送が流れる。それが内観の実録なのである。ヤクザの大親分、キャバレーの社長、部下を持つ上長、嫁、姑などなど、内観の深まっていく状況がぐんぐんと自分の胸に響いてくる。同時に多分入所してここまで内観を体験してきたからこそであろうか、その方の心情が私に響き自然に涙がこぼれる。

 5日目、3度目の母とのかかわりの調べである。素直にありのままを調べる心境だ。「していただいたこと」がすっと浮かんできた。小さな体で馴れない農家の手伝いで稼いだ小銭を貯めて、正月に新たな衣服を買ってくれたこと、「本でも買いな」とそっと渡してくれたお金、身を粉にして働き、子供らには世間並みにとの親の施しであったと理解が深まる。その有り難さが胸を打つ。その時お前はどうだった。自分は何を「して返した」のか・・・。出てこない。あまりにも謝念に欠けていた自分を発見し、「母さんありがとう」と自宅の方向に向けてつぶやいた。直後の吉本所長の面接では止めどもなく涙が零れて“おえつの答え”となった。だが、なぜか、すっと楽な自分にもなった。

 対人関係能力に関する仕事ならばと、吉本所長の計らいで、他の方々との面接を体験させていただいた。面接対象者にはアル中の人、登校拒否の女生徒、家出三度目の中学生男子、姑に悩む嫁、妻の婚前の過ちの告白に悩む男性、会社派遣の幹部社員もいた。自分の調べの数倍も緊張し、真剣に聴かせていただいた。これだけ真剣に人の話を聴いたことがあるだろうか。人の気持ちになった事はあっただろうか。自室にもどり、それを振り返り自分ならどうかと自問も試みた。

7日目。入所してからを振り返る。

 「汝自身を知れ」の言葉があるが、内観はまさにこれであった。自分の心のスミズミまでを洗い出す。本物の自分の人間性、事を成すときの心の持ちよう、所行はいかなるものであったか?。周囲の人々との関わりの中で、父母はもとより、妻、同胞がいかに自分を温かく見守り、支援、協力、時には身を挺して守ってくれたかが浮かび上がり、強い謝念と反省の気づきが享受できた機会であった。

 そこから導き出した学びは「この世に送りだしてくれた両親をはじめ、多くの人々に「生かされている自分」に、強く気づいた事である。とくに、両親の代償を求めない愛に深く懺悔すると同時に、身近な人だからこその施しに改めて「ありがとう」の言葉を自然に発する自分でもあった。いずれにしても、しっかりと現在の自分を見つめたすばらしい経験であり、一回り大きな人間へ脱皮するスタートでもあった。

 内観研修所を出て、すぐに、自宅の母に電話した。電話口の半身不随の母は、「良雄か・・・」とドギマギしていた。「土産を買って帰るから楽しみに」、と心をはずませながら一気に話して電話を切った…。

 「母親に感謝できない人は、他の人にも感謝できない」とは、内観後の小一時間、吉本所長と語り合ったときの教えの言葉に共感したからだ。

 駅までの歩行はなぜか、背筋が伸び、歩みも軽やかだった。駅のホームから内観研修所方向に一礼して電車に乗った。

●気づき研修の起点となった
 
 身体を透視する機器は精巧になった。だが、心の世界を透視する機器はあるだろうか。例えAI化が進んでも完璧にはなるまい。特に自分のことになると難しい。たとえわかっていても、自分の都合の良し悪しによって、無視し偽っていることもある。

 他人に対しては、自分の心のゆがみから、相手の心をゆがんで受け取っていることに、なかなか気づかない。これが、人との摩擦を引き起こす。周囲の人を、ありのままに受け取り、素直に自分を認めることができればもっとゆったりと、人とかかわっていけるであろう。

 内観による学びは、小生の人材育成の基軸大きく変えるきっかけとなった。それは「気づき研修」と称することにした事である。それまでは「ダメ、だからこうしろ、何でできない、もっとこうしろ」式の押しつけ多用の指導であった。しかし、内観法の持つ「自ら気づき、心が変われば、行動が変わる」の活躍改革の導きは、北風と太陽の話のごとく、自ら心を開かせる働きかけであり、馬に池の飲水を無理強いすることなく、飲みたい欲求状況を創ることである。まさに「育成の真髄はここにあり」と自省と新たな躍動を促がされた影響力だ。

 以後、受講者の主体的に進化したい欲求を喚起し、現状の強味をより磨き、弱みを改善する楽しみを導ける支援者としての講師活動を根幹に置いている。現在でも、研修開始時の板書やテキストの出だしには「共に楽しく気づき合って参りましょう」と必ず記している

  お陰で受講者から「おかげさまで、自分を素直に診断する良い機会となりました。これからは、自ら変わる事を第1として活躍していきます。」また、担当者からは「受講前と表情が変わりました。何かスッキリとして自ら頑張る姿勢が観えます」と評価をいただく

◆時には、自己内観を試みる

 如何であろうか。関わる人を日常の活躍に引き寄せて見れば、タテ(上下)ヨコ同僚)、ナナメ他部門・顧客様、協力関係社、家族等)が対象である。そこで一人ひとりに対して「していただいたこと」「迷惑かけたこと」を振り返り、ならば「して返したこと」は如何かと3点の自問自答してみると良い。
 特に次の喜びの場面や、おもわぬ事態に出くわしたときに試みることを提案する。

①実績形成。目標達成・商談締結を成した時
②昇級、昇格を成した時
③不平不満・攻め心が涌いたとき
④対人関係に迷ったとき
⑤商談、協力関係に行き詰まった時
⑥部下育成、指導の授受に思う通り行かない時
⑦仕事に行き詰まった時

 必ず、謝念と自省、そこから更に人の支援を得ての活躍する強さと、事態を切り開くヒントが観えて来る。でなければ独りよがりや自惚れ、あるいは上から目線の仕事ぶりとなり、支援者が引いていくこととなる。はてまた・・・せい病(〇◎のせい)、くれない族(〇◎は▲▲をしてくれない)の責任転嫁で自己を甘やかすことは、自己の可能性を粗末にする事になりかねない。 一週間でなくて良い。帰宅時の電車内や、就寝前のひとときを自己内観の機会としてみることをお薦めする。

  吉本所長は今は亡き人、若い指導員だったH氏は北陸内観研修所を設立された。温故知新。古きを訊ねて新しさを知る。当時を追想し、その後の現在までの調べを試みている物思いの秋のひとときである。それは、過去の事実を変える事は出来ない。しかし過去の価値は変える事は出来ることの確認でもある。そこには、温故創新。変化に対応して体験・経験を生かした新たな知恵を生み出す変える力による進化が潜んでいるからである。

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◆御社・団体で実施をお考えの研修イメージがおありでしたらご一報ください。ご相談・ご支援いたします。(無料)当メールでご返信ください。お待ちしています。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 目標達成に向けてしっかりと期待に応えた活躍を確かに推敲している時です。だからこそこんな研修の機会を求めている社員です。受けたい時にタイミングよい学びの機会が有るこのベストマッチングを生かして参りましょう。 指導に尽力いたします

(平成30年11月 研修・講演鬚講師 澤田 良雄提供)

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