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  ホーム>髭講師の研修日誌

 「人材こそ我が社の財産・会社の成長←→人の成長」と提唱するT社のS社長。今年も中堅社員研修を創り上げた。既に10数年間関わってきた企業である。敢えて創り上げたとの表現は、毎回人事部門との打ち合わせを含め、トップ講話内容を示して頂き、2日間の研修を組み立てる。実施時にはトップ・幹部も参画し、講話、ワークショップに対する所感と助言、プレゼンテーション実習には、個別コメントも頂くことを織り込んだ研修である。これは小生の企業内教育の外部講師スタンスとしての基本である。それは、小生がかつては、企業での人材育成部門で要として活躍していたことに起因している。従って単なる商品化された研修でなく、企業ごとの凄さを生かし、育成ニーズ(不易(変えてはいけないこと、流行(変えていくべき事)との総合化)にどう対応した独自性を創出するかを支援基本としてきている。おかげで、各社様と10数年来各種研修を担当させて頂いている。そこには、小生と企業様の共に生かしあう良きパートナーシップが生きている。

当研修を多少紹介させて頂くと、S社長の中堅社員の定義は、①実務の中心→日常業務を取り仕切る→責任ある当事者 ②業務のプロ→担当する業務に一番詳しい→責任ある専門家 ③役職者候補→業務のリーダー・若手の良き指導者 と言うことだ。中堅社員の義づけは各社によって、また一般的意味づけなど様々であることは周知の通り。いずれにしても「コア(核)人財」である。それだけ、上からも、下からも、他部門からも一目置かれ、発信する言動の影響力がある事は事実。組織は力のある(実績形成の能力)人のところに人は寄ってくる。忙しい人は力のある人というのが小生の持論である。逆は言わずとも・・。


確認しておくが、それは現場力の凄さである。その基点は現場の事実に基づく言動であるからだ。S社長は行動指針として、現地・現物・現人(実際に関係した人の意見)) の三原主義による現場主義の徹底を促した。現人とは耳慣れない言葉であるがなるほどである。そこから、上、他部門には不可能な論理構成ができ、その納得性は、関わる人に新たな気づきを提供できる。そこには、単なる実務者でなく論理(冷静な分析、思考に基づく考え抜かれたストーリー)構成能力が不可欠であるとS社長は説く。だからこそ「このことは、○○さんに聞け」、まさにコア人財(いなくては困る人)として凄さである。従って、期待に応えた活躍の累積が、やがては選ばれる役職者としての根拠となるのである。

 今、研修先での課題に次期リーダーに関する不安感がある。団塊の世代が一線を退いた後、承継する管理監督者はマネジメントの実経験が乏しいうえに、対象者が少ない。勢い役職者としては若手起用もやむなしの状況である。まさに当面の人材育成の課題である。だからこそ、中堅社員をどう、先を描いて(役職者)、上司始め、関わる人への補佐役として、現場力を生かした改革的提案がなせる能力を早急に育成すべき時である。

  今や、中堅社員は役職前の気楽なときではない。育成なしでは「扱いにくい」「小生意気」との声がだされているのが現実である。今般の受講者がまとめ上げた活躍指針とスローガンを紹介してみよう。軸は、他の人の力をどう取り込むかである。まずスローガンは、

 「トップカンパニーの実務の中心者(コア)として、チャレンジ精神で論理と情熱でさらなる貢献力を高める。」であり、そのための行動指針は

  ①失敗を恐れず、設備管理、安全、品質管理など、所内委員として業務内容を良きものにするよう提案する
②周囲からの関心を受け止め、自分が率先して行動し、後輩の憧れるお手本となる

③自分の殻に閉じこもらず周囲に目を向け、ふれ合い、気づきを生かし自己成長する
④伝えるスキルは、資料(データー)の活用、実践を示すなどの工夫をする
⑤相手を決めつけず、話しやすい、相談しやすい雰囲気作りで後輩からの信頼を得る。そこから時には、
  厳しい指導もする
⑥学ぶことを継続し、会社に役立つ次のリーダーへのステップとしていく。

そして、国内各地で活躍する各自が、現場の条件に適応した個別目標を設定し、新たに関わる人への影響力を施していくこととした。

自分が変われば相手が変わる、自分が変わった分だけ関わる人の協力温度が変わる。 各自の目標は上司の助言記入を仕組み、以後の変わり様を上司と共に累積していく(パートナー関係)実践化迄が、小生と共に創り上げた研修である。

さて、 当研修でも互いに持ち合う強みを生かし、より相乗効果を創造する事を第一とした。そこには互いに持ちうる餅屋は餅屋の凄さがあるからである。企業は人なり。社員個々のパワー(潜在、顕在)を認め、どう業務のパートナー関係を築き、組織力として新たなパワーを創出できるかである。部下力を生かす、漲る活性化集団の鍵も上司自身の分をわきまえ、関わる人の凄さを認め、素直に支援を求める謙虚さにあると確認した機会である。周囲の人との、他者OK:自己OK・他者OK:自己NO・他者NO:自己OK 相互の凄さの状況はいかがですか・・・。 

    御社とのパートナーシップを生かした実効のある研修をお手伝いいたします。気軽にご相談ください。」 

<最近の出講研修の例を紹介します>
◆安全大会での講演                                     2H
 電源開発に関するグループ企業。安全週間実施内容の一環。幹部・管理者・リーダークラス。「上に立つ人の率先垂範が強い仕事集団を創る」とのテーマ。言行一致は率先しているとの意識なしの実践が本物。日常のA(当たり前のことを)B(馬鹿にしないで)、C(ちゃんとやる)を魅せていくこと。強い仕事集団の条件について安全に関する他社の事例を紹介して講義。 絶対安全はヒューマンエラー撲滅が命題。そこには決めごとを徹しない事実がある、ならばその解決は上司の示範と指導なる事を確認。

◆大手製菓メーカの販売、製造研修
●販売社
①リーダー・店長クラス研修     一日
 
地域ブランド店の評判力を高める幹部、エリアマネジャー店長対象。評判店の条件
事業家マインドを持った活躍・組織力を生かすマネジメント、リーダーシップ、販売員の育成等の内容で、強み、弱み分析、ならばどうするの戦略考察などのグループワークを経て「お客様に2倍の感動を創出する店作りを」を提言して、今後の実践へと・・。一同に会しての場を生かした、互いの活躍状況、大局的視点での活躍の有り様の建設的意見交換等はさすがの内容でのやりとりであった。以後の活躍ぶりの笑顔が浮かぶ。

②NO2クラスの研修         一日
 次期店長クラス。お役様の心に種まく元気力、おもてなしの販売力、コア社員としての上司補佐、販売員の指導の実践法などを内容とする。互いの活躍でのOKピントの交換、さらなる活躍の楽しみ方をまとめて今後のランクアップした活躍の方向性を決定。

 さすがの第一線で活躍する明るさ、勢いは見事。出だしに社長講話、結びで、社長、部長のコメント助言を組み込み実を高めた。


●工場関係社  (新工場)建設に伴う対応研修)
①サブリーダークラスフオローアップ研修②            一日
半年前の研修後の実践状況の確認、次世代に向けたリーダー力アップ2必要な意識、考え活躍スキルを指導し、カード式、特性要因図、系統図法、評価法の手法を活用しての課題解決型デスカッションを実施、発表、幹部からのコメントでまとめ上げた。手法を取り入れての進めは、参画感も強くかつ今後現場活動でも生かされる。

②若手社員クラスフオローアップ研修②                            一日
半年前研修後の活躍変化を互いに確認し、他者の活躍法を自己に生かす、改善力の磨き方を講義し、知恵だし技法を体験学習。今後の活躍ぶりをブレーンストーミング法でまとめ上げ、幹部からの助言でまとめた。

*両研修とも半年ごとの積み重ねで3回目であり、今後も累積していく。継続型研修としての育成部門の思い入れは見事である。

◆大手製鉄所高齢者研修                                          一日
●製鉄所 エバースマイル研修として55才研修。熟練者の凄さと、今後の活躍、技能継承、生涯現役の生き方等を確認、グループワークで自らの活躍の有り様を4テーマ、分科会式でデス、発表とした。意欲も高く、活力ある研修であった。事前提出レポートも併用、受講者の密着した研修の工夫とした。

●ステンレス製造所 エバーフレッシュ研修5557才。上記内容に準ずるが、事前レポートを提出、その記載内容を生かして研に修の味付けとする。現実に即したヒントと今後に向けた活躍ヒントも空論でなく記載事項基づく工夫であり、発表時の質疑応答も活発である。担当部門の助言で提案事項の実践ヒントを加味した。

◆行政折衝・交渉力研修                     2日間
 
 5年連続の研修、市町村から選ばれた職員が対象。折衝時のストーリーに沿って講義と演習を繰り込み、仕上げはデイベート的討論を組み入れ、折衝・交涉時の現実場面に近い緊張と論理交換を体得した。終えてからの笑顔と余韻が最高。           
                                  
  等々

 お薦め研修企画です。
 
  新人(社員・職員)6ヶ月研修
   振り返り、先輩社員に向けての活躍の有り様を掴む

◎ 目指すこと
責任・任されて自信と誇りを持てています。反面初心忘れ、活躍の軸ぶれ、このところ「企業」で良いのか迷いだし等々、入社後半年に起こりうる現象である。従って、同期仲間で確認し合う機会を生かして、こぼれない新人対策も不可欠なときである。今年は得に、雇用条件も改善しつつあることから、離職危惧があることも事実。
このとき、半年の活躍ぶり評価しあい、さらなる一人前社員としての活躍条件を学び、来春には、後輩の憧れの先輩になり得る覚悟をかためる事が肝心。この切り口での研修である。

◎内容例
 <1>入社時学びあった事の確認(入社時に、話され屋(る)ポイントを示す。)
 <2>半年間の活躍を振り返る(喜び、辛さ、努力ポイントなど)(グループワーク)
 <3>OKポイントの生かし方・反省ポイントの改善あり方
 <4>実力型社員としての期待と対応

 <5>活躍基本スキルの話力の磨き方  (演習)
 <6>自己の持ち味を生かした仕事の創意工夫(演習)
 <7>プロは自分の金と時間で勉強する、自己磨きの法
 <8> 当社だから得られる働く喜びと今後の活躍の楽しみ方
  <9>憧れの先輩社員に向けてどう活躍していく(グループワーク)

◎実施条件

実施目的、時間に対応して研修内容を選び、独自カリキュラムでお手伝いします。どうぞ気軽にご相談ください。

(小生 現在、各種経済団体機関の要請で雇用、定着対応研修を担当しています。)  

(平成26年9月4日  澤田 良雄記)

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