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 新人も約一ヶ月たった。既に、配属先で思ったよりも優しい先輩と、指導される仕事の現実の厳しさに戸惑いながら、まさにがんばりの日々を重ねていることであろう。一方、新人研修の半ばであったり、地方工場での現場実習中であり、心中自分の配属先はどこになるかと未だ不安の新人もいよう。いずれにしても就活の終止符が入社式であってはならない。面接時に自身を売り込んだ自画像をいよいよ現実画にしていく大事な時である。そのためには迎えた側の指導ぶりがどうかによって、本気で未熟な自分を素直に認め、学ぶ姿勢がより貪欲になって欲しいと願っているこの頃である。そこには、指導者が単なる人気取りの優しさでなく、是々非々で鉄は熱いうちに打て、入社時の1年間の指導による活躍の成長は、新人の将来決める覚悟で育成する、メリハリのきいた優しさが肝心である。

 小生も3月~4月にかけて、企業様、経済団体様の新人研修で全国を飛び回った。気になるのは入社から日増しにわかっていつもり、できているつもり、やっているつもりのレベルが落ちている。最初の挨拶ですら、立ち姿、お辞儀、表情、ボタン留め、声、語調が粗末「今の挨拶新人らしく心を込めて最高の挨拶したか」と訊くとどきっとしている。「新人は何もできないわけではない。今できることを最高実践せよ」と場内割れんばかりの声で諭すと、以後ぴっしとする。感想を聞くと、「惰性になってました。」という。いやと言うほど就活で磨いてきた能力が入社後活かされてなく、むしろ劣化させている。読者諸氏はどう思いますか。

 懸念事項として、今年の新人はゆとり時代に育った若者だから云々・・と評する情報があるが、それは架空の新人像であり、自社の新人ではない、ましてや受け入れ職場の新人ではない。あくまでも○○○○の個人であり、十人十色であるはずだ。従って、最近の若者は・・のフイルターで、目につく未熟部分をしょうがないと指導回避することだけはタブーである。

 どうしても必要だから配属を願い、どうしてもなって欲しい戦力条件を早期に育成することが受け入れ職場では不可欠だ。うちの新人も「よく最近の若いやつは・・・といわれるとおりだよ・・。」の言葉は指導力のなさ、そのものであろう。

 小生の出講先で出会った新人から勢いを十分いただいた。いくつか紹介すると、K県M社はデジタル部品メーカーの国際企業、高卒現場社員5人(昨年65人)先手の挨拶、返事、受講の反応よし、グループワークでも積極的協力関係が心地良い。「世界で通用する現場マンになります」の別れの握手が力強い。S県N法人会では「測量、設計の会社です。将来自分の事務所を持ちます」C県I商工会議所では、「私は設計、将来自分の設計した放送用自動車の走るのを観る」「私は環境、将来ゴミに関する日本一の識者になる」、O県O法人会では「ブライダルに関する事業、将来独立します」・・。と覚悟が良い。

 余談であるが毎年担当するN社で昨年入社のKさんが声を掛けてきた。良い顔している。「Kさん、社内報に新製品開発メンバーとして写真載っていたね」「観てくれていたんですか(笑顔)」「嬉しかったで・・」「と思わず握手。握り返す自信あふれるパワーは、次ぎも必ず観て下さいとのメッセージにとれた。覚悟をしっかり持つた新人の一年間の活躍ぶりだ。


 小生の指導の軸は学生から社会人、そして選んだのが企業人、そこには職業観(入社前、入社後)をしっかり持つこと、そしてその道での生涯現役(たとえ70才過ぎてもその道で通用する人)となることとしている。従って紹介例などはその覚悟をもってのスタートが嬉しい。是非、今できることの最後実践で着実に成長し、目的に近づく楽しみを重ねて行こうとエールを送る。

  もう五月、となると五月病が心配・・という人もいる。それも一般的評論。自社入社、自職場配属新人ではない。新人各位に覚悟を導き、指導した事への実践の有り様を是々非々で、褒め、しかり、再指導をきちんと重ねていくことならば心配する事はない。そのための指導は目的(何のために)目標(何を、いつまでに、どうする)をきちんと話すことである。単なる指示、やり方のみのハウツー指導では、わかったつもり、できるつもりで、いざとなったら戸惑いだけである本当にできるよう、理と技をきちっと指導し、体に覚え込ませる自己鍛錬も必要である。

  それでなければ、自分に合った働き方のできる会社が良いとの入社動機(小生がとらえた一部の新人)から脱皮できず、厳しさが五月病になる事もあろう。  

◆新人育成に関する研修・講演などお役に立ちます。気軽にご一報下さい。

お知らせ ガバナンス誌4月号((株)ぎょうせい発行)に、
 
 スキルアップ特集ようこそ新入職員「新入職員へ贈る入庁1年目の仕事術」と題して3ページ執筆、掲載されました。一読いただけたら幸いです。企業でも共通事項が多々あります。

<最近の出講研修例>

●お菓子メーカーS社フオローアップ研修

  先に(25.6)実施他研修の半年後のフオローアップ研修の実施後の活躍状況の確認とさらなる活躍力を高めるヒントを享受しあった。コースは2コース。

 ①若手社員研修コース                       一日

 各自設定した実践目標の実施状況、(具体的にどう実践し、その影響力はどうか等、 グループワークで進める。各Gの発表について担当部長が感想と助言。チームワークと メンバーシップ、自己革新力、話し方スキルアップをさらに指導し、今後の活躍に向け ての方向性を設定し、各自の活躍変化を助長した。さすがの半年間の実践力であり、今 後へ向けての成長力を幹部と共に確認できた。

 ②リーダー次世代に向けたリーダー研修コース                 一日

 研修後の半年間の振り返りとPDCAサイクルの確認、部下、後輩指導法、仕事の改善力アップについての追加指導を実施。期待に応えた責任感ある活躍ぶりはさすがである。

今後のさらなる進化ぶりが期待できる。

●大手鉄鋼メーカー熟練者研修(2製鐵所)                  一日×2

  55才対象のエバースマイル研修として実施、熟練パワーと企業貢献、技能継承と指導法、対人関係力を活かす自己診断、生涯現役の人生づくりを確認し、事前レポートを活用しての分科会型デスで今後一層の活躍ぶりをまとめ上げた。キーワードは熟練力を活かした関わる人から感謝される「おかげさまづくり」とした。

●県商工会連合会幹部クラス研修              2H

  「会社を強くする!社員の育て方・生かし方」のテーマ。強い企業の人材育成法、グローバル時代の社員条件、日常指導の実践法・・について指導企業例を紹介しての講義とした。熱心な受講ぶりが心地よかった。受講された方から会組織の変化対応(職員)、自社人材育成と2面に役立つ内容であったの評があった。

●大手飲料メーカー中堅社員研修            4H×3回

   監督者クラスに続いての月一回コース。10人。幹部から期待能力を明確に示されてのその向上を支援する内容とした。積極型活躍マインド、計画的仕事の遂行、問題解決力、QC手法などを内容とし、講義と実践法を指導、QC手法を活用しての身近な問題解決、ガントチャート法を利用しての実践展開を演習とした。次回(翌月)までを自学期間とし、演習対応とした。終講時には幹部からも評価を得た。回を増すごとに取り組み姿勢の強さを高める研修であった。

●大手製錬所監督者研修                 1日研修×3回

  5年間連続での指導力向上研修である。今回は任せる育成をテーマに、現状の課題を

カード利用でまとめ、その要因を特性要因図で探求し、対策を系統図法でまとめ上げた。具体的実践への優先順位を評価法で決定し、今後の実践へと道筋をつけた。Gでの一連の内容を幹部・管理者列席の場で発表し、質疑応答、助言を得た。3回の発表、助言内容を集約し、指導実践マニュアルとして活用している。

 回を重ねるごとに、実践状況から課題解決を施し、地についた実効ある研修である。

各自の演習にはお題拝借1分間のプレゼンを取り入れた。 

●女性リーダー力向上研修                    2H

  NPO法人主催研修で、最近話題となっている女性リーダーにスポットを当てた企画、講師に大手企業での初の女性管理者として活躍する課長から、管理職までの活躍の歩みと管理職になっての心へを体験談を生かしての講演、見事な講義力に高い評価を得た。受けて、リーダーの役割、部下とのコミュニケーションの有り様を小生が講義した。大変好評を得た研修となった。(小生NPO法人理事)

                                                             等々

      

  <お勧めの研修企画例>

新任上司の活躍期待と実践スキル研修

  ねらい
 新年度の人事発令に伴う、新任リーダー・管理・監督職を対象とし、上司力を発揮した活躍の基本を確認し、実践にに向けた具体的スキルアップを体得できる研修とする。既上司職にある管理監督者は、現在の活躍ぶりを診断し、自己の強み、弱みを掴み、さらなる活躍の術を掴む機会としても活用できる。

◆ 研修内容

  1.新たな貢献力を高める上司力の基本条件

  2.事業マインドを持った活躍の具体的実践法

  3.組織力を生かす、マネジメント及びリーダーシップの取り方

  4.コミュニケーションのスキルアップ法

  5.部下力を生かし高める、指導とモチベーションの実践法

 6.人物的影響力を高める実践法

  7.上司力を高める自分磨きの実践法

◆ 研修法

 講義、自己診断、演習を最適に盛り込み、納得を得ての今後の活躍に生かせるよう工夫した研修展開とする。

<実施方法>

  ●企業単位で時間、内容を組み立て実施する

  ●団体での企画研修として、時間、内容を組み合わせ実施する

◆気軽にご相談下さい。要望事項を基に最適な実施条件を共に作り上げ、実施に結びつけていきましょう。必ずお役に立てます。

(平成26年4月29日  澤田 良雄記)
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