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  ホーム>髭講師の研修日誌

◆歌舞伎の「歴史と新技術」の産み出す新作の凄さ

 
「凄すぎる」。ラスベガスのホテルでの池の中に特設ステージを用意、300米の噴水前での最新の技術を取り入れてのウオタースクリーン映像とのコラボ。「歌舞伎を初めて見た」「今度は日本に行って観たい」との現地観客の声。3日間で7万人が凄さを実感した。何それ。歌舞伎史上初のラスベガス公演、歌舞伎の伝統・歴史力と新たな発想と智恵を融合させて新しい物を創る日本人の底力を見せつける事ができれば次への発展がある。念じての挑戦力で実現した歌舞伎公演である。そう、市川染五郎の果たした偉業である。小生はTV・ネット情報での範囲での確認であるが驚嘆した。歌舞伎の時代対応は、新作とのキーワードで新たなエンターテイメントの創出に関する理解はあるが、ここまで変わって来ている現実を実感した。他の役者間ではSF風歌舞伎を新作しているという。

 底力はこんなものでない。自分は「板を敷いただけである」さらに海外にアピールしていきたいとの心意気に小生の心を揺さぶられる感がする。古き良きもの、伝統、歴史での育みは本物の力だ。そこに新たな智恵力を得て新たな魅力を生み出し、生き続ける。だからこそ新たな影響力となる凄さがあると再認した。

◆万札のクリップ止めが魅せる本物の演力の凄さ

 同様の思いに触れたのが先日観劇した大衆演劇である。ご存じの芝居と踊りの出し物で楽しませてくれる凄さである。「凄い」。それは、踊る役者の衣装の両襟には1万円札が5枚づつクリップで留めらる。袖口には3枚、さらに袋が5~7枚帯に、胸元に差し込まれる。初めて目にする光景は圧巻である。ご贔屓さんのご祝儀である。大半は年長女性である。ちょっと想像してみて下さい。万札をびっしり止めて、華やかなに踊る光景を。そして「3代目!」とのかけ声を発して、手拍子、体でリズムを併せる自身。ハッピーである。驚く事に複数の役者に出す人、同じ役者の出番毎に出す人もいる。入場料1、600円、3時間半の観劇である。その観客である。進むにつれて、今度はどなたが、叉、何枚止めるかに興味が重なる。〈笑い)。

 魅せる力は、三歳頃から、厳しい稽古を泣きながら重ねての最高の芸力である。女形の化粧、表情、目線、指の表現、語調は思わずその色香と華麗さにうっとりとさせる見事さがある。まさに一筋の道で鍛え抜いた本物の力である。現在劇団総数は300ほどあると訊く。活躍の場は専用公演劇場、健康ランド、ホテルなどである。専用劇場での公演は選ばれる一握りである事は察しの通りである。ご存じの通り歌舞伎から派生し、その血を薄めつつ、浪曲を生かしたことや、剣劇を取り入れたチャンバラ劇等で一世を風靡してきた。そこに、舞踊ショー、歌謡ショーが加わり観客サービスを精神に徹して来たという。だからこそ歌舞伎同様、新作を重ねて現在の熱狂的ご贔屓を擁する存在となっている。

 初めて観る劇場公演に、自然とわき出る涙と笑いと感動を得ながら、かつてどさ回りといわれる大衆演劇を神社の境内で観たあの興奮、硬貨を半紙で包み投げたご祝儀の思い出を顧み、昔からの変わらぬ事もあるが、変わり様の努力に頭が下がる思いもあった。座長の熟練の進化を累積した本物力はまさに次ぎに向けた財産である。

◆熟練者パワーが生きた新たな凄さづくりに着目してみよう

 
企業での共通項を探っていけば、本物の力を持った熟練者の凄さである。だからこそ今、注目すべきは熟練者の最高活用である。先般も55才役職定年者クラスの研修を担当した。そこには俗説的な士気が下がる、若手に悪影響等の言葉はない。「入社以来、先輩からの厳しい教えで得た技術に、改善を加え現状まで進化させてきた。この力を継承し後輩に託していく」「まだまだ後輩に負けずに、さらに力を加え一役買います」との言動が大半である。企業にとっても年齢構成ではこのクラスの人数がピークで以後極端に減少する。ここ数年新規採用で対応策を講じているが、数合わせはできても企業の総能力は低下は事実である。ならば、どうしてもこの熟練力を最高活用しさらなる強みづくりを創出する事が急務である。勿論技能継承の時間的指導施策を思い切って打ち、社員の総力を高めていくことは言うまでもない。

●新たな凄さづくりに貢献できるその打つ手

 
ならば活用施策をどう構築できるかが打つ手である。その前提は熟練力は当社の財産。より強さを極めるためにどういかすかである。その起点は継続的活用をどうするかである。なぜ、65才までの雇用義務と行っても本人からの申し出があってのことである。だから申し出がないような手だな、繁忙状況により打つ手の妙案あり等の実態に出会うこともある。

効果的施策例として、苦あれば楽ありを記して9点提言してみよう。

①肩書きでもシニア社員、主幹部長、プロフェッサー、シニアマネジャー、コーチ、トレナ ーの特別肩書きを新設するのも良し。

②小規模企業では、定年制がなくてもよし、仕事状況、健康状況、本人の意思と企業側の必要性との調整〈折衝)で決めて良い。

③就業希望は、現業継続がで働きたいが多数派、責任軽減、短時間〈60才以降)で働きたいの意向もあるので個別に対応が良い。

④仕事内容は過去経験、それらの関連、応用範囲が望ましい。経験のない新たな仕事は簡単〈勿論ペイとの整合性)の範囲で高度、難度は本人との折り合いが必要、でなければいじめ、退職強要にもなりかねない。関連とは現場からスタッフに、経験を生かした営業職、そして、講師、指導の立場等を想定した。

⑤部署での専門的難解な案件(お取引・契約・生産上の課題〈QCDS〈安全))の解決に関した専任担当。

⑥社内で人材バンク的仕組みを作り、社内での課題解決への支援指導へ派遣・委員会、プロジェクトチームの担当・メンバー・事務局の担当として派遣、部署からの支援申請に対応派遣などを推進する事も良し。

⑦若手へのへの指導として同行、ペアーの機会を活用してのITの凄さに、アナログ人間の凄さを伝授〈接客・営業での対人折衝・製造現場での暗黙知の伝授等)


⑧シニア層のみによる部署、工場、店舗、会社の設置での成功例も多い。

⑨能力開発の施しも必要でる。特に加齢に伴う安全・健康に関する維持強化、新たな職務に必要な能力、資格取得である。

等がある。企業規模、業種、職種、個別キャリア、特性により最適方策の実践である。既に、実施している、検討している事が現実であろう。

◆「創生」の軸も温故知新にあり

 戦後70年、東京五輪50年節目の数字が踊り、ふるさと創生、地域創生・日本創生の新たな取り組みへのキーワードが飛び交う昨今である。「創生」という言葉は過去を否定したり無視するのではなく、過去を土台に創造的なよみ返りを果たしたいいう意味が込められていると定義されるとの学びもある。自然、人の絆、倫理観・伝統ある技、理念、慣習の良さをどう生き返らせるかに着目し、将来に向けての凄さを創造することである。ふるさと創生例ではご存じの通り、新潟県の寒村が山川の自然、酪農作物に芸術をコラボさせて見事に新たな村力を魅せている。取材情報を観ても関わる人の笑顔が素晴らしい。

 企業でも、運動会、クラブ活動、社内イベント、地域連携での祭り事・・復活してきている。O社のリーダー研修を担当しているが「あの頃の良さ」「今ある事〈課題)」「新たな力〈縁・技術等)を融合して「新たな楽しみ・組織力」を創り出したいものである。老舗とは、伝統と革新を重ねた企業の凄さである。まさに温故知新(故きを温ねて新しきを知る)。昔からの良さは凄い、だからこそ感謝と尊敬の念で味わい、新たな魅力づくりの取り組みをなすべきだと肝に銘じている。是非熟練者の芯の凄さに改革〈本人・仕組み)を加えて次世代に向けてのさらなる凄さづくり生かせるかが、歌舞伎、大衆演劇界の進化の凄さに類同するのであろう。

*熟練者に関する研修お手伝いしています。

■髭講師の最近の出講例です。

◎新採職員〈シニアクラス)研修
 
  Y市公益施設サポート法人。長年担当してきた。その組織条件〈外郭団体、指定管理者、独自事業、採用条件)の変化に対応して毎回新たな策を加味している。60才~72才の年齢幅、合併によるキャリアの相違、職種は様々。しかし公的施設のサービスマンとして意識、立場、活躍条件を実践スキルを徹底確認した。利用者満足〈住民)への具体的対応をグループワークで現状の情報交換→今後へのランクアップ活躍をまとめ上げた。
 受講者の心底に共感したスタンスでの認めと、改革への提言は素直に受け止め,GWも活発であった。高齢者パワーが地域に必ず生きると確信した。

◎高齢者の活用研修
  T商工会議所。経営者クラス、労務担当者対象。現況情報、熟練者の特性、施策等の具体的を提供〈小生の既指導・支援)しての講義であるが、熟練者の人生のありよう〈心豊かに、居場所のある生涯現役)の切り口から提言した。縁を作り生かす、対人関係力、将来への決め手づくり等である。熱心な受講者と推進職員の意気込みのが一体となったセミナーであった。17年ぶりに再会した職員との縁続きが嬉しかった。

◎中堅社員クラス研修
   都内ポンプメーカー。創業90年余。8年間人材育成で支援・トップとの縁は共栄の相互支援縁。8名、新人、中堅、リーダーの受講。当社の凄さの確認、貢献する社員条件、組織活動でのコミュニケーションを軸に講義〈社・従後者各位に即応しての内容工夫)と研修ゲームを組み合わせて進める。進めに従って食い込んでくる受講力は流石。トップの講話、総務部長との連携進行、結びは各自の所感と今後の活躍宣言、トップの助言を組み込み企業ぐるみの研修である。小生の講師スタンスはここにある。

◎若手社員研修
   県中央会主催研修。二クラス。3年継続しての担当。県内中小企業入社3年までの社員。4回シリーズの第1回目。入社後の現在貴方は人財か・維持型社員でなく自ら行動する積極型社員への脱皮〈意識改革)周囲の活躍期待・上昇型仕事の実践法を内容の軸として、受講者の特性〈業種・企業規模・職種・出身地)に対応しての講義、そして演習、交流を組み入れての研修とした。社内での存在感の自覚もあり熱心な受講ぶりはOKである。前年度の新人コース卒の受講者もあり、開催団体の目的に準じる事も嬉しい。

                                                     等々である。

  *********お薦め研修企画*******

 1015日〈木) 15:00~18:00  流山市生涯学習センターで実施です。ご活用下さい。

■研修コース

今このクラスの活躍ぶりが、企業の評判を決める
 中堅社員のランクアップセミナー
          対象 若手・中堅・仕事リーダー

■ネライ 維持型活躍でなく挑戦する心意気を持った積極型活躍の第一線社員の活躍が御社の具体的強さ・評判を創る。だからどうしてもこのクラスの育成は不可欠。当研修は意識の持ちよう、活躍条件、実践スキルなどを演習、ゲームを組み入れ指導し、セミナーを通じて変わりゆく活躍の楽しみを創ります。

■研修内容

 1.自己を生かした流石の活躍はこう魅せる〈自己革新)
 
2.ゲームで学ぶ上昇型目標達成の実践法〈実績形成、リーダーシップ)

 
3.協力関係をを最良にするコミュニケーションの実践法〈コミュニケーションスキル)
 
4.仕事は楽しむものその舞台は会社である。だから貢献する〈社員満足)

■実施方法
 
 
上記内容を軸に、御社の条件〈時間、対象者、ニーズ、課題解決)に対応して、独自の企画を策定し、実効上がる研修の実施に向ける。ご一報下さい。

                                                            以 上

 秋らしさが見え隠れしています。体調管理が大切です。どうぞご健勝でありますようご自愛下さいませ。

(平成278月29日  澤 田 良 雄 )

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