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◆福山ロスに「なんで”」・・・。
 
 急に母親が号泣し、部屋を真っ暗にしている。「やる気が全く出ない今日は早退させて下さい。」「晩ご飯作ってくれない。」「「旅に出ます」。「助けてー、明日休みます」これ何、そう、国内外で話題になった福山ロス現象だ。株価にも影響が出たというから「何故?どうしてそこまで」と興味が湧く。要因は「私に黙って結婚」「一生独身でと思っていたのに」「なのにどうして 」と驚きのショックだそうだ。福山氏の存在感影響力の凄さを認めつつも,羨ましさもちょっぴりの小生である(笑い)。多分同様なのだろうか。中高年仲間の居酒屋談義では「あの人(女性)もピリピリしているだろう。明日は気にかけんといかんな」とのやりとりも聞かれたそうだ。

 そういえば、以前「何でだろ”何でだろ”何でだろ”・・」とのフレーズで一世を風靡した芸人がいる。生活現象をしゃべくり、そのわけはこうだと続くと「なるほど」「何だー」と納得した事を思い起こす。身近な現象の「何故、どうして」の掴みがはまれば面白くもあり、共感を駆り立て,受けて人気を博したのであろう。 類したことは、諸処の場面でも多い。何故の「求める理解」にぴしゃりとはまる回答が得られたときにはスカッとし次への弾みもつく、逆なら不信を生む元ともなる。従って、「何での」フレーズは結構重き意味合いがあるに改めて思い入る。「?の目を持て」「何故の追求せよ」「なるほどとの理解、納得を施せ」等々の文言があるように、特に上位者には不可欠条件である。そこでこの「なんで!」着目してみることにする。

 ◆高校野球コーチの「何で」の実践から学ぶ

 先日経営者の朝の学びの会で「「何で」「何で」と観る(意識的みる)ことが癖になっています。これが選手個々の強さを育てる上で欠かせません。」と実践体験を紹介してくれたのが、高校野球コーチのI氏である。小生の意図も加えて内容を紹介すると「指導チームは進学高校であり,決して強くはない。ましてや甲子園を狙うレベルではない。しかし、生徒は勝ちたい願望は強い。ならばどう育てる。それは各自が「下手でも勝つチーム」作りを目指す事だ。その為にはどうする。現場実態を考察すればその第一要因は、ミスをする、恥ずかしい、怒られる事への防御心が実力発揮を阻んでいることだ。どうする。それは「心を強くする」ことだ。何故それをするか、それは自立心が弱いからだと診る。ならば打つ手はどうする。年間試合は20~30試合、後は練習、ならば、試合外での生活の中で「身近なことから闘う実践」だ。具体的に何をどう施すか、それは朝起きの実践からと指導した。何故そうする,それは「もう少し眠りたい」とのぐずぐず行為を超えてスパッと起きる事で、自身との戦いに勝つ鍛錬となに通じると確信したからである。それに加えて、雨時通学での親の車送は御法度の規則遵守。なぜ、親も保護するのでつい甘えがでる。そのとき「約束事は絶対守る」との自律する、そこから明日雨が降る,ならば今夜中に何を用意し,どうするかの準備も自ら為し得る。この実践が自立心を強めると共に、次ぎに向けて智恵を生む癖となる。その事はどう生きるかと言えば、試合現場では、他人は手を貸せない、だから、出来うる平常心と次を読むゆとりでのプレーを自ら為す力にとして発揮することになる。たとえ、一人一人が投げる,打つ,走る,捕る、力が下手でも、全員が持ちうる能力をいざというときベスト発揮すれば組織力は高くなり、勝つことの可能性は高まる。」との論法だ。

 まさに先日 ラグビーワールドカップで日本チームが南アフリカに勝利し、多くの絶讃と勇気を得た事に通じる。それは、肉体的にも実績でも差があるにもかかわらず,ましてや敢えてトライを敢行しての快挙と称されたことであり、なでしこジャパンがワールドカップで優勝を勝ちとったあの時の再来のようだった。
 とかく、上手な選手ばかりなのに何故負けた、本番になると弱い、試験では実力が出せなかった,選ばれてプレゼンに臨んだが真っ白になってしまったとの声は良く耳にすることだ。心を強くすることにより下手でも勝てる、なるほどと納得がいく。中小企業の強さの秘密に通じる事でもある。

◆「大好き」の心意気に、「自責での何故」がある。

 
このことは、企業活動での人材育成に共通することは言うまでもない。そこで昨今の小生の研修を重ねて考察してみることにしよう。
 
先週,N社の新人フオローアップ研修を担当した。4月時に導入研修を担当し,半年後の実施である。開講講話でK専務からの期待事項として「大好き」と言える事を訴求された。「「当社が大好き」「仕事が大好き」この心意気が為すことの「何故なんだろう」との探究心を呼び起こす。そして理解することにより、そこからさらなる知識、技術の吸収力が強まる。」ということである。
 以後2日間このキーワードを生かし込んで指導を施した。進むに従い「何故言ったのか」の意図と「どういうことを期待している」かの理解の深めを促し、ならば何をどう実践していくかと指導を重ねた。施しの基は4月での個々の掴みと,半年間の配属先での指導による現況情報、そして、研修現場での観察である。それをいかしての全体、個々の累積指導だからこそ納得から自発意思での自己改善への導きである。 従って、受講者の本気度の高さと、失敗体験に対して「自責を基にして、なんでそうなったの要因探求は一目おける安心感があった。そこには好きならば自らどうするかの努力に辛さはないということだ。そこには職場の本人に即応した指導による良き育ちの表れでもある。心が変われば行動が変わる変わる事なくして職場で評価される成長なし。それは「研修の実効無し」の理が小生と担当部門の育成学である。
 
来年の四月には先輩となる。後輩から憧れの先輩として存在感を示せ,ならば大好きな先輩と評される。今後の活躍にエールを送るときには胸詰まる心境であった。

後期の研修計画の実施どきに小生もお役に立ちます。お声がけ下さい。」

■髭講師の最近の出講例です。

○経済団体主催若手社員研修
   入社3年未満社員対象。県内中小企企業からの参加である。4回シリーズの第一回目。 貴方は人財か、実力型社員の活躍条件,上昇型仕事の進め方を内容の軸とする。受講者の交流機会では、企業宣伝なども含め自信ある活躍の姿が逞しい。4Hあっという間の時間であった。回を重ねる毎に受講者間の親密度が今後のビジネスの相互支援になる事も秘めての指導である。クラスは2クラス。

○新人研修第2回目 2クラス
 
上記主催。対人関係(先輩・上司・お客様)の深め方、特に苦手な人への対応、育てられ上手の指導の受け方、叱られる事の生かし方、ミス無しの仕事の取り組み方を内容として,演習交えての参画型の進め。受講者間の親交も深まり他社だからこその良さが生きている。一回目に続く参加者も多く参加企業の思い入れに感謝で尽力する。

○新人フオローアップ研修
 
 工具トップメーカーのN社。4月2日間研修の半年後研修である。例年の如く担当部署とパートナーシップを生かした実施。半年間での嬉しかった,辛かった体験の情報交換や,半年前に設定した目標の実施状況の報告の仕合いは具体的事実のやりとりだけに、相互に刺激がある。ワークショップの結びは、仲間へのプレゼントカードの交換。一生の宝物にするとの互いに交わす握手。小生の各自に的中する褒めと示唆の施しが今後の弾みになるよう全力投球だ。終了時には胸のつまりと、充実感を味わえることが嬉しい。10数年続く味わいの実感だ。

○上司力アップ実践研修
 
デジタル部品メーカー。課長、係長、リーダークラスの参加。このとき本物企業の強さをどう創る。その貢献力と活躍実践法をコンセプトに,経験則を破る改革力、事業家マインドが生きた活躍の有り様、組織力を生かした実績形成等をテーマに実施事例に基づく討議、そしてその実践スキル演習を加えて1日。目指す事は同じでも職種、立場の違いがあることが新鮮なる切り口の交換となり満足度高い評価であった。

○話力アップセミナー
 
スピーチ力を高める演習主体の弊社主催セミナー。お題拝借スピーチ、準備による3分間スピーチを実習。各自に丁寧にOKポイント、さらなる向上策を施す。緊張とほっとする瞬間の受講者の心中が嬉しい。毎月実施。会員制。
 
                                                        等々です。

  今,是非お手伝いしたい研修企画です。

目標達成を決める部下育成の実践力向上セミナー

〔ネライ〕
 
部下の目標達成は上司の部下育成によってなす。掲げた目標は現有能力では無理。だからこそ,新たな能力確保が不可欠。その推進と実践の施しをみがく。上司の目標達成はここから成就する。是非本気で取り組む覚悟と,どうするの施策向上に取り組む必ず役立つ研修である。

内容例
 ①本物企業は、社員力が見事、それは育成力なり。
 
②上司目標と部下育成力の連携に着目する
  ③期首面接の部下目標形成と育成の摺り合わせ

 ④育成計画から目標達成達成迄の推進のあり方。
 
⑤意図的育成のPDC段階での具体的実践法
 ⑥任せる実践の心得
 ⑦部下への自己啓発の指導・支援
 ⑧意欲喚起の施しと褒め、しかりの効果的施し方
 ⑨期末面接での育成成果と達成との確認


実施法〕 
  目的、時間、人員などの条件に基づきオリジナル企画を提案します。


   *********  最後に一言**************

◆物思いにふける時期「何でと」問いかけてみよう
 
 スーパームーンに見入り、秋の気配を実感しつつ物思いにふける季節、じっくりと事を深めて考察することの良いときである。企業の動きも大方後期に入り、節目の時である。前期の階段を登り、踊り場の差し掛かりであろう。一息登ってきた後を診て,是々非々を素直に受け止め「何故?」の問いかけを施して見ようではないか。きっと、新たな気づきを産み、さらに階段を上る良き術を導き出す機会になると確信する。なぜ、なぜ、なぜ、なぜ、なぜのしつこい追求が問題の核心を掴むとの改善法も承知の事であるのだから。
 I氏のコーチ力が実り,「え、本当、どうして勝ったの」の注目の瞬間の訪れを楽しみにし,各社の新人の成長にエールを送り、かつ、各位の周囲の福山ロス現象に的確に対応されますことを願い結びとします。
                                                         
  

(平成2710月7日  澤 田 良 雄 )

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