「まず基本をしっかり学ぶこと」この事に指導の必要性を求める声が良く聞かれる。
新人でも「頑張ります、早く一人前になります」といくら力んでも「何をどうする」との基本動作ができずして事は運ばない。また、役付者となった「期待に応えて頑張ります」といっても、従来の活躍ぶりから「どう脱皮し、何をどうする」かに対して、単に自己想像でもがいていても周囲は納得しない。会議でも基本的認識の共有化できない面々で、いくら議論しも各自の勝手な正論でのやりとりでしかない。さらに、言わせればなるほどさすがだと良い答えを出しても、「具体的に何をこうするの実践スキル」なくして価値は生まれない。せいぜい言うことは立派だが行動が伴わないやつと揶揄されるだけであろう。
小生の育成切り口の一つが、まず基本をしっかり身につけ、そして関わる社員が共有化する。それを芯とする、組織の根として、「新たな」「初めて」「独自のもの」を生み出す累積的進化を創造することを提案し、支援指導している。何ごとも守(基本)破(部分的工夫)離(責任持った自己確立の領域)たどることは周知の通りである。
昨今の研修はこの対応的研修であった。「管理職になったがその活躍ベースはどんな事」「中堅堅社員といっても、担当は変わらない何が違うのかね、この度の業界再編で他社に転籍、ここではどう活躍したらよいのかね」「新人営業です。入社は一人です。既に担当割り当てがありますが、基本的なことをじっくり学びたいです」との願望に対しての研修実施である。
大企業ならともかく、中小零企業では昇進、昇格、採用といってもそう多くはない。だから少人数なのでタイミング良く施すことは・・との声が多い。しかし、研修は受講者のマインドが一番高いときが実施時、そこには、意欲と不安とプライドが入り交じっているからOKなのだ。少人数でも思い切って実施する。その法は、自社での先輩、上司による指導と外部講師に部分的支援を依頼する法で良い。まず基本はしっかり身につけさせる育成を重視すべきである。
それは企業人(会社の考え方、戦略、あるべき行動規範、各層の職責認識など、担当専門者として(専門知、技など組織人(所属の集団貢献、対人関係等)そして立場、職種における諸スキル(コミュニケーション、トーク、企画力、課題解決提案力、育成スキル等)などである。そして、対象となる人が複数ならば、ベースを共有化すること。そこには礎企業、職責に必要な能力確保と、企業の実態に伴った衆知を結集した、新たな強味を創造する総合的知恵力として生きてくる。
昨今もいくつか基本力の確認と、その能力確保に支援、指導してきた。貴社、団体での必要性に対応しますよ。気軽にご一報下さい。
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