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 本コーナーでは、"髭の講師"の澤田が研修で実際に体験し、見聞した事例を、日誌風に纏め報告しています。
 これまでの研修日誌はコチラ。



□ライブセミナー講師の人の恋しさ

 人恋しい日々が続く。心身の健康を期して散歩すると以前と違う場面に気がつく。それは、行き交う人と交わす挨拶である。「おはようございます」とお会いする人に先手で声がけすると「おはようございますと」と返ってくる。声の大きさは様々だし、マスク着用なのではっきりしないこともあるが以前とは違う。それは、声がけに返してくることだ。以前はまれであった挨拶の交わしが、なぜほとんどの人がすかさず返すのであろうか。きっと小生同様人恋しさが募り散歩にも出て、そこでの人との出逢いにほっとする心境であろう。とりわけ小生はこの心境が強い。

 なぜなら、例年この期はフレシュマンの新たな心意気に寄り添っての支援を楽しむ時期であり、新任役職者として「さすがあなたが◎長になってくれたおかげです」と選ばれた社員の想いの実現に向けた支援のときである。

 今年は状況が一変。国難的コロナ感染防止に伴い、人との関わりの自粛要請に伴うライブ型セミナーは、中止、延期の状況である。寂しさが募る。芸能関係のタレントや音楽関係者が「ライブ中止,営業軒並み中止です」と話される状況に等しい。勿論、例年関わってきた人材育成担当者との「残念ですが,当社のこの期間の申し合わせ事項ですので・・。」「理解できます。・・」とのやりとりがあってのことである。とりわけ、先方からの「残念ですが・・」この心持ちを感謝の心で受け止める。なぜかといえば、やむ無しの意思の汲み取りに他ならない。だからこそ「状況が変わって来ましたら又やりとりしましょう」と敢えて聲高にお答えする。又、初出講を楽しみにした企業から「今年は,どのような研修になるかと楽しみにしていましたのに・・・。」との言葉も嬉しい。従って、残念ですがの感謝とは,出講期間の長短を問わず信頼していただけている事への喜びである。

□一方的施しは満足の実感が乏しい

 勿論,研修法はライブセミナーにとらわれる必要は無い。デジタル学習の活用が注目され、オンライン化による学習、テレビ会議形式ZOOM活用、動画活用によるYouTubeなどデジタル機器、システム活用した方法は多様である。先日、5分間会議で脚光を浴びている知友の講師O氏から、「先日ZOOM方式でセミナーしました。シンガポールからの受講もいただきました」とメールを受信した。講師業としての先手投資にさすがの人と賞賛をした。また、「イベントでの特別講義をオンラインで実施しました。反応がしっかりつかめませんが自己満足しています」とテレワーク導入コンサルタントのH氏からの報告もいただく。H氏は創業コンサルタント・行政書士としての指導は常時対人面談によるので、一方的発信に違和感があったのであろう。このような学習法は,新しいことではない。小生も従来から依頼に基づき、ビデオ教材の講師、講義録のDV制作、ビデオテレビ会議型セミナーも実施してきた。ウェブサイトへの執筆も長年続けている。しかしながら、ライブセミナー講師の生命である受講者と創り上げていく育成が楽しめない事だ。なぜなら、全人間的コミュニケーションとしての反応が互いに観えないからである。

□無観客・共に創り上げる感動が無いのは・・・

この事は、この時期話題になる「無観客」で成される落語家の「反応が見えないのでどう受けているのかつかめない,」との声と同様である。例え,シナリオ,筋書きがあっても、ライブ(生ま・現場・現実)だからこそ、観客からのリアクションの反応のサポートにより、その場に生きるアドリブの言葉や,仕草、表情がひらめき、最高の演芸を創造するのである。まさにお客様のお陰で,持ちうる力(専門力)を出し切れたとの満足である。また,スポーツ界では無観客試合がある。真剣勝負であることに変わりが無かろうが、観客動員による試合後の「フアンの声に」,「応援団の声援に」、「サポーターの一体となったエールに力を頂いたおかげです」の勝利の言葉は聞けない。それは、観客から力を頂くライブだからこその双方で作り上げていく感動のシナリオで無いからだ。つまり、生まで観た観客の、観劇、観戦だからこその醍醐味といえる。小生も同様である。

 確認してみよう。「観る」とは,単に目に入る「見る」でなく、良く注意をして観察する,言い換えれば関心をもって,気にかけて関わる事になる。だからこそ、送り手の一挙手一投足のわずかな動きにも目をかけ,全身で感じる反応である。そこには、関心を示し合う,気に掛け合う、気持ちをくみ取り合う、そして即反応をすぐさま返し合う,しかもその反応は,褒めもあるし、失望もあるし、ブーイングと常に変わる。だから良い。なぜなら、さらに良きものにしていこうとするパートナーシップが形成されている証だからだ。従って、ライブ型セミナー講師としては,それだけ厳しく、一話入魂、一瞬懸命さで取り組む。だからこそ、終了時の受講者からの感想を聴き、一人一人の感想内容と、の人の変化の実態との整合性を確認した後での挨拶では、絶句し、涙する事も多い。講師冥利に尽きる瞬間である。まさに、落語家、スポーツ・・・の終了時の感動シーンへの近づきの確認である。 

□人の良きところに視点を当てる

 このような感動を小生は、真に変える事の実効を生み出すには,前向きに理解し,納得して、言動を自ら変えていく働きかけ(指導・支援)を本望としており、YES・BUT方式の支援である。つまり、「良いところ(YES)をさらに良くするために(BUT)ここをこう改善すると、さらにこの良さは生きる。」と示唆を施す。生身の人、大方はNOの否定が入れば指導から逃避する、反発する、自分はだめなのか,学習するべきかの葛藤が沸く事は当然である。特に若手社員層はこの傾向が目につく。良さの見立ては自分が認知され、自分が頼られていう帰属意識を助長し、自尊心が高まる,従って、そこから新たな事への挑戦意欲が喚起され、学びにおけるここまでの言動を変えていくストリーが形成される。

 勿論良さの見立ては結果だけの観点でなく、結果(その状態=言動)に至るプロセスを推察して診る事も不可欠だ。そこには、良さの見出しもあり、秘めたる強みを引き出し、生かす支援があり、本人自身が認識の無い利点の気づきの助けでもある。良い点を見いだし指導の起点とする。指導による変化を診断し、新たに加わる良い点を認め、自尊心の高揚を支援する。だからこそ「働きがい」を持った活躍が醸成される。「働く」には人偏がある。つまり人の力を重んじる、特に良さの強みを生かすことへの着目したライブセミナーの良さはここにある。例え多数の受講者であっても、その場の一人の言動の事実例は多数で共有化でき、事実例を生かした論理は納得性を生む。

□このときだからの復習は長所発見法を楽しむ

 受講者は常に環境の変化に対応して変わる。良さの見立ても当然環境の変化・役割への順応如何を加味することが問われる。従って、自己練磨による器の広げは欠かせない。人恋し,ならば、このときだからのゆとりを生かす自己磨きの復習は何が出来る。それは人の良さを素直に観る人間力を錬磨することがよい。その錬磨法はなにか。それは,長所発見法である。早速、このときだからこそ多くの時間を一緒する身近な妻の長所を書き始めた。50ポイントがまず目標。1.明るい*友達が多い*食事がうまい*電話応答が見事*両親思い*字がきれい*自己主張をきちんとする*娘から頼られる*万華鏡を製作する*万華鏡教室の指導の評判が良い*人形劇のボランテイア活動が長い*藍綬褒賞を授与された*整理整頓・・・(ちょっと待て、短所に目がいった)*細かいことを気にかけない*地元自治会役員として頼られる*近所づきあいが旨い*洗濯をよくしてくれる*いちいちうるさいときがある(又、又)20.私に気にかけてくれる。・・30・・・40・・後10・・。50.まだあるかな。・・書き足しを楽しんでいこう。結構楽しい。デスクから妻にお茶をお願いする。心なしか弾む語調が面白い。読者諸氏も楽しんでみてはいかがであろうか。現在、関わる人へ、もし「あの人はどうも・・」との強弱は問わずとも否定的見方があるとすれば<長所発見>の試しをお勧めする。必ず親和感が沸き,これまでの関係改善の糸口となろう。

 ふと気づく。人を観る範囲は自分の器でしか見えない。自分を通して人を観る。だからこそ、自己の人間力を磨け,それは、知識を広めよ、知見の目を広げよ、辛苦の体験を重ねよ、考える事を楽しめ、整理整頓を徹底せよ,健康管理に自律せよ。良さを観る・診る力量は自己をさらに高めること。このこと無くして,相手の良さをいかす支援力は向上しない。との確認だ。ならば,今このときだからこそ、学ぶ、試す,ものにする好機と捉えよと自己激励する。自粛要請による巣ごもりの時間のおかげと捉えてみると感謝である。

 人恋し。担当者とのメールで交信、情報提供、髭講師のつぶやきを送信する。返信も又楽しい。ビジネスでの現況対応ではテレワーク、オンライン会議、在宅勤務・・でも業務は進む,以前よりも効率的だの論評もある。しかし、目にする耳にする「仲間が気になる。顔を合わしたい,たわいない話もしたい,食事を楽しみたい」との声も多い。それは、他人との接触、対面で関係を持ちたい、楽しい集まりの願望は生身の人の誰でも持ちうる素直な欲求である。4月入社の新人も在宅勤務でラインでの研修が続いている企業もある。企業人としての企業の理解、活躍の基本事項や,専門分野での基礎知識,商品の取り扱い、営業の基本動作など各自なりに取り組んでいよう。しかしながら、同期の仲間だからこその時を同じくしたふれ合い、学び合いの機会が無いことは残念であろう。

 コロナアフターでは、研修方法もデジタル活用によるいつでも,どこでも、いくらでも,誰とでもの利点を生かした取り入れも加速する。しかしながらライブセミナーだからこその最適な育成は必ず必要とされる。ならば、人とデジタル手法を組み合わせたあらたな育成商品を提供することを楽しみする事だ。

 どうぞ、人材育成推進が再開されるときには,お役立ていただけますようお声がけ下さい。

   コロナ感染の終息を1日も早く実感出来る事を祈念いたします。

(令和25月 研修・講演髭講師 ビジネス教育の(株)HOPE 澤田 良雄筆)

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