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この言葉は、工具トップメーカーN社会長が、社内報にご執筆された言葉である。新卒社員を迎えるにあたっての随感であり、その意味合いを「いくら素材が良くても、努力して磨かなければ人に役立つ素晴らしい「宝の器」とはなれません。」とお書きになっている。自己研鑽に努めることの必要性を説いての教えと小生は捉えた。幸い、今年もN社2日間新人研修を担当させていただいた。研修の礎にこの教えを置いたことはいうまでもない。今春は、桜が散っての新人の門出になったが、企業の採用、配属先職場の思いと、新人の心意気をつなぐ役割を、研修という形で支援している最中である。

彼らの心に響いている小生のキーワードを診てみると、(いくつか紹介させていただく)
①「新人は何も出来ないわけではない。今できることを最高実践せよ。」
専門的ワークはこれからとしても、挨拶、返事は出来るはずだ。出来る力を生かさずして損するぞ。まず、何を、どのように、どう魅せたが評価されている。
②「適性は自ら造るもの、最初からある訳ではない。」
仕事は身体に覚え込ませることであり、そのプロセスで適性が造られる。会社はやることが選べない。好き嫌いの感覚で「適性・・・」なら、ものに出来る仕事はない。
③「給料は貰うものでなく、獲るものである」
プロはさすがの能力(履歴書に書いた潜在能力)生かして成果を上げ、金を獲る人だ。それがあなたが求めたきちんと評価してくれる会社だ。貢献力によって給料額は決まる。決めているのは自分である。
④「他の人に劣る事を恥じるよりも、昨日の自分に劣ることを恥じよ」
現在は過去の重ねの結果、今は今後に向けてのスタートの時、「自分も出来る」と自己肯定して努力を重ねればやがて、追いつき、追い越せる。ウサギとカメの話しの如し。
⑤「怒ってくれる指導者はあなたを本気で育てる愛情ある支援者である」
「未熟な私ですのでご指導をよろしくお願いします」と言って専門ワークへの一人前を期しての挨拶だ。ならばそれを素直に実践すればよい。お願いしておいて、むかつくというなら学生気分そのものだ。

等々である。理想と現実のギャップをどう心を変え、行動を変えて埋めていくか、そこに学生から企業人(選んだ会社の人、単なる社会人の括りでない)への脱皮力があると指導に奮闘しているのである。結構、強く彼らに影響を与え、自らの未熟さを認める機会となっているようだ。冒頭の会長のお言葉も、その実践力は、本人自身が、自ら未熟さを認め、自己を高める本気力があっての事だと、考えているからである。
 とは言っても、新人が何の影響、刺激、指導支援を得ることなくして、心が変わり、行動が変わるわけがない。そこには、迎える側での指導育成があってのことである。まさに玉、磨きへの支援が肝心であろう。そのポイントは春夏秋冬如しの指導である。即ち、春のような温かみ、夏のような熱い、秋のようにじっくりと理論の施し、そして冬のような冷たさの生きた厳しさをバランス良く施すことである。年度が替わり、新たな厳しさへの戦略に是非、職責に応じた「玉、磨かざれば器を成さず」人材育成の具体的研修施策を織り込みたいものだ。お手伝いします。


最近の主な出講例を紹介いたします>

①部下育成を主にした熟練パワーの生かし方         4時間コース

  55歳対象の研修、エバーフレッシュ研修と称し、職責は幹部、管理。監督者と様々。軸は55歳以降定年60歳(役職定年同時)までに、熟練パワーをさらに生かした活躍をしていくか、その中心を部下育成とした。そこから後継者の育成や、組織の総合力を高める事による、より強い企業体質を構築できるととらえ、部下育成のPDCAサイクルの回し方、指導実践スキルを演習を取り入れ施した。勿論 生涯存在感づくりを今からの取り組み方をも組み入れた。階層、職種を越えた研修は異の条件が多々あり、面白い。4年続けての研修である。

②自治体の3コース2日間の研修                2日間 3コース

  本庁の大幅改築にともなう、より期待に応えた住民サービスの向上をめざす。との主旨、 研修前に首長から「又きてね、又くるよ」の庁内に掲げられたユニークなスローガンの思いや、ご自身のキャリアから来る役所観をお聞きし取り組んだ。研修は次の3コース。
 

 1)接遇研修 窓口担当(住民と直接関わる非役付者)を対象に3H2クラス構成。

 住民が求める最近の条件、「又くるよ」の感動積極、事(手続き・処理・・)+ワンの金のかからないサービスの施しを確認し、お客様に喜ばれた実体験の紹介等を各自で出し合い、さらなる今後の実践の約束事をまとめ上げた。単なるマナー研修でなく、当たり前の最高実践、躾の習慣化によるサービスの質的向上を実践し、器が綺麗になった分、 中身の自分たちが相応以上の職員になるとの組立で、その積極性を持った研修であった。 住民に喜ばれた実践例は見事であった。

 2)住民協働での折衝力スキルアップ研修      監督者クラス4Hコース

 折衝の目的、折衝のやりとりでの基本スキル、そして模擬演習を組み入れての研修。 説明演習、お題拝借スピーチ、訪問折衝のシナリオによる準備を経ての演習。実践的研修となった。

 3)部下育成力アップ研修          管理者クラス  4Hコース

   接客力も上(かみ)行えば下(しも)これ見習う。上長がどう示範を示すか、一般職員からの実践例を活用しリンクした。その上に立って職員育成の実践を目標管理、人事評価制度との兼ね合いも含め確認した。実際の指導スキルは、問題職員の事例研究を基に指導項目の設定、指導シナリオを作成しての指導ロールプレイイングを施した。役になりきっての盛り上がりのある場面が印象的であった。 全員をグループ編成して受講者全ての参画研修であり、研修担当部門長の修了挨拶でも じっくり部下育成について振りかえることが多かったので・・と好評であった。2日間 午前、午後、異なった研修を組みあわせての対応も小生にとっては珍しい。し かし各研修をリンクさせていく上では大変意味がある。

③高卒新人64名研修              2日間

   外資系デジタル部品の大手メーカーM社K工場。製造現場配属社員の主たるは高卒採用。今年は 64名。2日間の担当。勿論ご担当者の1週間研修のうちの2日間。現業社員の素晴らしさ、造る誇りの基本意識(QCD・・)ミス無しの仕事への取り組み、組織と対人関係、育てられ方、注意の受け方など、その基本認識に小生の役割はビジネスマナーを確認すること、メンタル不全に陥らない心の持ちよう、その対策を施すことである。従って、各研修項目にそのキーワードを組み入れた。 イベント的演習に挨拶コンクールを組み入れた。課題は三種の言葉とお辞儀、チーム全員がピタリと揃える結構難しい。返事、歩き方、並び方、姿勢全部評価対象。審査委員、進行、勿論グループ編成による演錬は受講者に任せた自主運営(具体的にどう進めるかは小生がマニュアルを作成一応の説明はする)見事に彼らは取り組み、緊張と興奮と喜びを共にした。やらせれば出来る。実感である。3年目であるが年間での離職は13名だ。

④商工会議所主催研修           15

  市内各社からの受講者である。長年地元企業が当てにしてきた主催研修だ。3日間の組立で小生は終講を担当している。業種、学歴、出身地、職種が違う受講者だから得られる楽しさもあろう。研修を生かし、働くことを通じて、人生を心豊かに生きる、をテーマに、自身の過去を語り、生涯現役で活躍できる強さづくりのスタートに期待する。そのための会社での自己の生かし方、コミュニケーションの活用などを指導し、今研修の仲間の絆づくりをグループワークで納める。皆いい顔での締めだ。圧巻は、修了式で紹介される受講者の論文だ(3日間の中で書く)見事だ。会社の紹介、自身の目指す職業観、会社の評判づくりへの貢献、この道の第一人者、市内で名が通る会社にする、この仕事で日本一になる・・・。ここまで心に期した勢いを書いている。初心だ。これの実現の是非を何十年後に・・と願う。

            ***************** お役立て研修企画例 *******************

自己を生かしたビジネス話法を磨こう
このスキルアップで存在感は高まる

〔狙い〕
新人研修でもきちんと話せることの要望は多い。実は新人だけでなく、中堅でもリーダーでも上司職でもである。それだけビジネスの基本にスキルなのだ。話せない人はいない。ならば、より理解され納得を得る話し方の基本を学び、話すことへの度胸と、筋道立ててわかりやすく、印象に残す話し方の基本をより生かせばよい。まず基本を学ぶことである

〔研修内容〕

<1>話せることは自分に勇気を与える
<2>話しの味は人の味 自分の話しに自信を持
<3>対人関係をつくる話し方
<4> 説明力を磨く、その筋道づくりと進め方
<5>思いが伝わった説得力の基本を分析する
<6>大勢の前で、臆せず話す、スピーチの極意はこれだ(準備、場対応)

<7>好感度高い話し方のスキル(言葉づかい、態度、表情、声、間合い・・)

研修法〕
演習を適切に盛り込み体感を得ての、自己磨きのポイントを明確にし、確実にスキルアップできるよう進める。可能な限り個別指導を施す。

◆実施にあたっては、人数、時間、対象者の特性に応じて内容をチョイスし組み立てる。気軽にご相談ください。
   (平成25年4月21日 澤田記)                   

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