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  ホーム>髭講師の研修日誌

 ここは豪雨、あそこは猛暑、こちらでは土砂崩れ、そちらは熱中症、ここは洪水、床上浸水、はてまた利水制限・・全く予測のつかない今夏である。TV情報に気になり、水害伺いメールを送るが、「当社(工場)は幸い免れてます」との返信でホッとする。まさにピンポイント現象だ。小生も山口県で「ゲリラ豪雨のため・・問い合わせ中です・・」結局1時間車中待機であった。運転再開で「ゴトッ」との車輪音にホッとし、5分も走ったら快晴だった。まさにご生憎さまだ。また、ウナギが高騰、土用の日はどうする、野菜が少ない、ガソリン上がった、パンも実質値上げ(小さめ)と妻の声、まさにグズグズ、ブツブツ言いたくなるご時世の実態だ。かといって、言えば、スッキリ、解決する、予防できれば良いのだが、これまた上手くいくわけでもない。またブツブツ、イライラ感が募る。 待てよ、そんな時の自分の表情、言葉、振るまい、語調はどうなのだろうか、ふっと考えてみた。きっと心貧しい輩の姿に過ぎない。プラス思考、陽転思考、明るく物事をみる、と言っているものの、いざとなると実践力不足の意気地無し、と自戒するこの頃である。

 こんな小生に「喝」を入れてくれたのは、小生が30年間主宰している「心豊かに生きる話し方を磨くー話好会」の仲間だ。高齢者12人の月1回の学習だが、各自の生活体験を話材に、相互に主張を語り、聴き、学ぶ楽しさだ。そのスピーチ力を小生が指導してきた。実は、現在2人が癌との戦い中である。ここ1年前からのことである。抗ガン剤での坊主頭でも(女性も)、退院したばかりですが(時折治療入院)、かかとを切開して、びっこを引き痛みますが・・と出席をする。1年前までは元気で仕事、趣味に興じ、明朗闊達な人達だ。「でも、仕方ないことです。あるがままに、これを受け入れることにしています。

その表情は、キラキラした明るさはないもののおだやかで、決した心意気の強さは小生の心を射る。それに以前よりもゆったりとした話しぶりに、時折微笑みを表してのスピーチは心に滲みる。「達観」こんな文字が小生の頭によぎり心が複雑に騒ぐ。

「あるがままに素直に受け容れる」良い訓話である。愚痴、不満をちょっと押さえ、攻撃的視点、他責へのすり替えを自律して、ならばどうする、の一拍おくゆとりの対応力である。その方が、ストレスはたまらないし、愚痴らないし、関わる人への攻撃心は和らぐ。むしろ事の対処は良き結果を生むのであろう。

しかし、これも「言うは易し、行うは難し」だが、早速体験した。出講時、背広をきちんと着ての開始。(小生夏でも背広ネクタイ姿が基本、其れが講師のユニホームとずっとしてきた。暑いし、無理強いしている自分であることはわかっていても通してきた。) 会場は、28度規制、皆クールビズ姿、次第に汗が噴き出る。背広の背に汗滲みがでたようだ。受講者から「先生背広脱いでください。観ている自分が暑苦しくなります」と要望が出た。すかさず「大丈夫です・・・これは俺の流儀だから・・」と、言い訳出そう。ちょっと待て、自分は良かれとも、場、関わる人に適応できず、無理している自分だと素直に認める事だよと自律した。「すみません、脱がせていただきます」とニコッと対応した。本人もホッとしたようだ。実はこの方が快適だった事は言うまでもない。だが、「外装整えば内整う」の心意気は逸することなく取り組んだ事は言うまでもないが・・。と、変える自分との戦いに努めている昨今である。

 読者各位はいかがであろうか、業務遂行でも、部下育成でも類したことはないだろうか。自分にとっては最高条件と自負しても、相手がダメ出しなら自己中の思い上がりを控えて、まずは受け容れ、そこから双方が良とする策を産み出すことが肝心だ。また、変えられないことをブツブツ言っても変わらないし、ましてや人を変えようと、責め心や一方的願望では変わらない。地元中学校の名物校長S氏の訓に「過去と、相手は変えられないが、自分と未来は変えられる」との紹介があった。まさにそのとおりである。

 
今夏の異常さも、己の未熟さを省み、自分磨きの機会としてくれたことに感謝である。秋、心静かに考えるとき、人材育成も現状を省みて、次なる自分磨きの術をつかみ出す機会を創ることが肝心。実施に向けてご支援します。


 
◆最近の主な出講研修です

□経済団体の熟練者研修                        1.5H

  役職定年、再雇用社員の活躍ぶりをサポートする目的での研修。特に後輩への指導力をどう生かすかに着目。それは寄ってきてくれる関係づけが肝心。熟練者の持つ凄さは専門力、課題解決力、そして信頼される人徳による指導力である。「あの人いてくれるの」と言われる存在感がそれを生かせる決め手。その実践法は、また、指導法は、との内容。諸処の話題、研修ゲームなど駆使して話を展開、共感し合えた感もある研修となった。類した研修は受講者の受講必要性如何が左右する。どう期待した活躍を楽しめるか、そのしくみづくりがその条件であろう。

□経済団体委託研修新入社員研修、若手フオローアップ研修

   中央官庁の施策定着向上対応を目的とした県経済団体主催の2コース研修。

①新人研修                 4H

    県内企業の今春入社社員対象20人受講。入社5ケ月初心は生きているか、学生から企業人への脱皮は完全か、当社で働く5つの楽しみ、プロとはその条件と取り組み方、マナーは習慣化されたかを内容に、講義と演習を組み入れた。そして受講者での交流をグルー プワークとした。固さのスタートから徐々に和らぎの空気となり、他社との関わりでは楽しげな交流が印象的であった。

②若手フオローアップ研修                    4H

     入社3年目までの社員対象。さすが逞しさを兼ね備えた社員達だ。いなくては困る社員か。企業に貢献できているか。実力担当者か、対人関係は良好か等を問いかけ、その条件を講義と演習で確認した。グループワークでの交流では社を語り、ビジネスチャンスづくりに類した関わりもあった。
  *このコースは3回コースであり以後23回と続く。

□行政折衝・交渉力スキルアップ研修       2日間

  1市4町の広域での合同研修。7年続いてきた定番研修。業務改革事例、住民協働の業 務遂行には折衝的コミュニケーションが不可欠。その基本と実践スキルアップを演習中 心で進める受講者参画型研修。会話、説明・説得プレゼンテーション、即題プレゼン、デべート的討論を組み込み体得を促進した。終講時の受講者間の一体感、小生への挨拶に、何かを得たオーラを感じる一時が毎年嬉しい。

□行政中堅技能職員研修                          1

 5年続けてきた研修。現業職で活躍する職員対象である。調理、校務、環境収集、道路補修等、住民との関わりの第一線で活躍する人たちの業務に対するこだわりは凄い。この誇りを基に、住民サービス、中堅職員として活躍条件、活力集団とチームワーク、対人関係、自己啓発の内容を組立、事例研究、活躍の情報交流、研修ゲームを組み込み変化を付けた研修とした。受講意欲も高く、互いの業務の活躍ぶりを認め合う素直さも加わり研修モードもなかなかOK。毎年楽しみの研修の一つである。

□大手電鉄グループ企業の新任係長研修        2日間

  昨年から担当今年も引き続いた研修。選ばれた役付者としての意識、立場役割、活躍法、 必要スキルアップを柱としての基本コース。企業(グループ)の評判は自分のグループで創造、当社の哲学(理念、方針)を正論の判断物差しとするセンスなど仕える側から仕切る立ち位置への脱皮を促し、マネジメント、リーダーシップ、実績形成の仕事の展開法、強い仕事集団等を講義、事例研究 、グループ討議で深め、実践スキル(コミュニケーション、指導法、対人関係、問題解決・・)演習を駆使して、基本と実践力アップを図った。8名であるがさすが歯ごたえのある研修であった。終講時、握手を交わす心地よさが嬉しい。

     ************ <お勧め研修企画例です ************

「対人関係を生かす仕事の進め方」
 この能力の苦手意識を克服する実践法

目指すこと

  IT化にともなう利便性は、対面での直接対応の苦手意識を増幅する。この対応力を向上させたいとの要望も昨今多い声である。なぜならビジネスは、人と人との直接対応で推進する中で、新たな糸口が広がる。「あなたなら安心」とは、相対する内に発生 す専門力へ信頼と的を得た潜在的要求を掴んだ提案力、そして人物的影響力である。 そこに協力関係が構築され、スピードと質の高さを加味した業務推進ができる。今研修はこの切り口から、その基本と実践法を、演習を組み入れ実施する。

■研修内容例

  <1>対人関係の第一歩は挨拶人間なり、その実践法
 
<2>経験則による思考枠を破るここから人を受け容れるゆとりが生まれる
 
<3>自身はどんな人、自己記述を試みよう
 
<4>業務推進と対人関係力の重要性
 
<5>好感関係を深めるマナー上手の確認
 
<6>人は十人十色、苦手と思える人との関わり方
 
<7>対人関係を強める日頃のコミュニケーションスキル
 
<8>こんな人ならついていく、寄ってこられる上司の実践法
  <9>エゴグラムで日頃の傾向を診る
 
<10>互いに交わすプレゼントカードの交換

実施法

   御社(市町村、団体)の実施目的、時間、受講対象者の特性(立場、職種など)に対応して上記内容をチョイスし組み立てる。条件に対応した最適研修のオリジナル企画を作成し実施に向けていく。どうぞ気軽にご相談ください。あれこれいらぬ心配するより、声掛けが第一です。
                                                                                  以 上
201388日  澤 田 良 雄記)

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